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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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テーブルの上に季節の花 シャクヤクが2本ある。
4日前に固いつぼみであったものを花屋で見つけて買ったものだ。

実際この数日間、私の意識の2割くらいはこの花の様子に持ってかれている。
コリっとした固いつぼみが少しずつ少しずつ空気を含むようにゆるんでいくのを見るのが
楽しくて仕方がないのだ。

買ったばかりの時は、花がどんな色であるかのヒントを少しばかり教えてくれるみたいに、
固いつぼみの中心に少しだけ濃いピンク色をのぞかせているだけで、大方の部分は表皮で
よろいをまとうようにきっちり外界を遮断していた。

日に日につぼみはゆるさを増し、ぎっしり詰まっていたピンクの花びらを大気に向かって開き
始めた。

あ~美しい。。。何て美しいんだろう。

そうだ。
花がゆるむ と表現したことから「 ゆるむ / 緩む 」という動詞を自分が好きであること
を今思い出した。

昔から好きなのか、年を取ったから好きになったのかは定かではないけれど・・いややっぱり
年と共にそうなって来たんだと思う。
今はゆったりと緩んだ時間が多い程、自分らしくいられる。

とは言え、緩急の緩ばかりでは、すべてが弛緩してしまってだらしなくなってしまうから、
例えば骨盤底筋群は締め上げて肩回りはスッと力を抜いて首長く・・のような状況を、身体的
ばかりでなく精神的にも心掛けてはいるのだけれど、年と共にゆるい部分や時間を徐々に多く
することで 自分の変化に順応しているのだと思う。

ゆるい ということと全く別のものではあるものの、自分の中でそれに似た感じで好きなのは、
「余白を感じさせてくれるもの」「余韻を感じさせてくれるもの」だ。

それと 流れている物が好き。

安定とか定着よりも、フローを感じるものが好き。
だから私の嫌いなものはその逆の「停滞」だ。

言ったら 私のヨガクラスはすべての滞りを取り除く作業だと言える。
身体の隅々まで呼吸を通し、血液やリンパの流れを促し、と同時に精神的なうっ血からの解放
によって風を通す。そして余韻を味わい自分を見つめる。



このブログのタイトルが「My favorite things」だったのを思い出して、たまには自分の好きな
ものを羅列してみようと思い立った。

例えば音楽 ♪

読みにくいといけないのでカタカナ書きにしようと思う。
女性ヴォーカリストで好きなのが、

ノラジョーンズ アンサリー ボニーレイット等々。
日本の最近の人達で言ったら、アコギを弾く男性と女性ボーカルのユニットが好きで
エゴラッピン とか グリムスパンキー とか フライドプライド とか。

そうだ、女性ではないけど髭男も好き。
亡くなった愛犬ハルの昔の獣医さんが、ハルが亡くなったことを知らせた時に、
「自分は人に音楽をすすめることはしない人間なのですが、今回だけは『Official髭男dismの
アポトーシス』を聞いてみてください」って言ってくれたことがあるの。
中学時代の友人くみちゃんも、髭男のファンクラブに入ってるくらいの熱狂的なファンで、
だから私にはとっても馴染みのある音楽です。

映像で、いやドラマで今観ているものは、夜中にやっているもの二つ。
「季節のない街」と「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の二番目の憂鬱」

「季節のない街」は、大好きな映画のひとつ、黒澤明監督の「どですかでん」(原作山本周五郎
 季節のない街 を映画化したもの)
のニューバージョンで、宮藤官九郎さんが脚本監督をされている。

