日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
夏だね・・と言いながら額の汗を拭うと、遠くに陽炎が見えた。
息苦しいほどに暑かろうが、人が優しかろうが意地悪であろうが、自分を取り巻く環境に
あんまり影響されずにすっとして生きていきたい。
これは実に私の理想とするところであって、でも凡人である私にとっては、実際には程度の
問題なのだと思う。なんでも極度をすぎれば、私は木っ端微塵、もろく崩れ去るのがオチ。
先週はキャパを超えた暑さに圧倒されながらも、水曜日に大学時代の友達4人と乃木坂にある
国立新美術館に行き、「オルセー美術館展」と「バレエ・リュス展」を観てきた。
焼けるような外気と冷房の効いた館内との著しい温度差が、真夏の真ん中にいる自分をより
くっきりと際立たせる。
美術館行ってそのあとランチ・・というのは、私が女友達と過ごすお気に入りパターンの
ひとつ。「じゃ、一時間後くらいに出口でね・・」と言い合って、5人がそれぞれ自分の
ペースで美術館を堪能する・・このゆる~い関係が好きなのだ。
自分から進んで外出するタイプではないので、声をかけてくれる女友達は私にとって
とても貴重。お声がかからなければ、バレエ ヨガ、買い物、医者に行く以外は、いくら
でも閉じこもってしまう。
夏、家での過ごし方にもお気に入りのパターンがある。
午前中はとにかく冷房をつけない。自然の風を感じながらスポーツをする感覚で家事を
するのだ。すべてが終り、汗でず~んと重くなった洋服を脱ぎ捨ててシャワーを浴びる。
すっきりしたところで初めて冷房を軽めにつけ、お昼を用意して食べる。
バレエもジムも行かない日はそのあと涼しい部屋で映画を観ながらアイロンをする。
この土日は27時間テレビをちょくちょく観ていた。
久しぶりに共演したタモリさんとスマップの「お蕎麦の時間・お昼寝の時間」がすごく
よかった。年なのかな・・なんでも気負ってないものがいい。
そば粉が名人の手によってお蕎麦になって行く過程は、それだけで涼やかだった。
寝ずに頑張っているスマップ5人に数分のお昼寝タイムをあげるために、タモリさん
が一人で場をつないでいた。でも何をするでもなく、名人の手の動きを見ながら「ふむふむ」
という顔をしているだけだった。横には疲れきった彼らが床と一体になっていた。
穏やかで安らかな時間が流れていた。
と言いながら、まったく相反する破壊的なテンションを撒き散らす「エガちゃん」こと
「江頭2:50」の出現にも、私は喜んでいた。
エガちゃんはああ見えて、本当に映画が好きで、映画の話をしているのを聞くと、本当に
素晴らしい感性の持ち主であることがわかるのよ。彼はいい役者になると思うんだけどな。
誰も使わないのが私にはとても不思議。
エガちゃんが役目を終えて、ヒューンと画面から消えた後に、私はなぜか自分のスマホを
手に取り、「Line」のスタンプ売り場でエガちゃんスタンプを買うという行動に出た。
送る人、選ぶなあ・・と思いながら、とりあえず子供たちに送ってみた。
娘から速攻「買ったの? まさか」と返ってきた。
息苦しいほどに暑かろうが、人が優しかろうが意地悪であろうが、自分を取り巻く環境に
あんまり影響されずにすっとして生きていきたい。
これは実に私の理想とするところであって、でも凡人である私にとっては、実際には程度の
問題なのだと思う。なんでも極度をすぎれば、私は木っ端微塵、もろく崩れ去るのがオチ。
先週はキャパを超えた暑さに圧倒されながらも、水曜日に大学時代の友達4人と乃木坂にある
国立新美術館に行き、「オルセー美術館展」と「バレエ・リュス展」を観てきた。
焼けるような外気と冷房の効いた館内との著しい温度差が、真夏の真ん中にいる自分をより
