日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
中心へとひしめき合っていた花びらが、少しずつ緊張をほどき始めて、
これ以上は行かないっていうくらい外側にふんわりいっぱいに広がった時に、
薔薇の花を私は花瓶から抜く。
先日のバレエの発表会でいただいたお花が嬉しくて、毎日毎日愛でた後、
他の花たちより一足先に花びらをこぼれ落とす直前のその薔薇の気配にうまく
反応して、ドライフラワーにしようっていう魂胆なのだ。
今嬉しくも我が家はお花でいっぱい。
いただいたお花に加えて、いつもお世話になっているお花屋さんのお花の入れ替え
セールで、半額・・もしくは70%80%オフで求めて連れ帰った鉢植えたちも、私と
同じ空間で同じ空気を吸い、光を浴びているからだ。
大いに私の五感を楽しませてくれているアジサイ ブーゲンビリア クレマチス
ラベンダー、お料理にも活用しているハーブの数々。
美しく誇らしい緑の葉っぱに色とりどりの花々。これらに囲まれている喜びの
他に、何が嬉しいかって、お花を買って世話をしよう・・と思う程の余裕を
自分が持ち始めたことが嬉しいのだ。
振り返るとここ数年、なんだかんだ心も身体もいっぱいいっぱいで、買っても
枯らしてしまいそうな予感から、お花を買うのを控えてきた。
お花を買い始めたということは、女性としてひとつトンネルを上手に抜けられた
のかな。そうだといいな。
トンネルの中に居る時は、あたりが暗いものだから探り探り模索してわずかに歩みを
進めてきて、そしてそこから出てみた私は、ずいぶんと余分なものをそぎ落として
身軽になった気がするの。
ここ10年で、大事な人たちをずいぶんと失ってしまった。
生と死の比重が、私の中で釣り合う程に私は年を重ねてきたということだ。
お花だって生き物だもの、寄り添って生きていく覚悟が必要。
私の大事なお花たちと、私の大事なハルと、私の大事な人間たちと、
寄り添って生きていけることが、私の大きな一つの希望であり願いなのです。
あ、あと10分で、7時・・ヨガの時間。
あれからずっと続いているの。
ここにわざわざ書いたのは、時々お知らせしようと思うことで、より確実に
続けられるかもしれないので。人に言っちゃって自分を少し追い込むっていう
のかな。でも朝ヨガはお勧めです。少し元気になったのは幾分これのおかげかも
しれません。では。・・・・と終わったと思ったでしょ?
間違えた! 6時からだった。オンタイムでしそこなった。これが私というもの。
以前録画してあるものでさみしく一人で行います。どっちにしたってなんらかわら
ないのに、不思議。充実感が違う気がするのよ。
ヨガ終わったら、お花の写真をアップしよう。ではでは。








これ以上は行かないっていうくらい外側にふんわりいっぱいに広がった時に、
薔薇の花を私は花瓶から抜く。
先日のバレエの発表会でいただいたお花が嬉しくて、毎日毎日愛でた後、
他の花たちより一足先に花びらをこぼれ落とす直前のその薔薇の気配にうまく
反応して、ドライフラワーにしようっていう魂胆なのだ。
今嬉しくも我が家はお花でいっぱい。
いただいたお花に加えて、いつもお世話になっているお花屋さんのお花の入れ替え
セールで、半額・・もしくは70%80%オフで求めて連れ帰った鉢植えたちも、私と
同じ空間で同じ空気を吸い、光を浴びているからだ。
大いに私の五感を楽しませてくれているアジサイ ブーゲンビリア クレマチス
ラベンダー、お料理にも活用しているハーブの数々。
美しく誇らしい緑の葉っぱに色とりどりの花々。これらに囲まれている喜びの
他に、何が嬉しいかって、お花を買って世話をしよう・・と思う程の余裕を
自分が持ち始めたことが嬉しいのだ。
振り返るとここ数年、なんだかんだ心も身体もいっぱいいっぱいで、買っても
枯らしてしまいそうな予感から、お花を買うのを控えてきた。
お花を買い始めたということは、女性としてひとつトンネルを上手に抜けられた
のかな。そうだといいな。
トンネルの中に居る時は、あたりが暗いものだから探り探り模索してわずかに歩みを
進めてきて、そしてそこから出てみた私は、ずいぶんと余分なものをそぎ落として
身軽になった気がするの。
ここ10年で、大事な人たちをずいぶんと失ってしまった。
生と死の比重が、私の中で釣り合う程に私は年を重ねてきたということだ。
お花だって生き物だもの、寄り添って生きていく覚悟が必要。
私の大事なお花たちと、私の大事なハルと、私の大事な人間たちと、
寄り添って生きていけることが、私の大きな一つの希望であり願いなのです。
あ、あと10分で、7時・・ヨガの時間。
あれからずっと続いているの。
ここにわざわざ書いたのは、時々お知らせしようと思うことで、より確実に
続けられるかもしれないので。人に言っちゃって自分を少し追い込むっていう
のかな。でも朝ヨガはお勧めです。少し元気になったのは幾分これのおかげかも
しれません。では。・・・・と終わったと思ったでしょ?
