Admin / Write / Res
日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
[6]  [7]  [8]  [9]  [10]  [11]  [12]  [13]  [14]  [15]  [16
先週の金曜日から始まったダンナの夏休みも 残すところ今日明日で終了。
夏休みと言っても散歩や必要品調達目的以外ほとんど外に出ない ノンアクティブな時間を過ごしてます。

家で何をしているかというと、もちろんオリンピックを観て過ごしている。
国内での感染ケース、軒並み増加のさ中、めちゃくちゃ嬉しいはずの金メダルラッシュが、
「オリンピックバイアス」というネガティブな言葉を生み出してしまうのは皮肉なことだ。

選手へのインタビューで印象的だったのは、どの選手も「苦しみ抜いた5年間・・・」という表
現を発言のどこかに入れていること。

見る側はどうしてもスポットライトを浴びている華やかな彼らの今の姿を見てしまいがちだ。
でもその言葉から それぞれの選手が必ずしも順風満帆ではなく、怪我やスランプに苦しみ、時
には血の出るような努力をすることの意味さえ見失い、競技そのものも嫌いになったりしながら
もがき苦しんで ここまでたどり着いたことに気づかされる。

軟弱な肉体を持つ自分が、強靭な肉体を持つ彼らを簡単に羨ましがる権利などなくて、強靭な肉体は、より高みを目指し より苦しい鍛錬試練に耐えねばならない運命なのだと思う。

彼らの強靭な肉体の中にある精神が、どのようにしてその肉体と均衡のとれる強さを獲得して
いくのか・・それが私にはとても興味深い。
だからアスリートの言葉を聞くのが好きなんです。

昨日の200メートル個人メドレー決勝はとても印象的だった。
娘を失って以来、悲しみには反応しやすく、感動には鈍くなっていた私が、萩野 瀬戸おふたり
の出場と彼らのレース後の様子を見て 胸にグッとくるものがあった。
私の鈍い心がゆっくりと動き、そのあと晴れ晴れとさわやかな気持ちになることができた。

メダルより素晴らしいものをありがとう。ってできることなら伝えたい。


感染者増加の中、ノンアクティブな時間を過ごしていると書いておきながら、実は普段ほとんど
しない外食をこの休み期間中に2度ほどした。

食べたものは、うなぎ と お寿司。  わっかりやすいでしょ?
鰻屋さんは、ハルの散歩中に見つけたお店。
是非今度行ってみようと言ってて、息子も誘って行ってきた。

大きな大学病院の陰にある小さな店で、でもこの店が当たりだった。
皮がパリッとしていて炭火の香りが鰻のおいしさを引き立てる。

お寿司は回転寿司。
わたしにとっては、金沢まいもん寿司のレベルで十分なんです。

まだ私が学生の頃、その当時旅行会社の社長だった叔父に超高級寿司に連れ行ってもらったこと
がある。そこで目にもつややかな中とろを食べて、天にも昇るほど美味しかったのを覚えてい
る。大好きなアナゴもとろけそう・・ではなく、口の中で本当にすぐとろけてしまった。

でもそこの大将がとても偏屈で、お客に横柄な態度を取るので、私は緊張してだんだん味がわか
らなくなってしまった。私には普通に接してくれていたのに、隣の席の方に「もう金はいいから
帰ってくれ」と言い出す始末。

べつにその人「おいしいって聞いてますよ・・」って言っただけなのよ。
そしたら大将、「聞いてます とはなんだ。本当にうまいんだよ!」って。

私はそれ以来それがトラウマで、高級寿司が苦手。

私はね、金沢まいもん寿司の炙りものが好き。
炙りえんがわ が特に好きかな。

鰻とお寿司食べただけでものすごい贅沢した気になるのよ。
昨日はそれに加えて成城石井巡りをして遊んだ。完璧な不要不急だ。

YouTubeで紹介されていたクレームダンジュというチーズケーキも買ったよemoji
クリームチーズよりホイップクリームの割合がきっと多いからあんなにふわっふわなのね。
私も今度チーズケーキ作る時、生クリームの量を増やしてみよう。