くっきりと際立たせる。
美術館行ってそのあとランチ・・というのは、私が女友達と過ごすお気に入りパターンの
ひとつ。「じゃ、一時間後くらいに出口でね・・」と言い合って、5人がそれぞれ自分の
ペースで美術館を堪能する・・このゆる~い関係が好きなのだ。
自分から進んで外出するタイプではないので、声をかけてくれる女友達は私にとって
とても貴重。お声がかからなければ、バレエ ヨガ、買い物、医者に行く以外は、いくら
でも閉じこもってしまう。
夏、家での過ごし方にもお気に入りのパターンがある。
午前中はとにかく冷房をつけない。自然の風を感じながらスポーツをする感覚で家事を
するのだ。すべてが終り、汗でず~んと重くなった洋服を脱ぎ捨ててシャワーを浴びる。
すっきりしたところで初めて冷房を軽めにつけ、お昼を用意して食べる。
バレエもジムも行かない日はそのあと涼しい部屋で映画を観ながらアイロンをする。
この土日は27時間テレビをちょくちょく観ていた。
久しぶりに共演したタモリさんとスマップの「お蕎麦の時間・お昼寝の時間」がすごく
よかった。年なのかな・・なんでも気負ってないものがいい。
そば粉が名人の手によってお蕎麦になって行く過程は、それだけで涼やかだった。
寝ずに頑張っているスマップ5人に数分のお昼寝タイムをあげるために、タモリさん
が一人で場をつないでいた。でも何をするでもなく、名人の手の動きを見ながら「ふむふむ」
という顔をしているだけだった。横には疲れきった彼らが床と一体になっていた。
穏やかで安らかな時間が流れていた。
と言いながら、まったく相反する破壊的なテンションを撒き散らす「エガちゃん」こと
「江頭2:50」の出現にも、私は喜んでいた。
エガちゃんはああ見えて、本当に映画が好きで、映画の話をしているのを聞くと、本当に
素晴らしい感性の持ち主であることがわかるのよ。彼はいい役者になると思うんだけどな。
誰も使わないのが私にはとても不思議。
エガちゃんが役目を終えて、ヒューンと画面から消えた後に、私はなぜか自分のスマホを
手に取り、「Line」のスタンプ売り場でエガちゃんスタンプを買うという行動に出た。
送る人、選ぶなあ・・と思いながら、とりあえず子供たちに送ってみた。
娘から速攻「買ったの? まさか」と返ってきた。
土曜日、大腸内視鏡検査を終えての帰り道、まだ抜けきらない麻酔のせいか、
心なしかふらついていた。と同時に、お腹の張りと肛門の疲労感も抱えていた。
「肛門」だなんて、直接的で申し訳ない。
でも、朝から下剤と格闘して、まるで陣痛の間隔が狭まっていく様な、ある種
不思議な高揚感を感じつつ トイレとリビングを何度も往復して過ごした午前中に、
私は「肛門」の重要さを思い知ったのであった。
入口も大切だけど、出口も同じくらい大切だということを。
「肛門」は実にありがたく、素晴らしい機能を備えている。
あ~、やっとこれで人間ドッグが終了した。
リウマチ因子の高値以外は特に問題なし。
ということで、神様から「まだまだ生きて修行しなさい。」と言われていると
考えられなくもないので、ハイ、心して生きていきます。
検査後、ぼんやりしながら家に帰り着いてソファーで横になっていたら、ハルが
わんこわんこと吠えて興奮しだした。ふと見ると娘がそこに立っている。
いつも予告なしに突然帰ってくるから驚くのだ。
・・あのね、今日夫婦で大腸カメラ、受けに行ったのよ・・と説明しているのに、
娘はまったく違う方に気をとられて「うわっー、ピンク・・」と絶句している。
そうよ、ピンクよ。何か悪い? おまけにチュチュだよ。
バレエの衣裳だもの、年齢関係ないの・・と言いながらも、娘が絶句する気持ちも
そりゃわかってますって。