間違えた! 6時からだった。オンタイムでしそこなった。これが私というもの。
以前録画してあるものでさみしく一人で行います。どっちにしたってなんらかわら
ないのに、不思議。充実感が違う気がするのよ。
ヨガ終わったら、お花の写真をアップしよう。ではでは。
ここ数週間で、流れが変わった。
せき立てられるように、わざわざすべきことを作り出すのを
やめてみたら、時間の流れが変わったのだ。
今の少ない体力気力を持ってして 仕事の効率や量を求めていても焦るばっかりで、
すべてがうわっすべりになりかねない と気が付いたのが発端だ。
「一日にひとつ、何かを終えることができれば、それで良しとしよう。
余力があってあとふたつみっつできれば なお嬉し。」
その感覚を基本に置くことで、あわただしいリハーサルや長時間の稽古に、余力を持って
臨むことができて、結果、バレエ発表会の本番を楽しく迎えることができたのだと思う。
何かを長く続けていくには、自分自身の体との駆け引き、精神との駆け引きが重要だ。
不思議なことに、焦点やエネルギーが、内へ内へと向いていくにつれて、外の視線の存在
が影薄くなって行った。
そういう意味で、今年の舞台は、これまでの私の最年長のものだったにもかかわらず、
一番自然に踊れて楽しかった。
30代半ばから約20年続けてきて初めて、踊りの温かさに、踊りからの愛に触れた
気がしたのだ。
せき立てられるように、わざわざすべきことを作り出すのを
やめてみたら、時間の流れが変わったのだ。
今の少ない体力気力を持ってして 仕事の効率や量を求めていても焦るばっかりで、
すべてがうわっすべりになりかねない と気が付いたのが発端だ。
「一日にひとつ、何かを終えることができれば、それで良しとしよう。
余力があってあとふたつみっつできれば なお嬉し。」
その感覚を基本に置くことで、あわただしいリハーサルや長時間の稽古に、余力を持って
臨むことができて、結果、バレエ発表会の本番を楽しく迎えることができたのだと思う。
何かを長く続けていくには、自分自身の体との駆け引き、精神との駆け引きが重要だ。
不思議なことに、焦点やエネルギーが、内へ内へと向いていくにつれて、外の視線の存在
が影薄くなって行った。
そういう意味で、今年の舞台は、これまでの私の最年長のものだったにもかかわらず、
一番自然に踊れて楽しかった。
30代半ばから約20年続けてきて初めて、踊りの温かさに、踊りからの愛に触れた
気がしたのだ。
子供たちも出て行ったことだし、物に左右されずにすっきりと
生活しよう。 そう思ってきたはずなんです。
年齢的にもちょうど「断舎利」にいいタイミング・・と大きく何度も
うなづいて納得もしたはず。それなのに、物が増えている。
勝手に物は増えない。増やしているのは紛れもなく私。
たとえばカップ&ソーサー。
2人と一匹のちいさな家族に必要なそれらの数は、片手で(もしくは十分甘くして
もらっても)、両手でならゆうゆう数えられるはずでしょ?
