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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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私は新年を迎えることにすっかり馴染んでしまったようだ。
いや、馴染むというより、現実的になってしまったのかもしれない。

つまんないくらいに冷静で、特別なワクワク感などどこを探しても
見当たらない。

若いころ、特に子供の頃の、あの根拠のない末広がりの希望は、いったい
どこから生じていたんだろう。

それでも、年末は年末らしく、なんだか忙しく立ち働いていた。
「一日一善」ならぬ、「一日一か所」掃除を12月後半から実行してみたり。

たぶん私は、年相応に それ に気づいているのだろう。面倒な毎日の積み重ねを克服せず
には、生まれるものも生まれないと。

面倒なことが大嫌いな私は、だからもうワクワクなんてできないのかもしれない。
面等なことをしていく覚悟・・とでも言うのかな。覚悟って重い。
ワクワク感は軽やか。だから私の中では相容れない。

 久々に手紙を書いた。
透けるような薄紙に、雪の結晶が散らばっている便箋を使って。

「言葉の無責任さ」のみに思考をフォーカスしていたら、私はこの手紙を書かなかったと
思う。その正反対に位置する「言葉の可能性」・・つまり自分の思いが誤解されること
なく相手にに伝わる、そう信じたいからこそ、私はリスクを冒し、手紙を書いて送った。

相手は、大学時代から我々夫婦が親しくしてきたH氏と奥さまである。
11月の青山ライブ直前に、彼は脳出血で倒れ、病院に搬送された。

何か不幸な出来事が親しい友人に起きた時、我々のすべきことは何なんだろう。
その出来事以降の新たな生活サイクルが確立するまで、そーっとしておくことは、ひとつの
理性的な選択肢であるに違いない。

問題は、その生活サイクルがある程度確立したようだ、とわかった後だ。
それでも尚「ほっておかれたい」と思っているかもしれない。そう思ってほっておくことは
やさしさなのか。

毎日「どうしてるんだろう・・」と思い続けていた私は、そのことだけでも伝えようと
年末にペンを取った。

手紙を書くなら、言葉にとことん気をつけて書かねば・・と思っていたのに、ペンを取るや
いなや、水が流れるように、私の思いが、便箋に素早く吸収されていった。

元旦に私の携帯が鳴った。
H氏の奥様からだった。奥さまと話をした後、H氏の声を久しぶりに聞いた。

「心配かけてごめんな・・」とH氏は言った。

なんで謝るの?と私はその時心の中でつぶやいたけれど、と同時に、「ごめんな」の響きが、
私の心臓辺りの温度を2,3度上げて、涙腺をふんわりゆるませた。



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