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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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新緑が冴えわたるこの季節。5月という響きはかなり好きだ。
一年中で太陽の光が一番美しい季節。
柔らかすぎず強すぎず、緑を鮮やかに反射し、心地よいまぶしさを与えてくれる5月の光。
少しばかり目を細めて光の粒をころがしてたら、風が吹き、飛び跳ね、拡散した。

できたての豆腐が水に放たれ、光がたゆとう。
雨の予感、灼熱へのプレリュード。

漆黒のカラスに出会う毎日。
期待しながらエレベータを上がる愛すべき日々。
6階の非常階段踊り場、その囲いの上の片隅に、カラスがいる。
青空や雲を背景に、鋭さと丸みと直線となめらかさをその濃密な黒に凝縮させて、
自然公園の緑を眺めている。

その立ち姿、哲学者のようなオーラを漂わせ、地上の私を虜にする。
「あなたのようにやさしい目をして毅然としていたい。」

バレエ友達のハトちゃんちに遊びに行った。
墓場まで持って行こう・・と思っていたことまで、ハトちゃんには話してしまう。
ハトちゃんはいつのときでも判断をしない。
聴いてくれる。感じたことを正直に言ってくれる。笑顔で包んでくれる。
私ももっとやわらかな人になろうと思わせてくれる。

ハトちゃんに自分が書いたシナリオを読んでもらった。
ひきこまれて心があったかくなった。と言ってくれた。
自分の事で「気づき」があった。とも言ってくれた。
ハトちゃんのためにも、自分のためにも、もう少し書き続けたいなと思った。

明日から「ヨガインストラクター養成コース」の一環である一泊のヨガ合宿に参加する。
『アカルマヨガの生活瞑想』というテーマで、ヨガのポーズや呼吸法以外に、カルマ浄化や
丹田強化、瞑想、読経呼吸法、指導法を学ぶ内容になっている。
ヨガ仲間との一緒の生活も、修学旅行みたいでとても楽しみ。
楽しむだけでなく自分の「穢れ」を、ちゃんと認識してきたいと思っている。

「green thumb」という言葉が英語にある。
直訳すると 緑色の親指 だけれど、本当の意味は、植物や野菜などの栽培や園芸の才能の
ことを言う。

私は残念ながら「green thumber」ではない。
バラ栽培に憧れて、何度か買ってみたのだけれど、枯らしてしまうような人間なのだ。
それでも、やっぱり直植えじゃないから・・と、自分のどこかに言い訳を隠し持っていた。
いつも散歩で通る老人施設の門は、ピンクのバラがアーチに美しく絡みついて鈴なりになって
いる。下を見てびっくり。コンクリートの上にドーンと大きな植木鉢。
私の「言い訳」は木端微塵。

こんな調子で子育て中にも、子供たちのいい所を摘んでしまったり枯らせてしまったりしたの
では・・と遅まきながら彼らに謝りたくなる。ごめんなさい。

でもね、枯れたと思っていたクレマチスが花をつけたの。
見た目にはほとんど何も残ってないくらい枯れたのに、盛り返してくれたの。
家の子供たちもきっとクレマチスだったのね。よかった。









快食快便だったハルのお通じが、最近かんばしくない。
散歩中のハルが、もぞもぞと背中を丸め、お尻を下げだすと、即座に私はお散歩バック
から袋を取り出し、ハルの「落し物」を瞬時に拾い上げられるように身構えたものだ。
ハルの健康的な落し物は、実の所、私の気持ちを不思議な満足感で満たしてくれていた。

でも今は状況がずいぶん変わってしまった。
ハルがそのポーズをとっても私はすぐに動き出さない。
本当に出るまでに時間がかかるからだ。
苦戦しているハルを見るのはつらいことだ。
背中を丸めていきんでいるにもかかわらず、ハルのお尻はウンともスンとも言わない。
散歩中に「エアーうんち」を繰り返すこともしばしば。

フードを変えたり、お湯でふやかしたり、でも今のところまだ苦戦中。
少し刺激を与えてみたらどうだろう。と考えて、しっぽの上あたりから肛門回りを手のひら
で包みこみ、ぎゅっぎゅっとマッサージを試みた。刺激が功を奏したようで、無事開通。
ただし形がちょっとひらぺったくなってしまったけれど。

ハルも今年の7月で10歳になる。
最近見た犬の人間年齢換算表によると、ハルは我々と同じ56歳ということらしい。
3人とも同い年の私たち。

でもこれから先は、ハルがどんどん我々を追い越してゆくのは必至だ。
ハルが我々の人生(犬生?)の先輩になる。
それならばハルにいろいろ教わろう。生きること。歳をとること。死ぬこと。