でもね、踊れてるって、幸せなことなの。
それとね、私服でひらひらやキラキラ☆彡は着ないけど、やっぱりね、こういう
衣裳着させてもらえるのっていくつになっても嬉しい。
もしも誰かに迷惑かけているのだったらゴメンネ。
でも、人間ドッグもせっかくパスしたことだし、も少し続けさせてもらいたい。
興奮気味のハルを落ち着かせるために、ハルの大好きな目薬をする。
娘がここぞとばかりにカメラをかまえる。
目薬中のハルくんと、ピンクのチュチュです。



心なしかふらついていた。と同時に、お腹の張りと肛門の疲労感も抱えていた。
「肛門」だなんて、直接的で申し訳ない。
でも、朝から下剤と格闘して、まるで陣痛の間隔が狭まっていく様な、ある種
不思議な高揚感を感じつつ トイレとリビングを何度も往復して過ごした午前中に、
私は「肛門」の重要さを思い知ったのであった。
入口も大切だけど、出口も同じくらい大切だということを。
「肛門」は実にありがたく、素晴らしい機能を備えている。
あ~、やっとこれで人間ドッグが終了した。
リウマチ因子の高値以外は特に問題なし。
ということで、神様から「まだまだ生きて修行しなさい。」と言われていると
考えられなくもないので、ハイ、心して生きていきます。
検査後、ぼんやりしながら家に帰り着いてソファーで横になっていたら、ハルが
わんこわんこと吠えて興奮しだした。ふと見ると娘がそこに立っている。
いつも予告なしに突然帰ってくるから驚くのだ。
・・あのね、今日夫婦で大腸カメラ、受けに行ったのよ・・と説明しているのに、
娘はまったく違う方に気をとられて「うわっー、ピンク・・」と絶句している。
そうよ、ピンクよ。何か悪い? おまけにチュチュだよ。
バレエの衣裳だもの、年齢関係ないの・・と言いながらも、娘が絶句する気持ちも
そりゃわかってますって。
でもね、踊れてるって、幸せなことなの。
それとね、私服でひらひらやキラキラ☆彡は着ないけど、やっぱりね、こういう
衣裳着させてもらえるのっていくつになっても嬉しい。
もしも誰かに迷惑かけているのだったらゴメンネ。
でも、人間ドッグもせっかくパスしたことだし、も少し続けさせてもらいたい。
興奮気味のハルを落ち着かせるために、ハルの大好きな目薬をする。
娘がここぞとばかりにカメラをかまえる。
目薬中のハルくんと、ピンクのチュチュです。
スポーツを純粋に観て楽しむことの他に、私はトップアスリートたちの言葉を聞くのが
とても好きだ。
ひとつのスポーツを極めようと、ぎりぎりまで体を作り上げていく過程で、自分の体と心を
俯瞰で見るもうひとりの自分が生まれる現象は、サッカーの本田選手の「リトルホンダ」で
より明らかになったけれど、私はこれまでのお気に入りのスポーツ選手の言葉の中に、同じ
ような目線を常に感じてきた。そしてその冷静な目線こそが、彼らの言葉に惹きつけられる
大きな理由なのだと思う。
彼等は決まって言うのだ。うまくいっている時よりも、故障したときやスランプの時こそ
自分を成長させるのだと。それは多分、追い詰められた時にこそ、この「ミスターリトル・・」
との会話が親密さ深刻さを増し、そこからようやく見えてきた方向性に向かう決心をすること
で、周りの圧力や自分自身のネガティブな感情によって捻じ曲がることなく静かな一歩を踏み出
すことが出来るからだと思う。
彼等は・・例えば野球とかサッカーに人生をかけて、人生経験のほとんどをその狭い世界で
享受しているように見えるけれども、実はその限られたフィールド内で、より普遍的な思索
をしていて、「生きる」ことに、鋭い洞察と悟りを開いているのである。
ブラジルから帰国した侍ブルーの面々に、「ミスターリトル」との充実した会話がなされること
を願ってやまない。