あとねスパイス類。
カルダモンとコリアンダーの、パウダーではなくホール(固体)・・はなかなか普通のスーパーでは
手に入らない。これが売ってたのね。次カレー作る時に使うことを考えるとウキウキ。

というように、そんなにお金を使わずに、めちゃくちゃ贅沢感を味わえる私は、燃費がいいと
いうか、幸せなのかもしれないね。

試しに読みだした「家族を亡くしたあなたに」という本によると、私は今 ショック期 喪失の
認識期 ひきこもり期 癒し期 再生期 という5段階の「ひきこもり期」にいるようだ。

ケースバイケースだと思うのでこういう本を全面的に信用できるほど素直ではないけれど、
この苦しみの後にもしかしたら癒され再生する可能性があると思うだけで気持ちがほんの少し
軽くなる。

今は何もかもが遠くに感じる。
全てがまぼろしの様。

小さなヒントを両掌でそっと包み、温め育てていくことができない。
繭の中にいる私は、謂わば外の世界を遮断している。
確信的な言葉、明らかな行動以外私の視野に入ってこない。
ひきこもり期の私はとても小さな世界に住んでいて、耳が遠くて鈍感だ。

このことで人に迷惑かけていたり嫌な思いをさせていたとしたら、ごめんなさい。
もう少し時間が必要なんだと思う。

それでもそんな小さな世界で鰻を食べて、小さな幸せ感じてます。

ロースト小麦胚芽を買って以来、どんなパンにも小麦胚芽を入れている。
一昨日は胚芽入りベーグルを作った。
ゆで卵を挟んで食べたら美味しかった。

パンを焼く は、私の小さな世界での数少ない習慣的行動。

こういう些細なことに徐々に私は助けられているんだと思うの。









いい感じ いい感じ・・って調子に乗ってたら、突然ひっくり返って尻もち・・みたいなことは
私の人生に実によく起こることだ。

ダイエットも順調に進み、あと目標体重まで1キロちょっとというところで、ぎっくり腰のような症状で急に歩けなくなった。

仕事柄、ストレッチに余念のない私の腰は、娘の介護期間中でさえ どんなに酷使してもびくともしなかったのに、一通りの家事や運動を終えた後にソファーに横になったら最後、起き上がれなくなった。

どうにかこうにか起き上がって歩いてみたが、仙骨の辺りに痛みを感じてうまく歩けない。
きっとアレのせいだ・・・。

自分の背骨のS字カーブを整えるために、もう少し仙骨を内側に移動させたいなって思ってしま
い、(私はよくそういう変なことを思いついては実行してしまう・・)
いつもそのあたりを意識をして動いていたことが、仙骨周りの筋肉に過剰なストレスを与えてしまったに違いない。

自業自得だ。しょうがない。潔く諦めて木曜日の午後はほとんどソファーで横になり、Utubeで
何気なく見始めた「太田上田」を次から次へと見て過ごした。

始めて見る番組は、見る前の予想と大きく違った。
もっとガチャガチャしているものを覚悟していたけど 違った。
人と人との組み合わせによって、お一人お一人の印象がこんなにも変わるの?・・っていう驚き
からと、話の面白さに引き込まれて、Utubeにあがっている動画のほとんどを見てしまったと思
う。

最近バラエティー番組とかお笑い番組を見てて、年のせいなのかすぐ疲れちゃうヘナチョコな私
が、疲れることなしに声をたてて笑いながら見ることができたのは、一日寝たきりだった私に
とってホントありがたかった。

Pちゃん って・・なんて可愛い呼び方なの?

