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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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眠るのが好きな私は、一日を終えて寝室に向かう時に
いつもちょっと楽しい気分になる。

その私のすぐ後ろを、ハルもお尻を振りながら
ついてくる。

ハルにはちゃんと立派なケージがあって、普段はそこで眠ること
になってはいるのだが、すこしひんやりしてきた最近の気候は、
ハルと密着して眠ることを再び可能にしてくれた。

ハルは私の体の周りにある隙間ならどこでだってスヤスヤ眠ってしまう。
周りだけでは物足りないのか、私のお腹の上や両太ももの間を自分のベッド
に見立てて、これまた平和な寝息をたてたりしている。

一晩中そうしていられると、さすがに苦しくなるけれど、私は自分の体が
ハルのかわいらしい重みで圧迫されている感覚が好きなのだ。

ハルの重さはただの重さじゃないから。
ハルという愛らしい大切な命の重み。

指圧師の研ぎ澄まされた指先がツボを探し当て、心地よい圧痛を施すように、
ハルの重みは私の体によい刺激を与えてくれる。

昨日 象が出てくるお話を読み終えた。
象は重さにしたらハルの何倍位になるのだろう?

あのしわしわの固い皮膚。 何かに怯えているようなつぶらな瞳。
丸みを持った巨大な体。ブランコのように揺れる長くて器用な鼻。
そんなごっついイメージの象を可愛らしく見せてるあの垂れ下がった耳。

私は今、以前よりもずっと象に愛着を感じている。

何よりもあの「足」なんだ。
一度でいいからあの前足を、自分のお腹の上にのっけてもらってちょっと踏んで
もらいたい。  そう思ってしまう私は変態か?

ぎゅっと押しつぶされたら簡単に死んじゃうのかなあ。
それでもいいからちょっと踏んでもらいたい・・と焦がれる私は、生にあまり
執着していないように見えて実は固執しすぎているのかもしれないとも思う。






あまりの暑さに、料理する意欲が薄れがちだった夏場が
去り、秋の旬の食材が市場に現れるにつれて、あれも作ってみたいな、
そうだあれも食べたい・・と創作意欲が湧きつつあることが単純に
嬉しい。

おととい昨日と続けて、「スイートポテト」と「レーズンとくるみが
はいったライ麦パン」を焼いた。

たくさん焼いたので、人がたくさん集まる所に持っていくことにした。
20人ほどの集まりである英語スピーチクラブのメンバー達である。

これが思いのほか勇気の要ることだった。というのが面白くて。

とにかく私はそこで頑張っていたのだ。レベルの高いクラブのいちメンバーで
あるために、自分にない資質をどこからか無理無理調達してきて何とか間に
合わせ、人に迷惑のかからないように今までやり過ごして来たのだ。

そして昨日が正規会員としての私の最後の活動日だった。

背伸びをしてきた私を、みんなはどう見ていたのかは知らないが、
「パンを焼く」という全く別の自分の一面を見せる段になって、急に照れくささ、
気まずさがこみあげてきてしまった。

どうしようかとちょい悩んで、でも「えいっ」と掛け声かけて持って行って
しまったのだけれど。

「へーっ、意外・・」という顔をされながら、みなさん「とても美味しい。」
と喜んでくださったので、本当に良かった。

人の集まり というのは面白い。
何かの共通目的で規則的に集まっている場合、長年に渡って顔を合わせながら
ひとりひとりの方のわずかな一面、しかもほとんどの場合自分が勝手に作り上げた
イメージでその人を見ている。

そんな当たり前のことを改めて感じた一日だった。

あ~、でも大役終えてほっとしたなあ・・
さて、次は何しようかな。










埼玉県に、この時期500万本のヒガンバナが咲く公園があるという。
その名も、「巾着田曼珠沙華公園」。
見渡す限り朱色の広がる世界に、この身を置いてはみたいけれど、
埼玉県まではまず行かないだろうなと思う。