黒澤監督のどですかでんは、まるで演劇を観ているような映画だったけれど、クドカンさんの
ドラマはちゃんとドラマとしてすごく楽しませてもらっている。

池松壮亮さん 仲野太賀さん 濱田岳さん 片桐はいりさん を始め、素晴らしい役者さん
が勢ぞろいしている。

中でも驚いたのが リッチマンと呼ばれるホームレス役に 又吉直樹さんが出ていたことだ。

褒め言葉になるのかわからないけれど、ホントすごく似合ってた。

6秒間の軌跡 の方は SEASON2で、SEASON1の時から楽しみに観ていた。
これがそれこそゆる~いドラマなんだけどね、高橋一生さんと本田翼さんと橋爪功さんが
主に出演されていて、雰囲気とセリフが好きなんです。

普通の生活で私は自分の好きなものを人に言う場面ってほとんどないので、ここに思い切り書
いたらなんかすっきりした。


先週の土曜日は前回書いたように、K氏とイコさんとキーちゃんが遊びに来てくれた。
手ぶらで来てねって言ったのに三人ともすっごいたくさんおみやげ持って来てくれて恐縮した。

早希ちゃんの周りがお花だらけになり、家には美味しいものたくさんになった。

私は水出しコーヒーのお供にロールケーキをを作り、夕飯に中華ちまきと春雨サラダとスープ
を作った。みんな美味しいって食べてくれてすごく嬉しかった。

ライブも楽しかったな。

わっ、いつの間にかシャクヤクが開き切ってる!








 ダンナが退職し年金生活が始まってから、早いもので半年が経った。

まだはっきりしたことはわからないけれど、私が稼いだお金を食費代に回し、残りの出費は
いただいている二人の年金を合わせたもので、何とか生活していけるような気がしている。
もちろん余裕があるわけではないので、色々工夫をして出費を抑えている。

思いもしなかったけれど、最近はこの工夫をすることが何かと楽しい。

もしかしたら、ものすごいお金持ちよりも、工夫をしなくてはやってけない私達の方が
ずっと幸せなんじゃないかとさえ思ったりもしてる。

先週金曜日、大学時代の一年上の先輩K氏からお誘いを受けて、あきる野市にあるお家に
夫婦で遊びに行かせてもらった。

お家の前には川が流れ、新緑が眩しい程に溢れ返り、鳥が歌うように啼いていた。

奥様がご実家のお世話のために長期留守中だったにもかかわらず、お部屋の中はピシッと整頓
されて塵ひとつ落ちてなかった。

一緒にお昼を食べたりお茶を飲んだり、近くの尾根にハイキングにしたりしながら話を
していたら、40年以上の付き合いなのに、へ~そうなんだ・・と彼について初めて知ること
も多く、あれ?私の持ってるイメージと違うな・・とも思った。

私がK氏に抱くイメージは、昔の言葉で言う「シティーボーイ」。
何をやらせてもソツなくカッコいい。

つまりうちのダンナとは真逆のタイプと思っていたのに、今回お邪魔して話しているうちに、
K氏とダンナの共通項がたくさん見つかり驚いた。

まず観ているテレビ番組が似ていた。
相撲が好きだったり、Eテレが好きだったり・・
ムジカピッコリーノの天才子供ドラマー(今は大人になってる)佐藤奏ちゃんのことで二人で
話が盛り上がっていた。
100分で名著も観てるって言ってたなあ。
伊集院さんのコメントがなかなか深いんだよね~ってところでも意見が一致した。

大学時代タイトでファンキーな音楽をやりながら、サーファーでもあったK氏は、小花柄の
シャツをよく着ていた。

「ユニクロ一色になっちゃったからもう少しオシャレしようと思っていたのに、気がづい
たらもっとすごくて しまむらになってたよ・・」と今回尾根を歩きながら笑って言う彼に、
「タカハシは? タカハシは知ってる? もっと安い店なんだよ」と言ったらしっかり知って
くれていた。