先週の水曜日、本当に久しぶりにママ友仲間 3人と会って、ランチを楽しんだ。
20年以上前に、お砂場で遊んだりお互いの家に行き来していた子育て仲間だ。
2、3歳だった子供たちが今では20代半ばになっているのだから、本当に月日はあっと
いう間に経ってしまった。そこだけに目を向けるとため息が出てしまう。
久しぶりにみんなに会うから、美容院でも行きたいけれど、まだ円形脱毛が治ってないし、
洋服は捨てるほどあるので、ネイルサロンで久しぶりにネイルをしてもらった。
指先を見ては、ちょっとウキウキしている。
こんなに気分が上がるのなら、夏に向けて足のネイルもしてもらおうかと思っている。
サンダルが映える、とっても濃い色のをね。
とても好きだ。
ひとつのスポーツを極めようと、ぎりぎりまで体を作り上げていく過程で、自分の体と心を
俯瞰で見るもうひとりの自分が生まれる現象は、サッカーの本田選手の「リトルホンダ」で
より明らかになったけれど、私はこれまでのお気に入りのスポーツ選手の言葉の中に、同じ
ような目線を常に感じてきた。そしてその冷静な目線こそが、彼らの言葉に惹きつけられる
大きな理由なのだと思う。
彼等は決まって言うのだ。うまくいっている時よりも、故障したときやスランプの時こそ
自分を成長させるのだと。それは多分、追い詰められた時にこそ、この「ミスターリトル・・」
との会話が親密さ深刻さを増し、そこからようやく見えてきた方向性に向かう決心をすること
で、周りの圧力や自分自身のネガティブな感情によって捻じ曲がることなく静かな一歩を踏み出
すことが出来るからだと思う。
彼等は・・例えば野球とかサッカーに人生をかけて、人生経験のほとんどをその狭い世界で
享受しているように見えるけれども、実はその限られたフィールド内で、より普遍的な思索
をしていて、「生きる」ことに、鋭い洞察と悟りを開いているのである。
ブラジルから帰国した侍ブルーの面々に、「ミスターリトル」との充実した会話がなされること
を願ってやまない。
先週の水曜日、本当に久しぶりにママ友仲間 3人と会って、ランチを楽しんだ。
20年以上前に、お砂場で遊んだりお互いの家に行き来していた子育て仲間だ。
2、3歳だった子供たちが今では20代半ばになっているのだから、本当に月日はあっと
いう間に経ってしまった。そこだけに目を向けるとため息が出てしまう。
久しぶりにみんなに会うから、美容院でも行きたいけれど、まだ円形脱毛が治ってないし、
洋服は捨てるほどあるので、ネイルサロンで久しぶりにネイルをしてもらった。
指先を見ては、ちょっとウキウキしている。
こんなに気分が上がるのなら、夏に向けて足のネイルもしてもらおうかと思っている。
サンダルが映える、とっても濃い色のをね。
例えば、水道水でお茶碗を洗う。流れる水の心地よい冷たさ、水の勢いを手の甲
手の平に受け、その圧を感じる私の皮膚。まあるいお茶碗に沿わせる動きは、肩周り
の筋肉に少しばかりひねりを加えるようだ。体の感覚に焦点を合わせて集中すると、
ばらばらだった私全体がひとつにまとまりだす。そして私の頭は空っぽになる。
ウェブの授業で、「仏教と現代心理学」を勉強したことをきっかけに、実際の瞑想
のクラスに通いだしてから2ヶ月程経つ。とは言っても、2週間に一回というゆる~い
クラスなので、まだ4回目が終わったところ。
瞑想というと、座禅を組んで目を閉じるイメージがあると思うけれど、私の教わっている
ヴィパッサナー瞑想は、座る瞑想以外に「気づきの瞑想」と言って、体を動かしながら
その動きそのものに集中し「気づきを入れる」というものが、どちらかというとメイン
である。
人間は妄想幻想をする唯一の動物であり、それによりクリエイティブな活動を可能に