これから起こることすべてを、ハルは自然に受け入れていくに違いない。
今までもそうであったように。

生 と 死。 
人間感情的には正反対のものにみえるけど、インドヨガ哲学では、
生と死はまったく等しいものだという。

何とかその境地にたどり着きたいものだ。










ずいぶん更新していなかったせいか、このページにたどり着くまでに、
再度パスワードやPCアドレスを入れなおす必要があった。

 2か月ほど前から、ヨガ道場とシナリオセンターに通い始め、珍しく日常的に
都会に出ている。ヨガは東中野で、シナリオセンターは表参道。

家庭教師はほとんどローカルでやっていたので、今こうして電車に乗って都会に行くだけで、
私としてはカルチャーショック。ヨガの講習終わりはちょうど通勤ラッシュに重なるので、
ぎゅうぎゅう詰めの満員電車も久々に経験中。お勤めの皆さん、ご苦労様です。と改めて
言いたくなります。

シナリオのクラスは基礎8週間講座。毎回宿題が出る。
私は、学生時代から宿題が苦手だったのに、シナリオを書く宿題はとっても楽しい。
迷いのある主人公。イライラしている人。魅力的な叔父さん。一年の時間の流れと人の変化。
人と人が出会う。テーマがその都度絞られる。

私は帰りの電車であれこれシーンを想像してイメージを膨らませ、いったんイメージが
固まると、家に帰った途端、ダダダと一気に書き上げる。

出されたその日のうちに宿題を終えてしまうなんて私の人生になかったことだ。
始めたきっかけは、創造的なことをしてみたかった。ただそれだけ。
あと、煮詰まって困ってそのあとに「何かが降りてくる」っていうのにとても憧れていて、
できれば一度経験してみたい。と思ったからだ。
たぶんそれは、限られた人しか経験できないことだと承知の上で、でも万が一という可能性
にかけてとりあえず手の伸ばせることを始めてみた。

ヨガの講習は、インドのヨガ哲学に毎回唸らされている。うーむ。はーっ。
人生、自分のからだと心をテキストにして、一生勉強です。

ゴールデンウィークは、現在毎日ニュースに登場する箱根に行ってきた。
我々が滞在した時はまだ安全だった。
富士山を好きなだけ眺めて、温泉に入って、帰ってきた。

本物の富士山を見た後に、片岡球子展へ行き、球子さんの富士山と対面した。
球子さんの富士山は圧倒的に人の心を奪い尽くす力と愛情があった。
特に私は昭和39年に描かれた青の印象の強い富士山が好きで、B5版のプリント画を600円で
買い求め、額に入れて飾った。

こんな感じで、ブログをほったらかしにしながら、相変わらず あ~体力ない・・と嘆き
ながら、まとまりのない日々を送っていたのです。




前回、ピンクのスエットを着た透明人間の話をしましたが、今朝は宙に浮かぶ、ふたつのごみ袋
を目撃し、一瞬ぎょっとなった。

 これは種明かしすると、単にちっちゃな子供が両手に一つずつ大きなゴミ袋を抱えている図だった。健気にお母さんのお手伝いを買って出たのか、自分より大きいかと思われるゴミ袋ふたつに挟まれながら、まるで風船でも扱うように、楽しそうに歩いていたのだ。お母さんも、軽いプラスチックごみの日だから、お願いできたのだと思う。

 歳と共に視力が衰えているのか、認知力が鈍ってきてるのか、私の状況判断力が、最近とみに
エラーを生じさせてしまっている。害のないところで、「ぎょっ」とできるのは、ちょっぴり
お得かも・・なんて思っているうちは、まだ危機的状況から遠いところにいるんだろうから、
いいんだけどね。

 で、今日毎日オンラインで読んでいるニュースが、ズームイン ズームアオウトのできるコンタクトレンズを取り上げていた。右目のウインクでズームイン。左目のウインクかでズームアウト。
でも、望遠鏡の目を持つ男。もしくは女。って、怖くないですか?

