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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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塩辛トンボ しじみ蝶。
鬼やんま モンシロチョウ モンキチョウ アゲハチョウ クロアゲハ。

この夏、自然公園を散歩していて出逢ったトンボやチョウチョたち。

 いつものことなのだが、塩辛とんぽとしじみ蝶を見るたびに、そのネーミングの素晴らしさに感心してしまう。

 ところどころ地肌が見えつつも まばらに塩を振りかけられた塩昆布のような塩辛とんぼ。 乾いた感じの和の落ち着きが私の目に優しい。

 しじみ蝶。ほんとにあの大きさだし 形 色もかなりいい線いってる。
シジミ貝の貝殻が蝶つがいを軸にパタパタとあおぎ出し、空を飛んでっても本物と見間違えてしまうかもしれない。・・・うそです。実際それはないから。

 できることなら こんな素敵なネーミングをした人に会ってみたいものだ。
ニックネームをつけるのとかすごくうまいんだろうな。
あの有吉くんに勝てるね。

 はるか遠いものを想像力で引き寄せる。まったく別世界の異質のものをひとつのステージに並べる。それを見て 「そうか、実は似てたんだ。」と感じるのは簡単なこと。

 ミンミンぜみ。でもこういう直接的なのもいいな。

残暑のはずなのにまだまだ酷暑とはこれいかに?
早朝散歩もあまりに暑いと罰ゲームをこなしているかのようだ。

 私は汗だく。ハルはというと、まあこんなに舌が長かったのね・・と改めてじっくり観察できる程に激しい息遣い。

 やっとの思いで家に着き、「今日も何とかクリアー。」と思い切りほっとする。

 自然公園は、ただ今 やかましい位のセミの競演。
これを聞かないで夏の終わりはやって来ない。

 せみ時雨にあい ずぶ濡れになって身をゆだねていると、脳がしびれて一瞬トリップしたような感覚を味わった。静寂の中で蓄えた小さな生命。地上での、その燃え尽き覚悟のエネルギーの結集は、数日間という小さな枠組みの中でより密度を増す。

 時空を超えたとしてもちっとも不思議じゃない。

 その異次元世界からの帰り道、数種類の朝顔に出逢った。
紫だったり ピンクだったり。

 満面の笑み、朝日に輝き、潔くしおれる。


 

 


遠目で花柄に見えたものが、実は小さな「マトリョーシカ」だった。

 百均で買い物のある主人につきあって店内をぶらぶらしていたら、可愛い化粧ポーチに目が留まった。大きさも形もしっくりくる手のひらサイズ。

 濃紺のような黒地に カラフルなマトリョーシカがポーチの隅々まで楽しそうに並んでいる。よーく見ると、不規則に ねずみやたぬきのマトリョーシカがお茶目な感じで紛れ込んでいる。

 ひさびさに心奪われてしまった。

 家に帰って手のひらにのっけて眺めていたら、知らぬ間に20分が過ぎていた。
おふとんに入ってからも枕元にそれを置いて、思い出したように手にとり 満足してはまたもとの場所に戻した。

 どんなんでもいいっていうわけではないが 今マトリョーシカが好きで、以前の私の「七福神」ブームや「ムーミンのミー」、「スヌーピーのペパーミントパティ」ブームもかなりのものだったが、その趣向が小物の出会い方に大きく影響してしまうのだ。

 ・・・あけてもあけてもひとまわり小さいマトリョーシカが出てくる・・夢の中に出てきそうなシーンだ。 ちょっとずつ 大きさの違うかわいらしい立体がたくさんあるってだけで、かなりのピンポイントで私の弱いところを突くのは必至なのに、それが重なり合って一体化してるって・・ もう 私にとってはこの上なくすごいことなのだ。

 悲しい記念日が集中するこの時期に、せみ時雨に体をさらし、夏の記憶を上書き刻印し、つらい体験記を新聞で読む。

 それでも私は200円のマトリョーシカの化粧ポーチに 幸せを見つけてしまうのだ。



 

 

朝からコロッケを揚げる。

 昨日今日と久しぶりに家族4人揃ってのお休み。
玄米、実だくさんのお味噌汁、焼き魚といった年齢高めに焦点をあてた通常メニューを若者メニューに急遽切り替えた。

 数日前から何度となく、「コロッケが食べたい。お店のではなく家のコロッケ。」という娘による独り言のようなリクエストに気が向いて応えてみたのだ。

 朝からちょっぴり面倒な手順をこなそうと思えたのは、「家の~が食べたい。」というフレーズが、母親である私のソフトな部分をいい具合に刺激してくれたからだと思う。

 コロッケの形を俵型にするのは、私の母親、貴美さんがよくやっていたこと。
小判型の方が火の通りがいいのでいつもはそうしていたのだが、今日はあえて俵型にしてみた。

 「母親から受け継いできた家庭の味。」と、人に言えるようなものは正直ほとんどなく、私は私で勝手に自分の道を歩いてきた感があるのだが、何かの拍子に母が昔していたことを無自覚にまねてる自分に気づくときがある。