ワークマンプラス オーケーストア 業務スーパー・・私たちが利用している店すべてを
熟知していた。

これには驚きだった。
だってK氏は私たちと大きく違って、家賃収入のある裕福な人なのだ。

「堅実なんだね」「結構女性の部分が多い人なんだね」って言うのが私の新発見で、
後者については本人も、本当にそうだよ、昔からそうだったんだよ。と言っていた。

亡くなった娘のことでも、何度もお花を送ってくれて、去年の年末は冷蔵庫でも送られ
てきたのかって位大きな箱でポインセチアの変わり種の見事な鉢植えを送ってくれた。

今週の土曜日は、クリちゃんのライブに行った時、5年ぶりに再会したイコさんときいちゃん、そして二人に加えてK氏も家に遊びに来てくれることになった。
家で早い夕飯を食べてから、弾き語りやバンド演奏ができるライブハウスに行くのだ。

お世話になってるみんなにご飯をふるまえるのが、私は嬉しい。


5月に入って水出しコーヒーの器具を引っ張り出し、一日おきに淹れている。
やっぱり美味しい。本当に美味しい。

少し面倒でも水出しコーヒーを作る過程が好きだ。
五感が全て刺激される。

黒光りする深煎りの豆が鮮やかで、豆を挽けばアロマが瞬時に立ち上り、雨だれのように落ち
るドリップ音が耳に心地よく、ガラスサーバーの中で濃褐色の液体が徐々に存在感を膨らませる。

そして一口飲めば、美味しくて夢見心地、ため息をついてしまう。

五感のひとつ、「触感」も、実はある場面で楽しんでいる。

豆を挽いた後、器具にコーヒーを移す時、どんなに気を付けても粒子がテーブルに落ちて
しまうのは仕方のないことだ。

たとえ見た目には何も落ちてないように見えても 実際は落ちているのだから。

指や掌でテーブルを軽く触れば、どんな細かな粒子も感じることができる。
これ、腕でやってみても腕は鈍感でそこまで感じとることはできない。

指先とか掌のセンサーのスペックの高さに、私は何時の時でも感動する。

これを意識しだしてから、私は何でも指先で確かめることが好きになってしまった。

例えばシーツの上に砂粒が一つ落ちていても、人間の指先はそれを感じて捉えることが
できる、それくらい指の触覚の精度は高い・・って昔何かで読んだことがある。

人間の体の素晴らしさは数えきれないほどあるだろうけど、私は今この「指先や掌の触覚」
に感動し、ハマってます。

人間のこの触覚の精度の高さ故、赤ちゃんや子供、大好きな人のほっぺとか きっと触りたく
なるのね。

水出しコーヒーの季節は、私の感度が上がる季節です。
























一昨日 息子と三人で行った3泊4日の台湾旅行から戻って来たばかりだ。

旅行から帰ってきて 何よりもまず最初に感じるのは、大好きな我が家に無事に戻って来れたことへの安堵感だ。

水枯れしないよう工夫に工夫を重ねて、でも後ろ髪引かれながら置き去りにして行った植木たちも、元気なままでいてくれた。ホントよかった。

台湾での地震被害のニュースが毎日のように流れていた時、ちらっと「キャンセル」という言葉も思い浮かびはしたけれど、現地でお金を落としてくるのも悪いことではないのではないかとすぐに思いなおし、決行することにした。

「台湾旅行の私の大きな目的のひとつは台湾スイーツを食べる事なの・・」と満面の笑みで言う私に、
「日本とすごく関係深い台湾の歴史的な建物とかもちゃんと見に行きたいからね・・」
とダンナはいやに真面目ぶって釘を刺して来た。
いや別にさ、そういうのに全く興味ないって言ったわけじゃないからさ。

で・・・食べましたよ、台湾スイーツ!

