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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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一週間前の日曜日。
憧れの和菓子を食べて「ふーむ」・・と考えている私がいた。

 確かにおいしい。おいしいのだ。だって高いもん。

 でも、わざわざ干し柿に白あん入れて薄い羊羹で包んでくれなくてもいいかな。っていうのが正直なところ。

 そうだ。忘れてた。「干し柿」は、もうあのままで完璧な完成品だったのだ。
それなのに私ったら。・・素顔のあなたを愛してやまないと心に誓いながら、厚化粧に一張羅を着たそんなあなたを望んでしまうなんて。

 「分相応」の境界線を渡ろうとすると どうも痛い目に会うような気がしてならない。
それがまだ食べ物であるならば、それほどの衝撃はないだろうが・・。

 気高く個包装されたりっぱなお菓子より、六角形の大きなプラスチックケースにどっさり入っている干し柿の方が 私にはお似合いなのだ。

 これ、別にへりくだっているわけではなくてね。

食い意地がはっている私には、干し柿一個じゃいくらおいしくても食べた気がしなくて幸せになれないのよ。うん。がつがつ行きたい。

 もしも私に前世があったとしたら、桂離宮の月見台からお公家さんたちが拝むその同じ月を、まったく別の方角の 田んぼや畑の上から眺めていたに違いない。

 お月さんのうさぎさんを身近に感じながら 手作りの素朴な月見団子を、、思う存分食べていたに違いない、とそう思うのだ。
ある日の新聞広告。
本の題名と売り文句が、名刺大の外枠に囲まれて、それがいくつか横並びになっていた。

 「脱力のすすめ。頑張らない 思いを持たず心を軽くする」という枠組みの隣の隣に、「さあやるぞ。必ず勝つ! 成功するただひとつの道。絶対あきらめない。自分自身を信じて頑張れば人生の成功者」

 手の込んだ冗談かと思った。

 この広告を両方見ながら、どちらかを買おうと思う人がいるのだろうか。

 私なら 両方買わない。
 
 だって、時にはちょっと無理して頑張ったり、でもいっぱいいっぱいになる前に脱力して、いろんな事にどこかあきらめを持ちながらも、実はあきらめていない自分がいたりして、そういう自分も日々変わり。

 逆も真なり。 けっこうこの言葉、好きかも。
 公園の入り口に、それは見事な くもの巣があった。

あれだけ大きなものは今まで見たことがないかもしれない。

少し離れた木の枝と枝の広い空間に、伸びやかに張られた一級芸術品。
当の本人は、こんな大作を仕上げたくせに、少しもおごりを感じる様子もなく つつましやかに密やかに、ただ生命をつなげている。

 お尻から糸は出せないまでも、私も以前はよく編み物をしていたものだ。

セーター カーディガン 帽子 手袋・・夢中になって編んでいた時期があった。
でも できあがると、「ほら見て見て。」と得意満面。つつましやかのかけらもなく。

自分の命を守るために、次世代にその命をつなげていくために、昆虫や動物がする複雑な仕事のすごさは 私を単純に驚かす。

 地獄に垂れ下がる「蜘蛛の糸」。ぷつりと切れて落ちないために、私はいったいどうして行けばいいんだろう?












街に繰り出すと、行き交う人達のほとんどが長袖を着ていた。

いつになく長引く夏の自己主張に、「常夏の島 日本!」・・も悪くないかもね。と無謀で投げやりな考えが頭をかすめていた。

でもよかった。ちゃんと季節が巡って来てくれて。でも夏が強烈で長かった分、それでなくても控えめな秋は、もうすでにバトンを手渡す準備してるんじゃないかと気がかりだ。

 早朝のやわらかい日差しがくすんだ色に覆われた公園全体を包み、落ち着いた色にも強い意志を見出す。公園にも確実に秋はやって来ているんだ。

 ハルと遊歩道を歩いていると、枯葉がはらはらと 角を取ったジグザグのような動きで目の前に落ちてきた。

水分をまるっきり含まない枯葉の「カサカサ」とか「カサコソ」という音がとても好きだ。
秋に風。は、必要な組み合わせ。

 遊歩道の両端が、苔むした緑のビロードをのせて、またその上を 濃淡の茶色絵の具が点在するかのように枯葉が重なり合い、細長ーい額縁のふち飾りを成していた。

 秋は、食べることも楽しい季節。今日こそ柿の和菓子を買いに行くんだ!

今日の朝食は、作りおきしておいたハンバーグがあったので、バンズらしきものをつくり、ハンバーガーにして食べました。









"





 今日は一日雨のようです。

「雨 雨 降れ 降れ、もっと降れ。」・・と八代亜紀さんの唄を口ずさみたいほどの嬉しい雨。

昨日はものすごく暑かった・・嵐でも来てくれないことには、でしゃばり過ぎた夏の暑さも引っ込みつかないんじゃないの?

 でも昨日のお月様はきれいでしたね。

月を趣のあるものとして鑑賞する日本人。

お月見だんごやすすきを飾る人は、今ではもう少ないのでしょうが、そういう感覚が現代の私たちに根付いているのだとしたら、日本人であることもまんざら捨てたもんじゃない。と、そう思う。

 最近、京都の桂川のほとりにある「桂離宮」の番組をテレビで見たことで、その気持ちを大いに後押ししてもらえた。

 17世紀のお公家さんの別荘であったこの雅やかな建物は、それぞれの部屋から心ゆくまで月を楽しめるように造られているということだ。

 アーチを描く窓のラインは、外の美しい自然を柔らかに切り取り、内側と外側の世界の隔たりを取り払ってしまう。

 それどころか「桂離宮」には、月見台なるものがあって、月が高く昇ると お公家さんたちは、わざわざそこに移動したのだそうだ。「遠い空にかかる月」と、池の水面に映る「もうひとつの月」を楽しむためだという。

 周囲の環境や自然・・と調和することに、美しさの基準を置きながら 日々生活していた昔の日本人に 学ぶべきことはたくさんあると思う。

 もっともっとさかのぼって平安時代。 
光源氏が秋の訪れに思い出した古歌は、

  木の間より 漏り来る月の影見れば 心尽くしの秋は来にけり

木の枝の間から漏れ落ちる月の光を目にすると、物思いにふける秋という季節がやって来たことだなあ。

 雨がやんだら、秋を探しに行こうと思います。


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