おかげさまで一日ゆっくりしたら腰も回復して、昨日はほとんど普通の生活ができました。
それにしても暑いな。ボーっとしてしまう。


ハルの誕生日以来、ピアノの上に置いてある「ニンジン収穫」←(おもちゃです) に向かって
ハルが吠え、遊ぶのをねだられる毎日が続いている。

犬好きの人達と話をしていてハルの年齢を聞かれ答えると、たまに同情や心配されることが
ある。そして私には驚きなんだけど、こんな風に尋ねてくる人が少なくない。

「近い未来のペットロスに備えて、新たに子犬を飼うってことはしないの?」と。

しません。

どんなに大きなペットロスが待っていようと、今だけを見ていたい。
ハルとの濃い時間を一秒一秒慈しみたい。
一緒に年を取って共に弱っていきたい。
そして 全てに感謝したい。

ありがとう って言葉、こんなに気持ちを込めて言わせてもらえるのはハルのおかげだ。

腰も治ったし、今日も木漏れ日の遊歩道を目指し 散歩に出かけるつもり。
あ でも午前中ワクチン2回目だった。
あんまり運動してはいけないのかな。
いつもの半分くらいにしておきます。


最近レーズンパンを焼くのにはまっていて、昨日は小麦胚芽と全粒粉を2割くらいと、ついでに
クルミも入れて少し色のついたどっしりめの食パンを焼いた。

暑くても、甘酸っぱさにバターの塩気が加味されると、パンもおいしく食べやすい。
タコ パプリカ バジルのサラダとアイスコーヒーで今日の朝食は決まりです。

色々ヤキモキしたけど、オリンピック、始まったね。









「 本が好きです」 と、堂々と読書を趣味として挙げられる人を羨ましいと思う。

読むときは読むけど、かと言って 私はずっと本から離れていてもそれはそれで全然平気で、 自分の無能さをさらけ出すなら、本を読めるほどの集中力がいつも私にあるわけではないのです。

突然、あ、今読めそう・・となって、以前買ってはみたけどそのまま寝かしておいた本の表紙 を、ようやっとパリパリ 広げたりしている。  

最近 Eテレの番組をよく観ていて、どんなものかと言えば、ピタゴラスイッチ、デザインあ、 マチスコープ等々。

マチスコープという番組は、佐藤二朗さんオンパレードで、旅先の顔ハメ 看板のようにありとあらゆる所に二郎さんの顔がはめられまくるので、散歩をしていても、ヒマ ワリの真ん中が二郎さんの顔にふと見えてしまう瞬間があり、楽しいです。

本を読める集中力がやって来るのを待っている私は、その間Eテレの「100分で名著」なる番組 を観て、読まずに読んだ気になる というチートをやってます。

ちょっと前は、レイ・ブラッドベリの「華氏451度」をやっていて、でもチートをするつもり だったのに、結局 新訳版と原書の両方をアマゾンで買ってしまい、先に日本語で読み終えて、今英語を読み始めています。

昔々若い時に星新一さんのショートショートのような短いものは読みましたが、長編のSFを 読むのは自分にとって珍しくて、特にディストピアものとなると初めてかもしれないと言える位で、 あ、でもカズオイシグロの「わたしを離さないで」もそのジャンルに入るのなら 2冊目です。

そんな私がシナリオの学校に通っていた時代に、「おせっかい」という課題で何でもいいから
シナリオを書かなくてはならなかった時に、唯一SFっぽいもの、それもやや明るめのディストピアものを 書いたことがあります。

400字×10枚の4千字シナリオで、映像にしたとしたら10分くらいの短さです。
「おせっかい」という字をクリックすれば、PDF原 稿に飛びますので、興味のある方は 読んでく
れると嬉しいです。

そう言えばあなたも、ロマンチックディストピアみたいなものを、描いていましたね。
今でもたまに読みたくなったらそこに行って読んでます。

SNSの影響力が人を消耗させ、100年に一度のパンデミックに翻弄され、温暖化の影響で 異常気象に飲み込まれ、永遠に土に還らず悪魔のように存在し続けるマイクロプラスチックが 生態系
に忍び込む。

もしも何十年前かに戻って今の世界に起こっていることを書いたとしたら、間違いなくディスト ピア小説 のカテゴリーに入れられたに違いない。

そして今、私たちはその世界の中で息絶え絶えに生きている。

ずいぶんと重~くなってきたので、先週に引き続き もう一度鮮やかなトマトにここに戻って 来てもらって、何とかこれからの暑い夏に希望を持たせてもらわなくては。

Eテレ番組以外にも好んで見ているものに、BSフジで放送されている植野食堂がある。 dancyu の編集長がプロの厨房で教えを受けながら様々な料理をするという番組です。

植野食堂のキャッチコピーが、「日本一ふつうで美味しい」なの・・いいでしょ?

