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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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 ひとつの映画を観終わってしみじみ感じた。「世の中の、善良な市民である」人の一生は、日常を積み重ねた末、何事もなかったように終わるんだなって。

 以前DVDレンタルでいつか借りようと思っていた「歩いても 歩いても」が、テレビで放映されていた。

 徹底されていたのは、最初から最後まで 物事や登場人物を取り立てて、ドラマチックにしたり美化したりということが、毛嫌いするように排除されていたことだ。

 つまり最初から最後まで何か大きな盛り上がりがあるわけでもなく、家族間のやりとりが坦々と織り込まれていく。

 長年していた開業医を引退した後、どこか身の置き所がなく、どうかすると診察室にこもってしまう父。

 明るくてきぱきと毎日働きながら、過去の悲しみや怒りが どこかでふつふつ鳴っているのを敢えて聞きながら生活しているような母。

 溺れている子供を、自分の命とひきかえに助けた長男の命日に、このふたりの元に、娘夫婦と息子夫婦が子連れで戻ってくる。

 実家を二世帯住宅に建て替えて住み込もうと、台所仕事をしながら母親を説得にかかるようなちゃっかりとしたところがありつつも、あたりさわりなくお茶目に人との距離をとれる長女。そしてその夫。

 跡取りになるはずだった長男に、どこか引け目を感じながら、その長男に思い入れていたかたくなな父に、反発して生きてきた次男。

 夫を失い、息子を連れて再婚した次男の嫁。そして孫達。

 血縁関係であるからこその葛藤や我慢から時折言い合ったり、血縁関係であるからこその共感と愛情があったり、登場人物の吐く言葉は、実に現実的だった。

 ラストシーンは、娘が一人増えた次男家族が、父母のお墓参りをする場面となっている。さっきまで子供達夫婦を見送り、歩いていた老夫婦が、次の場面ではお墓に入っている。時間的な経過が映画的にはもちろんあるのだろうが、人生ってこんな感じに終わるのだなとしみじみ感じたのだ。

 タイトルの「歩いても 歩いても」は、ブルーライト横浜の歌詞だった。
浮気をしている夫の鼻歌、「ブルーライト横浜」のレコードを、突き止めた浮気現場からの帰り道に買い求め、聴いていた母親。

 今、同じお墓に入り、すべての出来事は、風化の一途をだとるのだろう。



 

 






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