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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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雪が本格的に降り出した。

前回の大雪の日に比べたら、明らかに雪の一粒一粒が小さく控えめなので、
あんな風に何センチも積もるようには見えないけれど、それでも
すでに雪には十分懲りているので、今日は家でおとなしくしていることに
決めた。 

「引きこもり」の才能を大いに持っている私が、今この状況判断で
にんまりほくそ笑んでいるのには、十分な理由がある。

自分を追い立てて、無理に活動的な自分になる必要がなくなり、
大義名分のもとに一日だらだらと過ごせる可能性に、「しめた。」と
思っているのだ。

この何行かを書いているうちに、雪片が大粒になってきた。
・・いよいよ家に閉じこもっていなくちゃ。

自分のことはさておいて、珍しく、車通勤している娘の帰りが心配に
なってくる。帰りは毎日夜11時ごろになるって言ってたっけ。

子供たちが独立して別々に暮らし始めて以来、彼らの細かいことまで
心配しなくなりつつある。

というか、一緒に暮らしていた時に、見たくなくても見えてしまって
心配していた事柄が、見えなくなって心配できなくなった・・という
方が正しいのかもしれない。

私の見えないところで彼らが危なっかしいことをやっていても、私には見えない。
すべて彼らの責任において事が進められ、たいていの場合、親には事後報告である。

つまり私は彼らを手放し、彼らは文字通り「独立」したのだ。

「二人とも家出ちゃってさみしくない?」

というのは、彼らの独立以来よく聞かれる質問で、
それに対し、私は強がりではなく「ぜんぜ~ん!」と答える。

不思議なことなのだが、彼らが家に居た時よりも、密な時間を
一緒に過ごせることが多くなったのだ。

大人対大人の付き合いができるようになったのかもしれない。

それでも、親はやっぱりいつまでも親で、子供の事となると、
彼らの生活の詳細が見える見えざるにかかわらず、ざっくりと
いつも心配しているもののようだ。













バレンタインデーです。

家の中がチョコレートの甘い香りで満たされています。
毎年かわり映えのしないチョコケーキを仕上げたところです。
これよりおいしいと思えるものが出てこない限り、毎年
同じものを焼き続けるのでしょう。

昨日、スポンジをオーブンで焼いている最中に、スカイプ英会話の
レッスンが始まりました。

先生であるクリスチャに、「今、バレンタインデーのチョコレートケーキ
生地をオーブンに入れたところなの。」と言ったことが発端になって、その
日の授業は、最初から最後まで手作りケーキのことに集中し、二人とも興奮
して終わりました。

自分は、お料理とかするタイプじゃないけれど、パンやケーキを焼くことに
はとても興味がある・・と言っていた彼女に、初心者が作りやすいもの、
使いやすい道具、ちょっとしたコツなどを伝授したら、すごく喜んで
くれた。 ブログに写真を載せる約束をしたので、何度も載せている
チョコケーキですが、今回も登場させます。







和菓子も洋菓子も大好きで、年齢的に砂糖摂取を控えるべきだと思いながら、
あの、甘味が口中に広がって鼻腔を通り抜けた時の、脳みそのしびれ、とろける
ような幸福感が忘れられず、せっせと日夜砂糖摂取に励み、体液をも甘くさせて
いる愚かな私がいる。

中でもチョコレートのアロマは、いったんとりつかれてしまったら容易には
抜け出せないダークな魅力をはらんでいて、何が何でもチョコレートが
食べたい。と思わせては、私の平静さを時折奪う。

映画「ショコラ」は、観ているだけで、そんな甘さへの欲求を満たしてくれる。

熱が加えられる。
カカオの薄い皮膜が汗をかいて剥がれ落ち、丸みを得ながら誘惑的な香りを放つ。
人の手がゆっくりと円を描く。少し遅れて茶褐色のカカオに渦状の跡が残る。

人はおまじないを唱えるように、丁寧に丁寧に混ぜる行為に集中する。
新しい渦が、そこに何度も生まれては消え、最後にシルクのなめらかさ
へと到達する。 店に並ぶ 宝石のようなチョコレートの数々。

そのなめまかしさは、古臭い街の保守的な伝統をも丸くする。
甘さと苦さに浸りたいとき、ぜひお勧めの映画です。

そして私が今思っているのは、
主人や息子の前に、チョコケーキ一切れ食べても、 バチ あたらないよね。











原作小説を基に作られたドラマや映画を、以前は毛嫌いしていた。

特に それがお気に入りの小説だったりすると、すでに自分の中に出来上が
っているイメージが大きく壊されるのではないか、という疑念を抱いて避けて
いた。

でも最近は両方楽しめる。 
がっかり が、きわめて少なくなってきた。

特に深夜や午前中のドラマが面白くて、連ドラ予約(毎週同じ番組を録画できる設定)
をしては後日楽しんでいる。

私のお気に入りは、金曜日から土曜日になりたての深夜に、テレビ東京で
放送されている、原作 三浦しをんさんの「まほろ駅前番外地」と、水曜
午前中TVKの「幼獣マメシバ」とそのまた続編 木曜21時の「マメシバ一郎」
である。