一日目は「マンゴーかき氷」。
これが滅茶苦茶おいしかったけど、量も半端なかった。

写真では子供用お茶碗位の大きさの印象だったのに、実際目の前に運ばれて来た物は、平型のどんぶりみたいなもので・・実際の物を見て、「え?こんな小さかったのか」ってヤツは何度も経験済みだけれど、「え、うそ。こんなに大きくて量多いの?」っていうパターンは初体験だった。

氷自体さわやかなマンゴー味で、トップにマンゴーアイス、そして周りにこれでもかと
言うくらいダイスにカットされたマンゴーが敷き詰められ、最後にマンゴーピューレがジグザグにトッピングされている。

至福 ってこういうことなのね。
ひと口ひと口が幸せなのだ。

途中お腹が冷たくなり、体が冷え切っても私はスプーンの動きを止めなかった。
お腹痛くなったって そんなん構やしない・・と途中変な覚悟をしたのを覚えている。
そして私はただひたすら食べ続けた。

もしかしたら「千と千尋の神隠し」の中で、食べ物をバカ食いして いつの間にか豚になってしまったお父さんお母さんと私は同じ経験をしたのかもしれないと思う。

豚になっているような気がしたんだ。
欲望の塊になって、食べ尽くすまですごい勢いで食べ続けた。
そして不思議なことに ずっとずっと最後まで美味しかったの。

豆花(トーファー)という豆乳でできたスイーツもめちゃ美味しかった。

台湾が舞台の映画、「恋恋豆花」(アマプラで観れます)は、私の好きな映画のひとつだ。
大学生の奈央が父親の3度目の結婚相手とひょんなことから二人っきりで台湾旅行を
することになり、乗り気でなかったのだが、台湾のスイーツや美味しい食事を共にして
行くうちに少しずつ打ち解けて行くというお話。

この映画を観てから私はずっと豆花に憧れていた。
そして実際食べて完璧虜に。

その後も夜市(様々な屋台が立ち並ぶ市場)で、スイカジュースやさつまいもボール、フルーツの水あめコーティングキャンディーを食し、種類たくさんのヌガー、台湾土産代表格のパインケーキ、スティックチーズケーキ等をお土産として買ってきた。

こうして私の台湾スイーツはめでたくコンプリートした。

3泊目は台北市内から離れて九フンという場所に移った。
そこはそれこそ「千と千尋の神隠し」の湯屋建物のモデルになったと言われている
提灯の灯りが美しい建物「阿妹茶ロウ」がある。

そこで台湾茶とお菓子を堪能した。すごく贅沢な時間だった。
外席は、海の見えるけぶった景色を楽しめる。
お茶葉と、火鉢の上のやかんにお湯をたっぷり用意してくれるので、好きなだけ淹れたてのお茶をすすりながら、2~3時間くらいゆったりと過ごせる。

あ、台湾行きたいと思っている人が万が一いたら、台湾旅行推進キャンペーンに応募する
ことをお勧めする。私はそのくじが当たって、電子マネー5000元(2万5千円くらい)もらってすごく嬉しかった。

写真は明日時間があったらアップします。

欲望のない人間になっちゃったなあ、と思ってたけど、甘いものに対する欲望、そして
台湾の食事が美味しかったので、食欲だけは復活したみたいだ。

もうね、かっこいいものとかスマートな物とか全く欲しない。
音楽はカッコいいものも好きだけど、それでも現代のカッコいいというのとは多分随分とかけ離れていると思うから。

今私の求めるものは・・しっくりとくるもの 不自然でないもの 柔軟性のあるもの
ゆったりしたもの エネルギーを感じると同時に省エネなもの 丁寧なもの 誠実なもの
優しいもの 面白くて可笑しくて楽しいもの 等々・・

最後の「面白くておかしくて楽しいもの」を欲するが故に、お笑い芸人さん達のテレビや
Youtubeやラジオなどを観聞きし・・たまにはライブにも行ったりしてる。

台湾から帰ってきてからTverでバラエティー番組をたくさん後追いした。

私の好きな女芸人さん いとうあさこさんが、トーク番組に出演していた。
他の芸人さん達がいとうあさこさんのことをべた褒めしていて、私はやっぱりね。と
すごく嬉しくなった。女芸人さんではガンバレルーヤも大好きです。