一種類の花が広い敷地に群生している中にぽつんといると、人間で
ある自分がとても醜い形であるように思えてしまう。

その奇妙な感覚は、ラベンダー畑でもひまわり畑でも確かに感じたので、
たぶん曼珠沙華公園に行っても同じなのだろうなと思う。

日曜日に、散歩のために市民の森公園へと出かけたら、ヒガンバナが
ふたつみっつ、みっつ よっつと咲いていた。

ヒガンバナは、早春の梅 春の桜 夏のひまわりなどと並んで、私には
季節がらみのお楽しみのひとつなのだ。

スカイプの英語の先生に、「この3日連休は特別なイベントとかあったの?」
と聞かれ、「いつもと同じで変わりなくて・・。散歩してたら秋の花であるヒガンバナ
を見つけたくらいかな。」と告げるために、話しながら和英辞典を急いで引いたら、
ヒガンバナは「Red Spider Lily」という英語名であることを知った。

「紅い 蜘蛛の 百合。」

「ほら、名前が示している通り、花びらが蜘蛛の足みたいに細くて長いのよ・・」なんて
知ったかぶりっ子して先生に説明してしまった。

そんな私にフィリピン人の先生は優しくて、「僕はね、日本人のそういう季節の花や自然を
愛でる心の細やかさが好きなんだ。」なんて言ってくれた。

ひんやりした風が薄手のシャツを通して素肌に届く。
「肌寒い」ってそう言えばこんな感じだったね、とつぶやきながら、重心を移して、また
ひとつ季節を渡りきった。





























自分の存在を当たり前のようにみんなが思ってくれるほど、ひとつのグループに
十分長く居たならば、いざそこからはずれるのはなかなか大変なことである。

土曜日に、私の所属する英語のスピーチクラブが主催したスピーチコンテストの
「Contest Chair 」の役目を引き受けた。

その役割は、イベントの全体的な責任を負うもので、コンテストの準備、決まり事
や手順を自分が十分理解しそれらを関係者に説明すること、プログラムの作成 配信、
会の進行、当日の司会等々、なかなかハードルの高いものだった。

これを何とか無事終えた私には、あとひとつ、最後のお役目が残っている。
次のミーティングで、もう一度割り当てられた進行役を務めて、静かに去ろうと思っている。

なぜ? と聞かれて、役員のおひとりに私が言ったことは、きちんと形のある理由で
はなかったと思う。

「私が察するに、会員の皆さんはそれぞれ小さい時から優等生で真面目に生きてこられた
方々だと思うんですよ。宿題が出されればきちっとされたでしょうし。
で、私は宿題できない子だったんですよ。先生に怒られてもできなくて。

そういう私にはないみなさんの真面目さを学ばせてもらおうと思って無理してきたとこも
あるのですが、やっぱり最近息苦しくなってしまって。ドロップアウトです。

でも4年近くみなさんと一緒に居させていただいて、私なりに学んだことはたくさんあるので
とても感謝してます。」

私のいる間にも、何人かのメンバーの方々がクラブをやめて行かれた。
その度に、全体の片隅のひとかけらが取り除かれてしまったようで、そこから入るすき間風に
寂しさを感じたものだが、また新しいメンバーがそこをふさいでくれて寂しさを忘れる、
そういう繰り返しだったと思う。

10月からの半年間は、inactive・・・不活発会員? 何て言うのだろう? 幽霊会員?かな・・
の地位なので、たまには顔を見せて皆さんの様子を見に行こうかと思っている。 







夏場に活躍した半袖のTシャツたちは、今や長い冬眠に入る前の熊のように
のっそりしているように見えて、動かされることが格段に少なくなり、
やがてたたまれたまま、次の季節が巡ってくるまで深い眠りにつくことになる。

セミの声の重なりが、日々一枚一枚はがされて薄くなり行き、かつての賑やかさは
遠い昔にいっぺんにぽーんと遠のき、かすかで頼りなげなものが時折耳に届くだけ。

マンションの外廊下の排水溝で、クロアゲハが羽を広げて黒い光沢紙のようなツヤを
放っていた。風が吹くとその薄っぺらな一枚がそのまんまの形で左右に傾き揺れた。
その揺れは、風に身を寄せたり逆らったりする意志のない、ただの物としての動きで
しかなかく、その何とも無機質な動きが、すでにそこには命がないことを瞬時に悟ら
せるのだ。

また一人大学時代の先輩を失った。
ご冥福を祈ります。









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