でもね、実際は20人位のお客さん、もっとかな?・・が来ても平気そうなの。
そして思うんだけど、これから先、20人のお客さんを我が家に迎えることは、
99%ないもんね。
そうわかっててね、人目ぼれっていうの? 形とか色とか自分の中にストンと
気持ちよく入り込んでくるものに巡り合うと、よほど高くてあきらめる以外は、
買ってしまう。
ひとつ言い訳をするならば、なかなかそういう巡り合いも少なくなってきたって
こともあると思うのよ。生きてきた年月がそういうのを難しくさせているのかな。
昨日は、バレエの発表会のリハーサルのために、相模原市にあるグリーンホールに
車で行った。伊勢丹でお買い物をするとその金額に応じて市営駐車場のサービスが
受けられるシステムになっている。
この大義名分が後押しして、私は見境なくまたコーヒーカップを増やしてしまった。
でも素敵なのよ。
このカップが使いたくて、先ほど自分一人のために珈琲を淹れてみた。
初夏限定ブレンドの「薫風」という名の珈琲の香りが、ネイビーブルーの真新しい
カップから漂ってくるだけで、私は完全に夢見心地になれた。
その珈琲と一緒に、友達がおみやげに持ってきてくれたクッキーと、これまた私の
チープなお気に入りの「りんごジャムサンドクッキー」を2枚ずつ楽しんだ。
このカップ&ソーサーは、同色同素材で、ケーキ皿、ミート皿もあって、色は
アイボリー レッド ヒスイ色と、それぞれがとても美しい。
たまたま品切れしていたヒスイ色のカップ&ソーサーも、実は手配済み。
たくさんあるのにまた買う。 利口な人のすることじゃないけど、喜びの
大きさと相談しながら、たまにはこういう馬鹿な贅沢もゆるしてもらおうと思う。
それに今から決めつけなくったっていいものね。
20人のお客さんがいつか来るかもしれないし。

生活しよう。 そう思ってきたはずなんです。
年齢的にもちょうど「断舎利」にいいタイミング・・と大きく何度も
うなづいて納得もしたはず。それなのに、物が増えている。
勝手に物は増えない。増やしているのは紛れもなく私。
たとえばカップ&ソーサー。
2人と一匹のちいさな家族に必要なそれらの数は、片手で(もしくは十分甘くして
もらっても)、両手でならゆうゆう数えられるはずでしょ?
でもね、実際は20人位のお客さん、もっとかな?・・が来ても平気そうなの。
そして思うんだけど、これから先、20人のお客さんを我が家に迎えることは、
99%ないもんね。
そうわかっててね、人目ぼれっていうの? 形とか色とか自分の中にストンと
気持ちよく入り込んでくるものに巡り合うと、よほど高くてあきらめる以外は、
買ってしまう。
ひとつ言い訳をするならば、なかなかそういう巡り合いも少なくなってきたって
こともあると思うのよ。生きてきた年月がそういうのを難しくさせているのかな。
昨日は、バレエの発表会のリハーサルのために、相模原市にあるグリーンホールに
車で行った。伊勢丹でお買い物をするとその金額に応じて市営駐車場のサービスが
受けられるシステムになっている。
この大義名分が後押しして、私は見境なくまたコーヒーカップを増やしてしまった。
でも素敵なのよ。
このカップが使いたくて、先ほど自分一人のために珈琲を淹れてみた。
初夏限定ブレンドの「薫風」という名の珈琲の香りが、ネイビーブルーの真新しい
カップから漂ってくるだけで、私は完全に夢見心地になれた。
その珈琲と一緒に、友達がおみやげに持ってきてくれたクッキーと、これまた私の
チープなお気に入りの「りんごジャムサンドクッキー」を2枚ずつ楽しんだ。
このカップ&ソーサーは、同色同素材で、ケーキ皿、ミート皿もあって、色は
アイボリー レッド ヒスイ色と、それぞれがとても美しい。
たまたま品切れしていたヒスイ色のカップ&ソーサーも、実は手配済み。
たくさんあるのにまた買う。 利口な人のすることじゃないけど、喜びの
大きさと相談しながら、たまにはこういう馬鹿な贅沢もゆるしてもらおうと思う。
それに今から決めつけなくったっていいものね。
20人のお客さんがいつか来るかもしれないし。
ある朝いつものように顔を洗っていたら、自分の手がやたらに大きい。
ほっぺたもおでこも余すところなくしっかり包めるほど、大きくなっている
ように感じたのだ。
石鹸を残さないために、何度が顔を往復するうちに、手が大きくなったのではなく、
実は顔が小さくなったのだとわかる。
しつこい風邪を2度もひいた4月。
食い意地がはっているさすがの私も食欲のない日々を過ごしていた。
ようやくそのどんよりした息苦しさから這い出してみると、顔が小さくなっていたのだ。
ちょっと斜に構えてみると、ふっくらしていたあごのラインも幾分シャープに見える。
これはしめたぞ!