させている反面、事実とは全くかけ離れた妄想により、怒り 嫉妬 悲しみ 苦しみ
心配を助長させ、目の前にある幸せを手放してしまっている傾向にあるらしい。
で、そのネガティヴな妄想を止める一つのツールとして瞑想が頼もしくそこに存在する。
瞑想の過程で、すべての動きに「気づき」を入れていくのだ。頭に何かがよぎった場合でさえ
も、例えばそれが怒りであったら「怒りを感じている」「胃が縮んで痛みを感じた」・・
と冷静に気づきを入れ、そこから余計な妄想にエスカレートする前に自分をニュートラル
に戻すのである。
不思議なことに、ここ数週間私はとても穏やかで平和である。
瞑想が効いているのかな。
私の場合は、たいてい 体の不調、体の痛さから気分が暗くなっていく傾向にあるの
だが、瞑想のクラスに通うようになって以降、不調や痛さを感じた時に、それを感じて
いる体の部分に意識を集中させて観察し、できるだけそこへ空気を送ってあげるように
深い呼吸をしていると、かなり改善されることがわかったのだ。
あ~、また体力低下だ・・やりたいこともできなくなる・・なぜなの?・・
せっかく調子良かったのに・・もうどんどん悪くなるかも・・
これらのネガティブな妄想を挟む余地を持たないことだけでも、随分と違うようなのだ。
それにしても、このクラスに通いだして私が痛感したことは、「私は本当の意味でその時
その時を生きてこなかった」ということ。
何かをしながら、次のしなくてはならないことに頭を働かせて生きてきたような気が
する。その今しているそのことに集中し実感し経験することを、もったいないくらいに
しないで来た気がする。私のひとつひとつの行動と私の思考は気持ちよくシンクすること
なくばらんばらんであったのだ。私のこれまでの人生で、不注意からくる失敗が多いと
いうのも、これで十分説明がつく。
私は思ったんだ。私にこれからできることは、ただその瞬間瞬間をきちんと生きていくこと
だけだとね。
手の平に受け、その圧を感じる私の皮膚。まあるいお茶碗に沿わせる動きは、肩周り
の筋肉に少しばかりひねりを加えるようだ。体の感覚に焦点を合わせて集中すると、
ばらばらだった私全体がひとつにまとまりだす。そして私の頭は空っぽになる。
ウェブの授業で、「仏教と現代心理学」を勉強したことをきっかけに、実際の瞑想
のクラスに通いだしてから2ヶ月程経つ。とは言っても、2週間に一回というゆる~い
クラスなので、まだ4回目が終わったところ。
瞑想というと、座禅を組んで目を閉じるイメージがあると思うけれど、私の教わっている
ヴィパッサナー瞑想は、座る瞑想以外に「気づきの瞑想」と言って、体を動かしながら
その動きそのものに集中し「気づきを入れる」というものが、どちらかというとメイン
である。
人間は妄想幻想をする唯一の動物であり、それによりクリエイティブな活動を可能に
させている反面、事実とは全くかけ離れた妄想により、怒り 嫉妬 悲しみ 苦しみ
心配を助長させ、目の前にある幸せを手放してしまっている傾向にあるらしい。
で、そのネガティヴな妄想を止める一つのツールとして瞑想が頼もしくそこに存在する。
瞑想の過程で、すべての動きに「気づき」を入れていくのだ。頭に何かがよぎった場合でさえ
も、例えばそれが怒りであったら「怒りを感じている」「胃が縮んで痛みを感じた」・・
と冷静に気づきを入れ、そこから余計な妄想にエスカレートする前に自分をニュートラル
に戻すのである。
不思議なことに、ここ数週間私はとても穏やかで平和である。
瞑想が効いているのかな。
私の場合は、たいてい 体の不調、体の痛さから気分が暗くなっていく傾向にあるの
だが、瞑想のクラスに通うようになって以降、不調や痛さを感じた時に、それを感じて
