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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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 かさかさになった枝の上。わずかな未練を残して今にも落ちそうな葉っぱが一枚。
自然とそういうものに目が行くようになったのは、いつからなんだろう?

 芽吹き、新緑の季節。鮮やかな世界。圧倒的な生を満喫でぎる春をちょっぴりまぶしく感じ、目を細めて楽しむようになったのもいつからだっけ?

 自分の年代の それぞれのステージで、その時々の自分に訴えかけてくる物事が、大きく変化しているんだと思う。 

 20代、30代、40代、そして50代の私。
秋の景色は 今の私としっくり行く。

 子供たちが小さかった30代。今思えば蜜月の日々。
もう戻らない時間に淡い思いを寄せて、見知らぬ幼児にうっとりしていることがある。怪しいおばさんにならないように気をつけなくちゃ。

 新聞の家庭欄に載っていた、何気ない2行の文。
『腹痛の母親の背中をなでながら 「大丈夫だよ。僕は学校で生き物係なんだ。」』

 これを読み 大笑いした後しんみり泣いた私。これはすごい!と主人に言ってみたのに、ポカンとしている。

 母親の急所に届くような類なの?

 今日の空はなぜか物悲しい。

今から、先輩のお通夜に行ってきます。





 
 生きてくれてて当たり前。と思っていた人の訃報を受け取るたびに、自分にとっての生と死の境界線が だんだんとはっきりした色を失っていく。

 自分が年を取っていけば、この世での知人の数が あの世に行ってしまった人たちの数に、次第に押されて負けていくことに直面しなくてはならない。

 突然先回りして私の未知なる場所に行ってしまった人たち。

 数日前にハルとじゃれていたら、急に悲しくなり泣いた。
「ハルがもしも先に天国に行っても、私も後から遅れて行くからね。向こうでまた会おうね。」  いつもいつも怖くて怖くて言えない事を、口に出して言ってみた。

 未知なることは考えても仕方ない。
またそのときはみんなに会えるんだと思って生きていこうと思う。
雨模様の一日。

週末のロング散歩がままならない分、元気なハルのエネルギーは不完全燃焼。

オープンスペースで走り回ったり、好きなだけくんくんしたりはできないけれど、インドアの遊びもそれはそれで楽しそう。

お行儀悪くソファーに寝転んで雑誌を読んでいると、ハルは決まって遊びを催促する。

「まてまて~。」と追いかけられるのが大好きなのだ。
おもちゃをポーンと投げると 犬らしくしっぽを振り振り勢い込んで取りに行く。

でも家の けちけちハルくんは、取ってきたものを人間に渡すのがちょっと苦手。
「まてまて~。」は、そのハルのケチケチから生まれたあそびだ。

おもちゃをくわえたハルは、追いかけられると 水を得た魚のようにダイニングテーブルと椅子が作るたくさんの小さな隙間をすごい速さでくぐりぬける。

普段はまったく野生の凄みを感じさせないハルも、このときばかりはその俊敏な動きに、狼の子孫である片鱗をのぞかせるのである。

インドアでハルが見せる集中力は、「のせのせ芸」にほぼすべてがそそがれる。

毎日一回、おやつの時間にもらえる歯みがきガム「グリニーズ」は、マズルの上に30秒のせのせをして、初めてもらえることになっているのだ。

その結果、今では安定の悪い縦長のぬいぐるみも、バランスをとってかなりの時間載せられるほどに進歩した。

「のせのせ~!」というと、普段だらだらのハルが、収縮するようにぴっと構えるその様子が、親ばかながら とてもかわいい。







ブログを始めて11ヶ月。
次第にうるおいを失い しなびかけてた「ホームページ工事中」というお知らせ。

 それでも頭のどこかに心の片隅に、引っかかってはいたのです。

「あのケーキのレシピが知りたい。」という友達の嬉しいリクエストが、無精者の私を動かした。

 とは言え、器がきちんと整っていないままのアップロードなので、とにかくすべてにおいて平面的で読みづらい。 少しずつ改良していきますので、長い目で見てやってください。

 現在は プロフィールにある HP 「My favorite things」をクリックすれば、ホームページに飛ぶようになってます。 レシピも過去ログからリンクして少しづつ増やしていきますね。


 暑くも寒くもない気候の今日。8時前にはハルと公園にいた。

 緑の中にすくっと立っている公園の時計は、大地にしっかり根を生やして特別な時を刻んでいるように見える。

 ハルと私のツーショット。「強い絆の影法師」。











一週間前の日曜日。
憧れの和菓子を食べて「ふーむ」・・と考えている私がいた。

 確かにおいしい。おいしいのだ。だって高いもん。

 でも、わざわざ干し柿に白あん入れて薄い羊羹で包んでくれなくてもいいかな。っていうのが正直なところ。

 そうだ。忘れてた。「干し柿」は、もうあのままで完璧な完成品だったのだ。
それなのに私ったら。・・素顔のあなたを愛してやまないと心に誓いながら、厚化粧に一張羅を着たそんなあなたを望んでしまうなんて。

 「分相応」の境界線を渡ろうとすると どうも痛い目に会うような気がしてならない。
それがまだ食べ物であるならば、それほどの衝撃はないだろうが・・。

 気高く個包装されたりっぱなお菓子より、六角形の大きなプラスチックケースにどっさり入っている干し柿の方が 私にはお似合いなのだ。

 これ、別にへりくだっているわけではなくてね。

食い意地がはっている私には、干し柿一個じゃいくらおいしくても食べた気がしなくて幸せになれないのよ。うん。がつがつ行きたい。

 もしも私に前世があったとしたら、桂離宮の月見台からお公家さんたちが拝むその同じ月を、まったく別の方角の 田んぼや畑の上から眺めていたに違いない。

 お月さんのうさぎさんを身近に感じながら 手作りの素朴な月見団子を、、思う存分食べていたに違いない、とそう思うのだ。
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