#82は「トマトと卵炒め」の回だった。
材料は、トマトと卵と塩と小葱だけ。5分でできちゃう料理。昨日作ってみたの。
これがおいしかった~。 白いご飯にもとてもよく合う。
トマトと卵 万歳!

ん? ダイエット? ちゃんとしてるから心配しないで。
そんなに急に落としてもね。徐々に落ちてきてはいます。

ついでに白状すると、スイカバーもすでに2本食べちゃった。
この夏で10本までいいってことに決めたので、あと8本も食べられるemoji

ずっと買わなかった洋服買ってしまったって先週ここに書いたけど、 きっかけはね、洋服のショッピングサイトのメルマガで、
「残り一枚の子 もう再販できない子 そんな服を集めた一期一会、最後の一枚お別れ会です」 という文章の下に、以前買うのを迷ってやめたダメージデニムの写真を見つけてしまった。

最後の一枚か・・・と思ったら気が変わった。 ショップのオープン時間にすぐクリックして購入したら、すぐに売り切れ表示になったから、 本当に最後の一枚だったんだね。 
残り物には福があるっていうし、大事にしようと思う。
ダメージって言っても可愛いダメージだから大丈夫だと思う。

あ、関西弁のベストワン思い出した。
「いけず」だった。
私が関西生まれだったら、一度でいいから
「あんた ほんまに いけずやなあ・・」ゆうてみたい 。

昨日は夕焼けがきれいだったよ。
空が燃えていた。 



赤いトマト 紫のナス 緑のインゲン。

夏野菜が大好きで、特にトマトはこの時期欠かさず朝食に並べる。
一年中出回ってはいるけれど、旬のトマトは味のしまりと濃さが違う。

色味の鮮やかさも 夏野菜を好きな理由。
献立を考える時も、他の季節よりも色のコントラストを考えてると思う。

赤や黄色のパプリカ。ナスにインゲンにオクラ。 ミョウガと鶏肉。
高温の、少し多めの油にくぐらすほどの炒め揚げで、色の鮮やかさにつややかさが加わる。
その揚げたてを、調合しておいた甘辛いつゆにジュッと漬ける。
つゆにはピリッと豆板醤も入っている。ご飯がすすむおかず、一皿の出来上がり!

 これ・・ダイエット中の人が書いてはいけない文章だった。

食欲があるというのは元気な証拠。
でもできることなら常に私は「団子より花」寄りでありたいな と思う。

今週は畑をやっているヨガの生徒さんやお友達から、採れたてのお野菜をたくさんいただいた
ので、上のような書き出しになってしまったけれど、実はお野菜だけでなく美しいお花もいた
だいていた。

ピンクの百合の花です。

頂いた時は20個くらいの硬いつぼみのうち、ひとつふたつがふっくらと先端を緩ませて、開い
た時はこんな素敵な色ですよ・・と見本のように淡いピンク色をのぞかせてくれていた。

それが今ではすべての花が狂おしいばかりの存在感で、ピンク色の花弁を大きく広げている。
この百合の存在で、今視覚だけでなく嗅覚も大方持っていかれている。
強烈な百合の香りは、時々私の嗅覚を完璧に占領する。

娘のために知り合いの花畑から取り寄せてくれた友人がこの百合をくださる時、
「彼女の育てた百合はつぼみすべて開き切るよ。よくつぼみのまま硬くしなびて枯れちゃうこと
あるでしょ?ないのよ、それは・・絶対に」と自信満々だったけど、あの自信は事実に裏付けさ
れていたのだ。