そう思った途端、4月の、あの非生産的で無意味な毎日が、ちょっと意味を持ったものへと
変身しだした・・そうだ。もうすぐバレエの発表会だし、これを維持しない手はない。
・・という変な流れで、自分流ダイエットをすることにした。
今までは、運動足りているからだいじょうぶ・・と妙な自信を持っていたけれど、
それは更年期以前の人だけに当てはまることだ、と更年期になって改めて知ったし。
ダイエット と言っても、やっていることはとても単純で、
「おかずはちゃんと食べて、炭水化物はいつもの半分に。」というもの。
そして、甘いものはやめられないから豆寒天を大量に買ってきて、空腹時甘いものを欲した
ときに食べる・・というだけなのだ。
豆腐麺、こんにゃく麺も結構食べているかな。
麺大好きの私には、慰めの存在である。
昨日ヨガの先生が、「脇腹からおへそにかけて、両手で何度もこすると、余分なお水が流れて
ウエストがくびれますよ~。」と私たちを誘い込むような感じで教えてくれた。
「でもね、何でもそうだけど、ながーく続けるのが大事。」
先生曰く、3週間続けると習慣になるのだそうだ。
実は3か月くらい休んでいた朝6時からのヨガも、再開してみた。
一応3週間経ったけど、これでほめないでね。
体調によっては、確立した習慣さへも簡単に裏切るのが、私の毎度のことなので。
今朝散歩してたら、私が名づけた「紅いたわしの木」が、満開になっていた。
私の友達に、「お腹の脂肪を燃焼させるために、亀の子たわしでお腹周りをこする」
と言っていた人がいたなあ。 痛そうだなあ。と赤いたわしの木を見て、ぼんやり
思っていた。



ほっぺたもおでこも余すところなくしっかり包めるほど、大きくなっている
ように感じたのだ。
石鹸を残さないために、何度が顔を往復するうちに、手が大きくなったのではなく、
実は顔が小さくなったのだとわかる。
しつこい風邪を2度もひいた4月。
食い意地がはっているさすがの私も食欲のない日々を過ごしていた。
ようやくそのどんよりした息苦しさから這い出してみると、顔が小さくなっていたのだ。
ちょっと斜に構えてみると、ふっくらしていたあごのラインも幾分シャープに見える。
これはしめたぞ!