「まほろ駅」は架空の駅のはずなのに、どう見てもどう考えても「町田駅」に
しか見えなくて、あ、あれ、あそこだね・・と、ロケ地の詳細が分かってしまう
という楽しみも加えてくれる。

今回の連続ドラマ化する前の映画版にも、それは顕著に言えていて、瑛太くん演じる
「多田」が墓参りをしていたその霊園が、まんま私の父母のお墓があるところだった
りするのだ。

ゴールデンタイムから外れたこれらのドラマは、今のトレンドにわき目も振らず、
アウトローでゆる~い香りが漂っていて、大きく時代をさかのぼって、
ショーケンと水谷豊の「傷だらけの天使」や松田優作の「探偵物語」に似た
空気を感じることができる。

まほろ での、「多田」(瑛太くん)の相手役「仰天」を、松田優作さんの
息子さんの龍平くんがやっているというのも、私としては嬉しい。

原作と比べると、二人ともちょっとかっこよすぎるけどね。

ゴールデンタイム以外に、面白いものを見つけて楽しんでいる、
アウトローな私です。



昨日は春のような暖かさで、散歩しているうちに汗ばむほどだった。
枯葉色に覆われていたふるさと村に、開き始めた菜の花が鮮やかな
黄色を放ち、季節を一歩進ませていた。











釣り人たちも、太陽光揺らぐ水面に 体をほっと緩ませて、糸を垂らしている。



久しぶりの暖かな陽気に、出会う人すべてが、小さく弾んでいるようにみえた。
壁の落書きさえも、しっくりなじんでいた。



地元で獲れた野菜を並べた露店にも、小さな人だかりができていた。



春もすぐそこ・・とのんびり味わう間もなく、一日経てばまたぐーんと冷え込んで、
中学時代の友人たちとの会食に、分厚いコートを着込んで渋谷まで出かけた。

それぞれが、20年ぶり 30年ぶり いや40年ぶり という言葉を大まかに使って、
その差が10年 20年あったとしても、どれを使おうが何の問題もないほどに月日が
経ってしまっていることに驚かされた。

今回の集まりは8人で、ひとつの話題を中心に全員で話しを進めていけるぎりぎりの
人数であるような気がして、ほら 10人以上だと、二つのグループになりがちだから。
・・なので、8人は集まるのになかなかいい人数であると思うの。

昔の思い出話を間に挟みながら、話尽きることなく4時間があっという間に過ぎ去り、
楽しかったね また会おうね・・と口ぐちに言い合って、渋谷を後にした。






何とはなしにテレビのチャンネルを切り替えていて、ふとその手を
止めた。 ぼんやりと丸く切り取られた景色の中に、心配そうな
表情を浮かべた女性の顔が、いっぱいいっぱいに映っていた。

映画を観るなら 最初から観なきゃ・・と常々思っていたとしても、
それを上回るインパクトがあれば、途中からでも観てしまう
ものらしい。 観始めた時点で、すでに半分近く進んでいた。

見続けていくうちに、そのぼんやりした丸い世界は、主人公の左目
が映し出す世界であることがわかった。

さまざまな人が、その限られた丸い世界へ訪れる。
人々は返事を求めずただ自分勝手にしゃべり、時間が来ると去って行く。

主人公のその音声付視野世界を、我々は共有しながら、彼の心の声を
モノローグの形で聞くことができる。

彼は病院にいるようだ。

見続けていたら、彼の主観的視野から、彼全体を映しだす客観的視野に、
画面が切り替わった。

我々はそこで初めて、脳梗塞の後遺症により、左目以外はすべて麻痺してしまい、
閉じ込め症候群に陥った主人公の状況を知ることになる。

これは実話に基づいた映画であり、あの有名なファッション雑誌「ELLE」の
フランス版の辣腕編集長が、自分の人生を謳歌していた矢先に実際に経験
したことなのだ。

主人公の視野世界に映る女性が、アルファベットのフランスバージョンのような
ものを繰り返し発音する場面が、何度となく出てくる。

それは、唯一残された主人公と周りの人たちとの意思疎通方法で、主人公が
まばたきで文字を選択し、文字から単語 単語から文章へと積み重ねることで、
自己表現を可能にするのだ。

彼と彼を支える人々の、気の遠くなるような1㎜1㎜の歩みが、本の出版という
ゴールにたどり着かせる。

「もう自分を憐れむのは終わりにしよう。想像力は、いつだって自分の望む場所
へ連れて行ってくれる・・・しかし人間は、真実を知るために、これほど
の不幸を経験しなくてはならないのか・・。」

映像は、時に彼のイマジネーション世界を美しく描き出し、体を奪われ「魂」に近い
存在になった、彼の深い悟りを、モノローグにのせて私たちに伝える。

想像を絶する経験が生み出した彼の言葉が、生きる喜び を示唆してくれる。






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