「どうしてあんなに見事に咲き切るの?」という単純バカな私の質問に、
「丹精の込め方がちがうのよ・・」という友人の答えに、深く納得した。


ハルが16歳になり、誕生日にダンナが新しいキャリーバッグを買ってあげていたので、私は
逆に何か実用的ではないものを探していたら ある物に行き当たった。

「にんじん収穫」というフェルトでできたおもちゃです。
説明するのに何行もかかりそうなので写真を見て納得してください。

最初、突然我が家にやって来たこのニューフェイスを遠めに見ていたハルも、いったんその
システムを理解するや否や、プロ並みのニンジン収穫者へと見事な変身を遂げてくれた。
ハルがおもちゃのにんじんくわえているの、本当に可愛くて。

にんじんのおもちゃきっかけで、食べ物→花→食べ物 のように、もう一度「花」から「団子」
に話を戻させてもらえば・・
このブログに随分と昔にスイカバーのことを書いたのを思い出したのは、テレビの情報番組で
今年のスイカバーがフィーチャーされていたからだ。

今年のスイカバーは種に見立ててある粒チョコの量がいつもよりもずっと多いんですって!
そのバージョンはコンビニでしか手に入らないって言ってた。

これを聞いたからと言って、すぐにコンビニに走るようなことを私はしない。
いつ買おうかな、って毎日楽しみにしてる。一週間位我慢したから今日コンビニ行ってみよう
かな。

Tver観てて、ある番組の来週のゲストがシークレットゲストらしくて予告で顔が隠されて
いた。わかっちゃうよ。キューちゃん・・って甲高い声で言う人、バカアーサナをする人なんて
あの人しかいない。

バカアサナは、顔をどんと床にぶつけてしまうんじゃないかってくらい徐々に前のめりにし
ていくと、絶対どこかでバランス取れる所があるのよ。

私も最近特にヨガに助けられている。

最近気に入っている集中の仕方は・・これよく準備段階で足のツボを押してもらっている時に
生徒さんに言うことなんだけど
「押している方の能動的な指の感覚だけでなく、押されている方の足の裏の感覚にも意識を研ぎ
澄まして味わってね・・」

この両方の感覚を意識すると、自然と集中力がたかまって自分の世界に入りやすくなるの。

この感覚広げていくと色々なところで楽しめるのよ。
公園にいててもね・・・・って、なんか精神的な方に行きすぎなのでまたにします。

私はね、ここ数か月まったくお金を使わなかったのに、ちょっぴり元気になったら、もういらないって豪語してた洋服を、昨日3万円分くらいネットで注文した。

生きていくのに ”欲” は大事な要素なのかな。なくても生きていけると思うけど。
もう買ってしまったので、すっきり生きていくためにも買った分は古いの捨てて行こう。

今日は雨が上がってお散歩できそう。


















何きっかけで 停滞していた状況が再び動き出すかわからないものだ。

きっかけはダイエットだった。

体重を減らす、という些細であるけれども一応「目標」と呼べるものを手にした私は、まずは
うつむき加減の視線を上げて辺りを見回し始めることになった。

そうやって頭をゆっくりと左右に振りながら、引っ掛かりのある角度で動きを止め、その都度
その方向へと視線を集中させてはそれに見合う小さな行動を起こすことができるようになっていった。

自然の寛容さに自分自身をあずけてしまうことが何とまあ心地の良いものか・・それを教えてく
れたのは早朝散歩で、それを皮切りに私の行動は少しずつ広がっていった。

食べ物を工夫してみる。
ヨガの動きを使ったダイエットプログラムを毎日こなしてみる。
何でもないことの積み重ねが日一日私を元気にさせてくれた。

「死」にあこがれ続け、それがあたかも目標のようになってしまっていたどん底状態から、
「痩せたい」という俗っぽさの代表みたいな思いが、私を通常世界に連れ戻してくれたのだ。

