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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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愛犬ハルと暮らし始めて、いつの間にか8年が経ってしまった。
犬年齢で考えると、彼はすでに立派な中年であり、あと数年で私たちの年齢
を軽く追い越し老齢の域にさしかかる。

奇妙に聞こえるかもしれないが、ハルと一緒に年を取っていくことが今楽しい。
ハルは私と一緒に過ごしたその時間分私を好きになり、理解を示してくれている。
喋らなくてもそれはわかるの。ずっと一緒にいるからね。

だからと言って全面的に私に従うわけではなく、私という愚かな人間との駆け引きを、
あろうことか彼は楽しんでいるように見える時がある。

例えばホットカーペットでの小さな出来事。ハルも私もごろごろしている。ふと目が合う。
私はハルと一旦目が合ったらスキンシップを持たずにはいられない。大抵の場合は、私
が彼のいる場所に移動して、愛いヤツだの~ ともみくちゃにする。

でもその時は、ハルの枕になるように片手を大きく広げて「ハル、ここにおいで・・」
と呼び寄せていた。ハルは、私をじっと見ながら、ちょこんと2~3センチ前進した。
「ハル、ここだってば・・」と、脇の下をトントン叩いてこちらの思いをより強く
投げかけた。ハルはまた数センチこちらに近づく。これを何度も繰り返す間に、ハル
の瞳の中にいたずらっぽい色がちらりと見えた。

「もうヤダ、もういいよ。」と私がスネて言うと、突然顔色を変えて(真っ黒な毛で
覆われているので本当の顔色はわかりませんが・・) キュンキュンと甘える声を
発しながら、すごい勢いで私の腕の中にくるりと収まるが早いか、至近距離で私に
心配そうな視線を送るのだ。
その状況に私はすっかり満足して、「怒ってないよ、大丈夫だよ。」と優しく
言って、しばらく濃密な時間を過ごすのである。

このハルの態度は、私よりずっと穏やかで気のいいだんなに対してより発揮されて、
どう見てもダンナがハルにからかわれているとしか私には見えない状況で、ダンナ
がてんてこ舞いしているのを、私はちょっと離れたところでクスッと笑っているの
である。






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さっきまで窓際で日向ぼっこをしていたハルの、動く気配と足音が、
続き隣の部屋でゴロゴロしていた私に、お決まりの期待を抱かせる。

ハルのやって来るだろう方向に、斜めに顔をずらして待つこと、数秒間。

ハルが来る前に、私にはハルが見える。
空間に縁取られたハルの形に、本物のハルがピタリとはまり、
そのままどんどん近づいてくる。

私の視野にハルが拡大されていく。
体全体見えていたのは、もうさっきのこと。

迫り来る顔が巨大化して、マズルが膨張して見える。
そのマズルの上にちょこんとある二つの瞳に、誠実な色を確かに見た
と思ったら、視界全てがベロになって、容赦の無いベロベロが始まった。

家の中で家事をしている。テレビを観てる。雑誌を読んでる。
どんなに集中していても、少し時間が経てば、ハルを探してしまう。

スースー寝息を立てているハルにそーっと近づいて、ハルのマズルに
ほっぺたをくっつける。

ハルもそうなのだろうか? 
日向ぼっこしながら眺める空の向こうに、私の顔がポッと浮かんで、
いてもたってもいられなくなるのだろうか?

こういうのを、「両想い」 というのね。
執着、凶暴性、異常行動。

何も人間世界の犯罪を語ろうとしているのではない。
犬の世界の話である。

あるブルドッグは スケードボードに、あるミックス犬は ウサギやリスなどの小動物に、あるプードルは 走る車に過剰反応してしまう。

日常生活を脅かすほどの愛犬の激しさに、飼い主がなす術なくうなだれているところに、颯爽と登場するのが、カリスマドッグトレーナーのシーザーである。

以前他のチャンネルで見たことのある番組「Dog Whisperer」
が、FOXBsチャンネルでレギュラー番組として始まった。

爽快なのは、シーザーの手にかかえればどんなこまったちゃんも、うそのように更生の道をたどる。

「私たちの見えないところで魔法を使ったんじゃないの? それとも、特殊な注射でもしたの?」と半ば真剣に飼い主が言うほど、がらりと彼らは変わるのだ。

すべてのケースで必ずシーザーが言うことがある。

Dominant(支配する側)は人間で、Submissive(従う側)は、犬でなくてはならない。

境界線(boundary) 抑制(restriction)を、なあなあにしてはならない。

うーっっ!!! 耳が痛い。

そしてさらに・・
犬が穏やかなときに、従順な態度を取るからといって、安心してはいけないそうだ。
執着行動、興奮モードに入ったときに、飼い主がそれを制御できるかできないかが、判断基準ということらしい。