望遠鏡は、ほら、あのイメージ。肘はって目のあたりをとんがった滑稽な異物で隠しているから、
わかりやすいわけでしょ。だから「あの人望遠鏡でこっち見てる。」って、警戒することもできる。でもコンタクトレンズじゃわからない。
まだ市場に出るまでには時間がかかるらしいけど、規制なしに市場に出すのは危険よね。

テクノロジーの進歩が進むと、時間とか距離とかディテールとかが、速くなったり近くなったり
密度が濃くなったり、挙句、どこもかしこも情報だらけで、知らなくていいことも知っちゃって、窒息気味な世の中になって行くようで、怖いんです。
私はスマホレベルでもう十分。全然使いこなせてないし。
だから、もうその先は経験したいと思わないの。

いいんだ。だから。自己肯定するわけじゃないけれど、ピンクの、透明人間スエットマンや
プラゴミダンスを楽しめるくらいの、いい加減な認識力、情報量は、私にとってはある意味
救いなのです。

突然ですが、家のトイレタンクが昨日新しくなってピカピカです。
土曜日に、従妹のジュンと旦那さんのケイさんが遊びに来て、ケイさんがトイレで滑って転んで
タンクを割ったのです。すごい音がしてね。やばい、これは倒れたな。と思い、トイレの外から
大丈夫?を連呼したら、「だ、大丈夫じゃありません・・」と言う声と共にドアが少し開き、
ケイさんの申し訳なさそうな表情がちらりと見えた。

トイレの景色が広がるにつれて、真っ二つに割れたタンクが現れた。
あちゃー。でもケイさんが大事に至らず、本当によかった。

さてこういう時は普通はどうするのでしょう?

当然ケイさんは弁償するって言い張るし、こちらはいいよいいよと言い続けましたが、
こちらが勝手に修理してしまったら、ケイさんはずっと「申し訳ない」という気持ちを
持ち続けることになるだろうと結論付け、結局弁償してもらうことにしました。

60400円。突然の大きな出費でしょうが、私はこういうことが起こると、「物で済んで良かった」
って思うことにしているの。とメッセージを送りましたが、彼らの慰めになっているといいな。
これに懲りずにまた遊びにおいで。













朝の散歩を終えて戻ってきたところで、遠くに強烈なピンクを見た。
見たら最後、目が張り付いてしまうほどのショッキングピンクが、じわりじわり
と近づいて来る。何のことはない、男性が着ているスエットの上下が放つ色だった。

でも余りに強烈過ぎて、幻惑された視覚が、人の存在をないものにしてしまう。
透明人間がそれを着てるみたいに、スエットだけが自立して立体化し、規則的に動いて
いるように見えるのだ。
すれ違いざまに、目を凝らし、透明人間の実体を認識しようと試みた。
実体は、プラゴミを捨てに来られた、ご年配(たぶん私と同じくらいか少し上なんだと思う)の
方だった。

彼はなぜあんなピンクを着ようと思ったのだろう。
何かのアンチテーゼなのだろうか? もしくは区切りのための強硬手段?

長年のサラリーマン生活。ワイシャツ・ネクタイ・ダークスーツを律儀に着通して、定年
を迎えた男性。グレー 紺色 ブラウン 黒。刺激の少ない色に包まれ過ごしてきた日常から
今自分を切り離し、新たな人生を送ろうと思いを新たにする。
そのためにはここまでの衝撃が必要だったというのだろうか?

家であの色を来てうろつきまわるご主人、もしくは父親を、絶えず目にしなくてはならない御家族
も、大変じゃなかろうか。

いや、もとい。・・私、人のこと言えた義理じゃなかったんだ。

今ね、髪型が「金太郎」なの。

美容院で、いつもの人がお休みで、じゃあ、どなたでも・・という時点で、金太郎ヘアーへの
道は開かれてしまっていた。

前髪切るまではよかったのよ。最後にね。前髪どれくらいにします?と聞かれて、すぐ伸び
ちゃうから短めにお願い。と私は確かに言ったのさ。
いつもの人なら私の言葉を私の意図に近いところで受け取り、それに沿ってハサミを動かし
てくれるので全然問題なかったのだけれど。

眉毛が見えるのはいいとしよう。でもまっすぐプツンと切るなんて。

ダンナに救いを求めて、「ね、この前髪、オシャレと金太郎のせめぎ合いってとこかしら?」
と言うと、「断然金太郎の勝ち~! 圧勝!」だってさ。

数日後に来た娘には、「あれ?どうしたの?草間彌生ヘアーじゃん。」と言われ。

草間さんは偉大な芸術家であるからお似合いになるけれど、私はやっぱダメみたいです。

先週は我が家にとって散髪日和で、ハルもトリミングしてもらって・・
ネズミになってしまった。

これから気候も良くなるだろうし、短めに・・が、じゃバリカンで・・ってことになって
ちっちゃなねずみさんに。

ま、髪なんて伸びるしさ。どうでもいっちゃどうでもいいけど。

スポーツジムの友達が、「なんかかわいっ。」と言いながら、笑いを我慢している感じが、
ちょっとこたえるよね。






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