食べ物は肉でも揚げ物でも何でも食べるけど、中心は 高野豆腐 こんにゃく 昆布 ニンジン
等を薄味のお出汁で似たもの + あずきと玄米のおかゆ です。

ヨガはねじりのポーズと、パワー系中心・・汗だく必至の大きな筋肉全部動かせるフローを組み
合わせて、自宅でコツコツと1時間くらい励んでます。

体重変化は目標のマイナス5キロの約半分、2キロ少しのところまで何とか到達した。
でもここからが大変なのかもね。

昨日も今日も雨ふりで行けなくて残念だけど、早朝散歩はホント、癖になる程気持ちいい。
公園に到着したところで、いつも少しの時間休憩を入れることにしてる。

大木の木陰に 一メートル四方の正方形の板の、四隅下に、丸太の足を取り付けただけの低い
ベンチがある。そこに腰かけてボーっとして10分くらい過ごす。
私が森を、いや宇宙を感じる時間なのです。

これが不思議で、最初は森の中にいる自分を意識できていて・・でも目をつぶるでしょ?
そしたらどんどん空間が広がって行くのよ。
丸い地球の上にいる ポツン の私・・でもそれはまだ序の口で。
もっともっとぐ~んと広がって、広大な宇宙の中のわずかな「点」となった私は、宇宙の塵を
吸い込むように 体全体を大きく膨らませる。

これに似た感覚を もうひとつ私は知っている。

娘の高校時代の仲良し3人組がお見舞い時にジェラートピケのパジャマをくれて、娘はそれを
亡くなる時まで愛用していたのね。

それを形見として譲り受けた私。
かつて娘の身体を包んでいたパジャマを今私が着ている。

私が毎日マッサージを施していた彼女の腕、足、指 爪 髪の毛 ゆっくり動く唇。
若々しい肌。
今はもう消えてしまったけれど、私の目が、私の手が、すべてを鮮明に覚えている。

その哀しい愛すべき記憶と共に 彼女のパジャマを私がまとう。

柔らかい布地の中にいて、娘をつぶさに感じながら、私はどんどん小さくなっていく。
気が付くと娘の身体の内側に、息をひそめた小さな私がいる。
娘の体温を、娘の鼓動を、しんみりと感じている小さな私。

やがて 別物だった私のかすかな鼓動が、娘のそれとシンクロし始める。
一ミリの隙間もない一体感。

この時も 広大な宇宙にただ2人いるような そんな感じがしている。


ハルは甘えん坊だ。
最近特に私への要求が多い。

マッサージチェアーの上で寝たいから乗っけてくれ とか 早くおやつ、早くご飯、早く
散歩、お腹をなでて・・ のように結構な頻度で甘え声を出してくる。

この声を聴くと、私はどんなに他のことに集中していてもそのことから一度抜け出て対応して
しまう。瞑想してても膝の上にある人の手をペロペロ舐めて邪魔をする。

「不細工可愛い」が「ぶさかわ」ならば、ハルは完ぺきな「煩わしい可愛い」の「わずかわ」
です。あ、煩わしい愛おしい の方がもっとぴったりくるかな。

子供たちが「煩わしい愛おしい」だった時代が懐かしい。
私の首回りや足に絡みつく小さな腕、甘酸っぱい匂い。

面倒くさくて煩わしいけど 否が応でもそこに向いてしまう可愛さって 幸せだったのね。
今はそのかけがえのなさをわかっているから、ついハルを甘やかしてしまう。

そのハルも今月6日で16歳です。

今日も今日とて私の足の間でまどろんでいます。




この調子で元気になったら、いつか音楽ライブとか寄席とかお笑いライブとか演劇とか観に
行けるようになるかもしれない。

ほんの少しだけ灯りが見えてきた。

カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新CM
[11/06 https://propranolol-global.github.io/]
[02/01 extiday]
[01/28 innori]
[01/20 innori]
[12/29 extiday]
最新TB
プロフィール
HN:
Chie
性別:
女性
職業:
主婦 英語教師
趣味:
バレエ 映画鑑賞 
バーコード
ブログ内検索
最古記事
(11/15)
(11/16)
(11/19)
(11/21)
(11/24)
P R
Copyright ©  My favorite things All Rights Reserved.
*Material by Pearl Box  * Template by tsukika