服従訓練で大事なのは、「エネルギーの強さ」なのだそうだ。

いやー、勉強になるわ・・

今まで、ハルを甘やかし放題甘やかしてきた割には、あんまり困った事態に遭遇せずに来たのは、かなりラッキーだったと言えるのかもしれない。

ただ、ひとつ困っていることは、誰かが玄関に近づくと、見境なくほえることだ。
仕事帰りの娘やダンナにも、たとえそれが真夜中であっても吠える。

「ハルくん、だめだめ。吠えないの・・」なんて甘かったんだ。

シーザーから学んだ私は、まず自分が外から帰ってきたときに、無言の圧力をかけてみた。するとどうでしょ。 ハルは吠えずにおすわりして、じっと私が口を開くのを待っていた。

今まだ訓練中だけど、ものすごいいい調子。
私が、圧力かけると、ハルはだまるようになった。

シーザー、ありがとう。

んで、昨日のやわらかい英文法もかねて、シーザーとひとりの飼い主さんの言葉を拾ってみようと思う。

Dog is like children.
They need boundaries and limitations.
They need to be balanced.

犬たちは人間の子供と同じだ。
彼らは、境界線や制限が必要なんだ。
犬としてのバランスをとってあげる必要があるんだ。

I have been too permissive in my behavior toward my dog.

私は、私の愛犬に対し、受容的になりすぎていたのだと思う。

私も、実にそうだったと、認めます。

改めて、勉強になります。







ハルは、相変わらず ハルだ。

ヨガの後のやすらぎの時間、マットに横たわり深呼吸をしていると、足音もなく近づいてきて 顔や体をなめはじめる。これは大切な自分の仕事なんだ。とばかりに、真剣な表情を少しも崩さずにそれはそれは 一生懸命顔を上下に動かしている。

あとこれ、ほんと意味わからないのだけれど、私の鼻の穴の奥もはずせない要所らしくて、はりきりながら ありえない舌の器用さを見せつけるのだ。

私は、もぐわぁ もぐぐぁ 言いながら、「ハル。これじゃあ くつろぎとやすらぎのポーズができないよお・・」と、言葉にならないようなこもった音を発しながら、でもなすがままにしておく。

瞑想のポーズで座禅を組むとする。お釈迦様のように、右手のひらは正面に、左手のひらは上向きに左膝にのせ、心を落ち着ける。

右手は与える手、左手は受け入れる手・・・右手と左手の間に大きな宇宙をはさんで大気を感じましょう・・・ふむ ふむ。 おっと、受け入れる手が何だか重くなってきたぞ・・と、薄目を開けると、ハルが あごをのっけてた。

右手と左手を重ねて、わっかを作っても、そこにマズルをいれてくるし。
でも別に私はぜんぜん困ってはいないのです。

落ち葉だらけの公園は、ハルのしっぽを頼もしくさせる。
ふさふさのしっぽを、ゆさゆさ揺らしながら、時に下方に垂れ下がり ほうきのような動きになり始める。遊歩道を進んで行くうちに、色とりどりの葉っぱが、お魚のように釣れるのだ。

下向きの犬のポーズ・・というのがヨガにある。
私が犬になっていたら、となりでハルが伸びをして、完成形ポーズを私に見せつけた。



 

朝ごはんを食べてると、ハルがソファーの上で、伏せよりももっとぺたーっとした「敷物状態」のかっこで 気持ちよさそうにくつろいでいた。でもそんなときでも、彼の目は、しっかりと私の動きを追っているのだ。

 ハルは、可愛い私のストーカー。いつもいつのときでも私の存在を気にしてくれている。トイレに行ってもあたりまえのようについて来て、私が用を足して出てくるのを待っているほど。

 子供達が幼少の頃、同じようなことをしていた。
トイレも自由にできないって、どういうことなの?・・・トイレのドアの前で「ママ ママ」と後追いして泣き叫ぶ子供達に 正直うっとおしさすら感じていた。

 真夏であっても 容赦なくべたべたはりつく子供達の手、頬、ぽっこりお腹。
からみつくように私の首に巻かれていた彼らの腕は、年月を経て 今や立派なお仕事をしているのだから驚きだ。

 私の首周りは、時にスースーしながらも すり抜けるそよ風の心地よさを楽しみだしている。

 子供達の自立にともなって、家族4人で食卓を囲むことなどほとんどなくなってしまったが、複数人が食卓を一緒に囲むと必ずとるハルの行動がある。

 テーブルの下にやってきて、みんなの足元にうずくまるのだ。
なので我が家のメンバーは、椅子を動かしたり立ち上がったりすることに、すごく神経質で敏感になってしまった。 食卓では、誰もがいつも ハルの位置を無意識に確かめている。

 時期はバラバラだけど、でも3人が同じようなことを私に言ったことがある。
「仕事の机を立つとき、ハルを確かめちゃうことがあるんだよね。」

 そんなことあるのかしら?と思っていたら、家庭教師の指導時間を終えて、さて、と立ち上がる前に、「あ、ハル・・・」と素直に机の下をのぞきこむ私がいた。

 





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