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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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黄色いお花がはびこっている。

蔓延る (はびこる)・・なんてネガティブな表現をしたのは、例年、あの黄色がかなりの割合
で空き地や公園を占拠し始める頃・・たいてい10月の中頃・・私は体調を大幅に崩すからだ。

今年はいつもの年と違い、緊張感あふれた感情的な日々だったからなのか、もう11月に
なりますよ、というところで力尽きてダウンした。

夜ご飯を食べて ちょっと横になる と言ったまま朝まで起きずに 11時間眠った。
たぶんまだまだ眠れる。

こうなると何もしたくない。自分の隠れた本質、ズボラ が堂々と顔を表し始める。
家事したくない お風呂入りたくない 食べ物食べたくない できることならトイレだって
行きたくない。

なのにこれ書いているってすごいと思う。
文章書くことは私にとって何も苦痛じゃないらしい。
まあ、ここでつらつら書いている限り、何の制限もなくて自由だからだと思うけど。

もう一つ。
トイレに行くのも面倒な私が、驚いたことに ピアノなら弾きたい と思える。

始めたばかりっていうのもあると思うけど、今更ながらに「和音の響きの美しさ」に
魅了されている。

生前娘が好きだったのは、インプロヴィゼーションの世界であるジャズピアノ。
楽譜通りに弾くクラシックとは違って、即興的な反応で成り立っている世界。

即興演奏は自由という言葉と結びつくイメージだけれど、それを成立させるためには
複雑な規律を理解習得しなければ、ただの カオス になってしまう。

なんか英語をしゃべることに似ているなって思う。
使える語彙やフレーズを増やし、ストラクチャーである文法を学び、ネイティブのマネを
とことんして、言葉のイメージを大切にし・・何度も間違えたり変なこと言ったりしながら、
相手の言ったことに即興的に応えていく。
遠い先の 洗練 と 円熟 を目指しながら。

こういう過程がワクワクする。

年を取ることは不安要素もある一方、いろんな物事から解放されて私としてはそんなに
悪くないイメージだ。

年寄りは世間に相手にされない傾向があるかもしれないけど、逆を返せば世間を相手にしな
くて済むのだ。

もう今更誰にどう思われたってかまわないし、お金も食べて行けるだけあれば十分だし、
野心 なんてアグレッシブな言葉、とうにどこかに置いてきたし、標準的な母親になれずに
当時プレッシャーを感じていた私が、今標準的な老人にならなきゃ・・なんてプレッシャー
はこれっぽちも感じてない。

だから年をとってもワクワクしたっていいのだ。
なので私は円熟味のあるインプロヴィゼーションを、60過ぎて目指すのだ。


 今週半ばに 大学時代の3学年先輩のご夫婦、あいちゃん夫妻 と 一学年先輩の
いこさん と きいちゃん から美しいお花が届いた。

年に一度、青山で開催されている音楽ライブで、何度かフォトグラファーの役を仰せつかっ
ていた娘は、私たちの大学時代のサークル仲間にとてもかわいがってもらっていた。

あいちゃんご夫妻とは早希が3,4歳の時に一緒に箱根旅行に行ったこともあり、その前後も
家族単位でお付き合いをさせてもらっていた。

たくさんの友人や先輩後輩が、早希の旅立ちを私達と共に悲しんでくれた。
早希にとっても私たちにとっても、彼らが早希のことを覚えていてくれていることが、
何よりもの慰めなのです。

お仏壇は早希に似合わないので、小さなお家型の可愛らしいセットを購入した。
今は 響きを感じてもらいたくてピアノの上に置いてあるけど、もう少し部屋を整理整頓
したら、移動しようと思う。

ネットショップのアウトレット家具の中から、3割引きのソファーを見つけて購入し、今まで
の2人掛け用から3人掛け用になった。

背面を出窓側にするという大胆な変化を思いつき実行したが、これがなかなか居心地がいい。
なんたって体を伸ばして寝転んでテレビが見れるのが最高だ。

何よりも「らくちん」が好きな私です。

最近よく手紙を書いている。お花のお礼やお手紙の返信など。
手紙を書くことは嫌いじゃない。
人と話をすることも嫌いじゃない。

でも沈黙することもいいなって最近感じている。

すごく言いたいことがなければ無理に何か言わなくてもいいよね。
沈黙することで、自分の思いが途切れるわけではないから。

あ、今週またユーロスペース行って、「アイヌモシリ」という映画を観たんだ。
長くなっちゃったので、またそのことは次回に。
では。





























最愛の娘を失ったばかりの母親の日々を人が想像すると、おそらくずっと泣いたり落ち込ん
だりしている様子を思い浮かべることでしょう。

そうでもないんです。
悲しみは、痛みのない間隔を挟む陣痛のように 普通の生活を挟みながら、急に私を襲い ぐすんぐすんと涙させる。

・・今日チーズケーキ作ろうかな・・早希ちゃんチーズケーキも好きだったけど、紅茶のケーキ
が一番好きだったな・・すごい悲しい もう作っても食べてもらえないんだ。
早希ちゃん もういないから・・
そしてひとしきり泣いた後、涙を拭きながら次には冗談を言って笑っていたりする。