 「母の味」というのは、大手を振って受け継がれていくものではなく、小さな小川のせせらぎのように静かに浸透していくものなのかもしれない。

 家庭の味と言えば、チャーハンほどその家々で個性が出るものはないのではないか。

 小学生の頃、同級生の家で学校行事の準備をしているうちに 夕飯時になってしまったことがある。遅くなってしまったね。と焦って帰ろうとした私たちを待っていたのは、ほかほかの できたてのチャーハン。

 「おなかすいたでしょ? 遠慮しないで食べていきなさい。」と ふくよかなお母様の優しく穏やかな声。

 そのご好意にあまえてみんなでチャーハンをいただいた。とても楽しくおいしかったことを覚えている。それでも、何よりも印象的だったのは、家のチャーハンと全然違う。・・ということだった。

 そのお家お家でいろんな味があるんだな。ということを そのとき初めて知ったのだった。

 子供たちが独立して自分の家庭を持ったとき、私の料理の何を懐かしいとおもってくれるのだろうか。最近はちょっと手抜き。いやだいぶ。

 クイジナートフードプロセッサーもグレードアップしたし、けんぱ けんぱ けんけんぱの「ぱ」の部分くらいは本気出そうと思います。

 今日は、叔母の美奈ちゃんとグループホームにいる母の貴美さんを訪ねた。
食後の眠気に抗わず、ずっとうとうとしていた貴美さん。

 時々船をこいでいる貴美さんの隣にしゃがみ、かつて俵型コロッケを作ってくれていた貴美さんの手を そっと握ってみた。

仕事もバレエのお稽古も何もない今週。

 のんびりムードでいながらも、いつも後回しになっていた自分の物の整理をしたり、キッチンの保存ビンを洗いなおしてラベルを貼り替えたり、粉や調味料、穀物を使いやすい位置に並べ変えたりした。 

 身の回りが整然としていれば気持がいいし、使い勝手もいいのに なぜいつもこの状態にとどめておくことができないのだろう。今までの記録があるのだとしたら、とりあえず まず今まででもっとも長期間この状態にしておくこと。を目標にしてみよう。

 こまごまとしたことを家でやりながら、午後になると町田市民センターや相模原グリーンホールで催されていたバレエコンサートに出かけた。

 昨日行った、「佐々木美夏バレエスクール」の発表会は、「発表会」という巷でころがっている言葉では表せないほど完成度の高いもので、バレエ団の公演を観ているかのようだった。

 こんなの タダで観ていいの?。・・と思ってしまう位。
4時間半もあったのに、楽しいとこんなに早く経ってしまうものなのね。

 プロレベルで踊れている人たちの割合が、なんと大きいことか。
ここまで人が育つって、いったいどういう魔法が使われているんだろう?

 水曜日には、急逝された友人のお母様の御遺影にお花を届けるために 友達と二人で その友人宅にうかがった。お母様のことを語る友人の言葉に、身近な娘さんから見てさえも、穏やかで優しいお母様の姿が感じられ、数回お会いしたときの慈愛に満ちた笑顔が思い出されました。

 おばあちゃまと仲良しだった、ヨーキーのチョコちゃんが、夏らしい可愛い浴衣姿で、おばあちゃまの不在を知ってか知らずか普段どおりにしていることが、私の悲しみを誘いました。



 人が休む盆正月に 猛烈に忙しい息子と較べて、最後の学生生活を惜しむようにだらけている?娘が、ありがたいことに今週はよく台所に立ってくれた。

 ケンタロウさんと太一くんの 「男子ごはん」でやっていた「冷たいトマトのカッペリーニ」を私がまねて作ったのを機に、イタリアンレストランの厨房でバイト経験のある娘が手馴れた感じでツナとトマトとオクラ入りのそれを さっと作ってくれた。

 食欲のないとき、冷たいカッペリーにおすすめです。
後で娘に聞いて、レシピを載せるようにします。
そうめんのような感覚でスルッとのどごしよく食べれのがいい。

私はなぜか、こんな猛暑なのに 食欲のないときがないのが 逆に心配です。

バレエのない金曜日。久々にお昼に「いいとも」を観た。
顔色と表情を心配していたつよぽんも、今日は生放送で前より元気そうでよかった。

 ゲストで出演されていた「引かれ芸」の南海キャンディーズのやまちゃんが実は私は大好きで・・ていうことは私は他の人と男性の趣味が違うのかな?
でも、彼は本当に頭がいいしセンスがあるし、わきまえてるし、素晴らしいと思うんだけどな。ちょっとばかし角度を変えてみてみると、いろんなものが見えてくるときがある。

 そういえば 最近は 雲がきれいで 思わず空を見上げてしまう。



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