いる体の部分に意識を集中させて観察し、できるだけそこへ空気を送ってあげるように
深い呼吸をしていると、かなり改善されることがわかったのだ。
あ~、また体力低下だ・・やりたいこともできなくなる・・なぜなの?・・
せっかく調子良かったのに・・もうどんどん悪くなるかも・・
これらのネガティブな妄想を挟む余地を持たないことだけでも、随分と違うようなのだ。
それにしても、このクラスに通いだして私が痛感したことは、「私は本当の意味でその時
その時を生きてこなかった」ということ。
何かをしながら、次のしなくてはならないことに頭を働かせて生きてきたような気が
する。その今しているそのことに集中し実感し経験することを、もったいないくらいに
しないで来た気がする。私のひとつひとつの行動と私の思考は気持ちよくシンクすること
なくばらんばらんであったのだ。私のこれまでの人生で、不注意からくる失敗が多いと
いうのも、これで十分説明がつく。
私は思ったんだ。私にこれからできることは、ただその瞬間瞬間をきちんと生きていくこと
だけだとね。
「生き物」っていうと、我が家では 犬のハルくんであったり窓辺やベランダの
植物、そしてついでながら私たち人間が含まれると思うけど、今ね、寡黙な「生き物」
がキッチンのお鍋の中で息づいている。 正体は「米麹」。
おかゆと米麹を混ぜて、朝晩2回、人肌に温め直して優しくクルクルとかき混ぜる。
自家製甘酒完成を夢見て、先週の水曜日からこの作業を欠かさず行っている。
同時に「塩麹」も進行中。彼等は日々静かな呼吸をして発酵を地道に進め、まろやかに
なって行く。
普通に毎日暮らしていたら、「甘酒を自分で作ろう!」なんて、私の中に起こりえない。
スポーツジムの友人、って言っていいのかな、その彼が、ヨガマットに座っている私に
近づいてきたかと思うと、「ね、米麹興味ない?」と挨拶の直後に言ったのだ。
彼の話では、最近自家製の甘酒と塩麹から多分に恩恵を受けていて、近いうちにもう一度
米麹を注文しようと思うので一緒にどうですか?というお誘いだった。
で、今私はこの静かな生き物に日々語りかけ、反応を楽しんでいるというわけだ。
それにしてもこのジムで出会った男性、私より10歳程上とお見受けするのだが、
エネルギーとやる気と意志と行動力に満ち満ちていて、私は時々圧倒されてしまう。
一年程前に私がストレッチをしていたら、「ヨガのポーズ、あなたが一番美しいです。」
と声をかけてきてくれた。それ以来、彼のヨガ仲間に次々と紹介してもらい、たまに
彼らのお茶会や飲み会に参加させてもらうようになったのだ。
彼の毎日はそれは規律正しい。まず朝4時起床。早朝に調べ物や勉強を終え、日の出の頃に
自家製甘酒をクイッとひっかけジョギングへ。その後、ジムが開く10時前には、開館を待つ
列の中にいる。たぶん一番乗りなんじゃないかと、私は想像する。
ジムのプログラムは、たいてい毎日ヨガかパワーヨガのクラスがある。
開始時間ぎりぎりにスタジオに入り後方にヨガマットを敷く私の視界に、最前列の中央で、
待ち時間中懸命にストレッチに励んでいる彼の姿が入ってくる。
「こうなりたい、ああなりたい」と人はよく思うかもしれないが、思うだけで終わってしまう
人が多いだろう中、彼は努力するのだ。毎日毎日努力する。
ある日ストレッチエリアのマットから手招きされて、行ってみると「ほら!」と言って
スプリットを見せてくれた。「ずっとこれできるのが夢だったんだ。」と前後にきれいに脚を
広げてにっこり笑った。
ヨガのプログラム数をジム側が大幅に減らした時も、「納得がいかないので署名を集めること
にしました。」とメールが来た。実際数週間で数百の署名を集め、会社のトップに直訴して、
会社側にヨガプログラムを7月から増やすことを約束させた。