そう思った途端、4月の、あの非生産的で無意味な毎日が、ちょっと意味を持ったものへと
変身しだした・・そうだ。もうすぐバレエの発表会だし、これを維持しない手はない。
・・という変な流れで、自分流ダイエットをすることにした。
今までは、運動足りているからだいじょうぶ・・と妙な自信を持っていたけれど、
それは更年期以前の人だけに当てはまることだ、と更年期になって改めて知ったし。
ダイエット と言っても、やっていることはとても単純で、
「おかずはちゃんと食べて、炭水化物はいつもの半分に。」というもの。
そして、甘いものはやめられないから豆寒天を大量に買ってきて、空腹時甘いものを欲した
ときに食べる・・というだけなのだ。
豆腐麺、こんにゃく麺も結構食べているかな。
麺大好きの私には、慰めの存在である。
昨日ヨガの先生が、「脇腹からおへそにかけて、両手で何度もこすると、余分なお水が流れて
ウエストがくびれますよ~。」と私たちを誘い込むような感じで教えてくれた。
「でもね、何でもそうだけど、ながーく続けるのが大事。」
先生曰く、3週間続けると習慣になるのだそうだ。
実は3か月くらい休んでいた朝6時からのヨガも、再開してみた。
一応3週間経ったけど、これでほめないでね。
体調によっては、確立した習慣さへも簡単に裏切るのが、私の毎度のことなので。
今朝散歩してたら、私が名づけた「紅いたわしの木」が、満開になっていた。
私の友達に、「お腹の脂肪を燃焼させるために、亀の子たわしでお腹周りをこする」
と言っていた人がいたなあ。 痛そうだなあ。と赤いたわしの木を見て、ぼんやり
思っていた。
ヨイコラショ、どっこいしょ。あれまかしょー。
亡き母 きみさんは、とにかく掛け声の多い人だった。
気合をいれるためなのか、ひとつの動作から次の動作へと移る際に
滑稽な掛け声をよく発していた。
ノリに乗っている時などは、単純なリズムでは飽き足らないようで、
シンコペーションまがいのものを挟んだりして、周りの家族を
小さく驚かせたものだ。
きみさんの掛け声は多様で、そのいくつかが組み合わさったフレーズは、
いわばインプロヴィゼーションなのである。
特に私は、頭に「スットコドッコイ」が付くヤツが好きで、どこかそれを心待ち
にしながら、タイミングよく実際に経験すると、「ヨッシャー。」と小さな
ガッツポーズを心の中でしていた。
認知症になった10年ほど前から、そして亡くなってから約一年経った今日まで、
きみさんのユーモラスな掛け声は、私の奥底にしまわれてしまっていた。
・・それをこのたびブチ破ったのは、ダンナである。
朝の連続ドラマ「あまちゃん」のオープニングテーマを聴いていて、
「この曲、きみさんの掛け声みたいだねぇ。」とぼそりと言ったのだ。
私は最初意味がわからず、それでも集中して聞いていると、きみさんの
「スットコドッコイ」がはっきりと聞こえた。
すごく可笑しくて笑ってしまう。でもすごくなつかしい。
きみさんの掛け声は、「スカ」のリズムに気持ち良くはまっている。
こんなところにも、きみさんは息づいているんだ。
無口でも、ポイントはずさないダンナに・・このたびは、ありがとう,
と言いたい。
亡き母 きみさんは、とにかく掛け声の多い人だった。
気合をいれるためなのか、ひとつの動作から次の動作へと移る際に
滑稽な掛け声をよく発していた。
ノリに乗っている時などは、単純なリズムでは飽き足らないようで、
シンコペーションまがいのものを挟んだりして、周りの家族を
小さく驚かせたものだ。
きみさんの掛け声は多様で、そのいくつかが組み合わさったフレーズは、
いわばインプロヴィゼーションなのである。
特に私は、頭に「スットコドッコイ」が付くヤツが好きで、どこかそれを心待ち
にしながら、タイミングよく実際に経験すると、「ヨッシャー。」と小さな
ガッツポーズを心の中でしていた。
認知症になった10年ほど前から、そして亡くなってから約一年経った今日まで、
きみさんのユーモラスな掛け声は、私の奥底にしまわれてしまっていた。
・・それをこのたびブチ破ったのは、ダンナである。
朝の連続ドラマ「あまちゃん」のオープニングテーマを聴いていて、
「この曲、きみさんの掛け声みたいだねぇ。」とぼそりと言ったのだ。
私は最初意味がわからず、それでも集中して聞いていると、きみさんの
「スットコドッコイ」がはっきりと聞こえた。
すごく可笑しくて笑ってしまう。でもすごくなつかしい。
きみさんの掛け声は、「スカ」のリズムに気持ち良くはまっている。
こんなところにも、きみさんは息づいているんだ。
無口でも、ポイントはずさないダンナに・・このたびは、ありがとう,
と言いたい。
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