ネタが好きなのは、テンダラー と 滝音。
男性ブランコも、またルミネに観に行きたいって思ってる。
ランジャタイは、オールナイトニッポンポットキャストを聞いてます。

「ウオシュレットがお尻にうまく当たらない。あの場所のは壊れてる」
という国ちゃんがいとうちゃんに、
「あなたの肛門が右にずれてるんじゃないですか?」と言われて、
あのボケまくりの国ちゃんが、えっそうなのかな・・と悩んだみたいに見事なきれいさで
無言になった瞬間があった。

笑い転げたよ。

久しぶりに観た向上委員会にM1王者の令和ロマンが出ていた。
ゲスト席に座る彼らの前方には、常連のレギュラーや準レギュラーの芸人さん達がひな壇
を埋めていた。

そのひな壇の前列に座っていた、令和ロマンくるまさん憧れのニューヨーク屋敷さんが、
くるまさんとケムリさんに向けて、
「お前らは踊るな。踊り始めた俺らはもう踊るしかない。でもお前らは踊るな」
と言いながら、ゲスト席とひな壇席の間を指さして線を引っ張るしぐさをした。

「ここを超えてはいけない」と屋敷さんが続けた。

私はなんかちょっと感動した。
色んなことを考えさせられた。

というように、笑わせてもらってるだけでなく勉強もさせてもらってます。

笑いを欲している私をこれからもよろしくお願いします。  私を笑わせて。

もちろんあなたのことも 観てます。

     
     

















5年振りに会っても何も変わらないということは、私達ずっとこのままなのでしょう。

昨日は、大学時代の先輩、クリちゃんのライブを観に、蒲田の「ぶらぶら」という
ライブハウスにいた。クリちゃんは、私が1年だった時すでに4年生という大先輩だ。
でもとっても親しみやすくて可愛くて、何よりも優しかった。
大学卒業後も一緒に旅行に行ったりして何かと一緒に遊んでいた。

クリちゃんは当時、もう一人の私の大好きな先輩あいちゃんと「アップルパイ」という
アコースティックギターのデュオを組んでいて、透明かつ美しいハーモニーで私達を
魅了してくれていた。

昨日のバンドの編成は、キーボードを弾きながら歌うクリちゃんと、パーカッション
とウクレレベースの3人で、クリちゃんの素晴らしさをより浮き彫りにしてくれるバンドだった。
クリちゃんのオリジナル曲も素敵で心地よく、ほんとうにいい時間を過ごさせてもらった。

私の一年先輩のイコさんとキーちゃんも客席にいて、帰りに4人で喫茶店に寄った。

この場所にはつらつらと書いてきたけれど、私のこの5年間はまさに悲しい出来事を挟む
年月だった。もちろんみんなそのことを知っている。

「わんこにも死なれて鬱になったのよ・・でもやっと最近薬から抜けられたの」
そういう私にキーちゃんが
「もう新しい犬は飼わないの?」と聞いた。

よく聞かれる質問だから答えはほとんど用意してあるようなもんだ。
「うん飼わない。今からじゃ私達先死んじゃうかもしれないし・・」

ところがね、今回は今までと違うことをふと感じて、そのことをそのまま素直に
言葉に出してみた。

「あのね、私の心には大きな穴が二つあいているの。埋めることのできない位の大きな
穴がね。でもね、辛いけどね、その穴を何かでふさごうとはせずに穴のままがらんと
させておこうと思うの。何かでごまかしたりせずに、その空洞と向き合っていくつもり。
なので私は大きな穴を抱えたまま、死ぬまで生きて行きます!」

後半おちゃらけて言ったので、イコさんとキーちゃんはちょっと切なそうな顔をしなが
らも、笑ってくれた。

人にしゃべるっていいなって思う。なんか覚悟ができた気がする。
そうよ私は満身創痍の女。

それでもその心の大きな穴に、時々風を通してあげようと思う。
季節ごとの風を・・今だったら満開の桜を揺らし、花びらと共にやわらかい曲線を描く
そよ風を。

今日尾根を歩いて、ずっと楽しみにしていた桜スポットにたどり着き、写真をたくさん
撮って来た。


そう言えばクリちゃんのオリジナル曲や他のバンドの歌の歌詞で、私の心に残っている
フレーズがある。

「すれ違いの日々・・分かち合いの日まで」

「時間も場所もない 待ち合わせ」

この世界の中の二人は、果たして会えるのだろうか?