自信に満ち溢れている人の傾向だろう、彼もまた自分のいいと思うもの美味しいと思うもの
を人にも経験させてあげたいと思う人なのだと思う。そのおかげで彼の大好物である六花亭の
お菓子、富山産の高級干し柿、昆布の佃煮など、今まで私はいろいろ頂き、ご相伴にあずかっ
ている。
彼の口癖は、「あ~、楽しい人生だったなあ、と思いながらピンピンコロリであの世に
行きたいね・・・」
いやいや、この調子なら、そんなこと、永遠に来ないんじゃないかな。
植物、そしてついでながら私たち人間が含まれると思うけど、今ね、寡黙な「生き物」
がキッチンのお鍋の中で息づいている。 正体は「米麹」。
おかゆと米麹を混ぜて、朝晩2回、人肌に温め直して優しくクルクルとかき混ぜる。
自家製甘酒完成を夢見て、先週の水曜日からこの作業を欠かさず行っている。
同時に「塩麹」も進行中。彼等は日々静かな呼吸をして発酵を地道に進め、まろやかに
なって行く。
普通に毎日暮らしていたら、「甘酒を自分で作ろう!」なんて、私の中に起こりえない。
スポーツジムの友人、って言っていいのかな、その彼が、ヨガマットに座っている私に
近づいてきたかと思うと、「ね、米麹興味ない?」と挨拶の直後に言ったのだ。
彼の話では、最近自家製の甘酒と塩麹から多分に恩恵を受けていて、近いうちにもう一度
米麹を注文しようと思うので一緒にどうですか?というお誘いだった。
で、今私はこの静かな生き物に日々語りかけ、反応を楽しんでいるというわけだ。
それにしてもこのジムで出会った男性、私より10歳程上とお見受けするのだが、
エネルギーとやる気と意志と行動力に満ち満ちていて、私は時々圧倒されてしまう。
一年程前に私がストレッチをしていたら、「ヨガのポーズ、あなたが一番美しいです。」
と声をかけてきてくれた。それ以来、彼のヨガ仲間に次々と紹介してもらい、たまに
彼らのお茶会や飲み会に参加させてもらうようになったのだ。
彼の毎日はそれは規律正しい。まず朝4時起床。早朝に調べ物や勉強を終え、日の出の頃に
自家製甘酒をクイッとひっかけジョギングへ。その後、ジムが開く10時前には、開館を待つ
列の中にいる。たぶん一番乗りなんじゃないかと、私は想像する。
ジムのプログラムは、たいてい毎日ヨガかパワーヨガのクラスがある。
開始時間ぎりぎりにスタジオに入り後方にヨガマットを敷く私の視界に、最前列の中央で、
待ち時間中懸命にストレッチに励んでいる彼の姿が入ってくる。
「こうなりたい、ああなりたい」と人はよく思うかもしれないが、思うだけで終わってしまう
人が多いだろう中、彼は努力するのだ。毎日毎日努力する。
ある日ストレッチエリアのマットから手招きされて、行ってみると「ほら!」と言って
スプリットを見せてくれた。「ずっとこれできるのが夢だったんだ。」と前後にきれいに脚を
広げてにっこり笑った。
ヨガのプログラム数をジム側が大幅に減らした時も、「納得がいかないので署名を集めること
にしました。」とメールが来た。実際数週間で数百の署名を集め、会社のトップに直訴して、
会社側にヨガプログラムを7月から増やすことを約束させた。
自信に満ち溢れている人の傾向だろう、彼もまた自分のいいと思うもの美味しいと思うもの
を人にも経験させてあげたいと思う人なのだと思う。そのおかげで彼の大好物である六花亭の
お菓子、富山産の高級干し柿、昆布の佃煮など、今まで私はいろいろ頂き、ご相伴にあずかっ
ている。
彼の口癖は、「あ~、楽しい人生だったなあ、と思いながらピンピンコロリであの世に
行きたいね・・・」
いやいや、この調子なら、そんなこと、永遠に来ないんじゃないかな。
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