 朝ご飯のおかずに ベーコン、ブロッコリー、生トマトを入れたスクランブルエッグを
作った。

ヴィジュアル的にも 赤いトマトと黄色い卵のコントラストも美しく・・・ブロッコリーの緑も
加わって。酸味がアクセントになる大好きな取り合わせの一つだ。

バターを塗ったトーストの上にサニーレタス、その上にスクランブルエッグをたっぷり載せて
勢いよくかぶりつく。次に起こりそうなことを考慮するよりも、食欲が勝ってしまった。

結果 「ホロホロ」とした卵が「ボロボロ」とテーブルや床に無様に散らばった。

年を取る ってこういうことみたいね。
こういう無様な場面が年と共に一気に増えるってことだ。
スマートな顔なんかとてもじゃないけどしてられない。

高校時代の友人達との会話中に出た「ね、最近むせやすくない?」という質問に、
みんなが全面的な共感の表情で目を丸くして 深く激しく何度もうなづいた。

自分の唾でも時々むせるもん・・とえっちゃんが加えてボソッと言った。

最後に円陣を組むかのごとく「ねー、助け合っていこうね・・」と私たちは絆をより強く
固めた。

バレエやヨガ等、筋肉を使うことをずっとやってきているので、自分の筋肉の変化という
のも痛感してきた。

脳からの指令で筋肉が動くまでの時間が間延びしていること、急な強い動きに耐えきれず、
大きな筋肉を痛めやすいこと、時として自分の筋肉が頼りなく不安になること・・等、
若い時の筋肉とは全然違う。

若い時はマルチタスキングが得意だった。
忙しい中、一度に色んなことを同時進行して効率よく仕事や物事をテキパキと片づけていた。

今はというと、一つのことを丁寧にやるしかない。その方が逆に効率的だからだ。

ネガティブな状況で大きく変われたことは、この「丁寧さ」だ。
相手が物でも人間でも優しく丁寧に接したい、という強い思いだ。

自分の視野の中に自然と「死」が存在する。
そこまでの丁寧な毎日しか私にはない。

だから、あまり好きじゃなかった掃除が今は結構楽しい。
物のメンテナンスに時間を割く。
拭く 磨くという行為が、部屋の明るさを一段も二段明るくしてくれることを知った。

着古した下着やTシャツを捨てずに、15㎝四方に切り刻んで、かごにストックしてある。
その端切れを手にしては何でも磨く。
食器棚の扉のガラス、ガスレンジ、明り取りの窓のサッシ・・なんでも磨く。

「ゴシゴシ」「キュッキュッ」「ツルツル」「ピカピカ」

前回のオノマトペの続き。私の日常のオノマトペだ。

食器に対する愛情も半端ない。

先日ヴィムヴェンダース監督、役所さん主演の映画 「PERFECT DAYS」を劇場に
観に行った。

私はいたく感動して、自分と平山さんの似通った部分を大切に引っ張り上げて、それを
気持ちよく自分の中に展開させていった。

もちろんトイレ掃除が大好きになったのは言うまでもない。

さて、トイレ掃除に一生懸命な私にだれかが聞いたとする。
「あなたは若いころに戻りたいですか?」と。

戻りたくない。今でいいです。

どんなことでも ちゃんと向き合うっていい気持ちです。








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職業:
主婦 英語教師
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