ずっとお休みしていたスカイプの英語授業を早朝に受ける。
フィリピーノの先生が自己紹介の途中で「Chiekoは 子供さん何人いるのですか?」と聞いた。
二人 と私は答える。
私の子供はずっと二人。変わらない。
胸のあたりがきゅーっとして 涙腺がゆるむ。

 娘の病気が再発して、介護や家事手伝いが必要となった一年前から、ほとんど毎日5~10
時間を娘の家で過ごしていた。そして今その時間が全部自分の時間として戻ってきた。

念願のピアノが届いたので毎日1~2時間ピアノを弾くことにあてている。
ずっと行けなかった映画館にだって行く。

先週水曜日は、「いきちゃった」を観に、渋谷のミニシアター ユーロスペースまで行って
きた。優先順位が興行収入に置かれがちな映画界で、常に別の視点で いい映画を提供しよう
と試みるミニシアター系の映画館は、私にとってひとつのオアシスなのだ。

主人公の厚久は、自分の気持ちを 言葉や態度に表すことの苦手な人。
妻の奈津美はそんな彼の愛をそっけなく感じ、信じられずに離れていく。

彼は言う。妻を愛している と。心から愛している と。
彼は泣く。「俺の愛じゃだめだったんだ・・」と。

厚久を見ていて親近感を抱く私。
そうだ、家のダンナだ。家のダンナにどこか似ている。
彼の苦労をずっと一緒に見てきた私。

声の大きい人の意見が通りがちな世の中。
ゆるぎない自分を持ちながらも、言葉少なで遠慮がちな人間の 生きづらさ を彼を通して
経験してきた。

厚久の背中。
首を振る扇風機にたなびく壁に貼られた無邪気な絵。その音の臨場感。
娘と影絵で遊ぶ 陽だまりのようなあったかい空間。
小津安二郎的な構図シーン。

2時間に満たない映画だったけれど、とても満足できました。

私の趣味の方向性として、勝者を扱っている映画やドラマよりも、弱者やマイノリティーを
扱っているものを好む傾向があるようだ。

アメリカドラマも然り。

今観ているのは 発達障害を持った主人公サムの物語「ユニークライフ」。
ネットフリックスで配信されています。

これは自閉症スペクトラムのサムの視線を一緒に経験できるドラマだ。

現実はもっと複雑で大変なのかもしれないけれど、このドラマを通して 障害を持つ人の
傾向性 本人や家族の苦悩 本人や家族の幸せ それぞれの登場人物の価値観をほんの少し
でも知ることができる。

もうひとつ観ているのはアマプラで観られる Enlightened (エンライテンド)。
これは 『痛い人』 が主人公のドラマだ。

彼女のやることはとことん痛い。周りを引かせる。
一生懸命なのに 何かがずれている。
半分ファンタジーの中で生きている彼女はなかなか現実と折り合うことができない。

困った人だな・・と初めは私も思った。
でも途中から取り込まれていっちゃうの。
なんか・・わかるかもって・・ある意味彼女の方がまともなのかも・・・って。

アメリカドラマのすごいところは、ずっと前から多様性をはぐくんでいるところだ。
はぐくむ って適語じゃないな。英語でいうと embrace が私のぴったり言いたい言葉。
ファッショナブルとしてではなく、LGBTが当たり前に存在している。

そんなアメリカでも現実では BLM (ブラック ライブズ マター)問題 とか #metoo
問題とか後を絶たないのが悲しいことだ。


 あれから高校時代の友達がお花を、また私がコーラスをしていたバンド仲間がとてもたくさ
んのお花券を贈ってくれた。シナリオの先生が以前くださったお花券も合わせると、当分早希
に美しいお花を飾ってあげられる。本当にありがたい。

明日はヨッシイと息子と4人で食事をする予定だ。
何回か電話で話したけど、心に大きな穴がぽっかりあいてます・・と穏やかな声で彼は
言っていた。

チタン製の遺骨ペンダントを購入したので、明日少し早希のお骨を入れさせてもらう。
ずっと一緒・・って思いたいのね。

朝起きたら朝日がベッドの横の白壁を照らしていた。
足を上げてみたのね。そしたら影絵のように足が映って。

「いきちゃった」の映画のワンシーンを思い出して、羽のように動かしてみた。
うまくいかなかったけど、気持ちがふんわりあったかくなれたよ。




















一昨日あたりから我が家にお花が届きだし、今 早希の写真は美しいお花に囲まれています。

水曜日 素敵なカフェに連れて行ってくれた じゅんこさん。
犬が縁で親しくなるうちに、娘と中学時代に同級生だった息子さんがいることがわかって
びっくりしたのが12,3年前。
その後 彼女はある時期私のアロマの先生、私は今でも彼女のヨガの先生であって、色んな事が
交差した関係を続けている。

カフェの帰りにハルの顔を見に家に寄ってくれた。
公園でハルと遊んでくれたノーフォークのモカちゃん かりんちゃん ココアちゃんはすでに
じゅんこさんに見守られながら天国へと旅立ってしまっている。
ハルを可愛がるじゅんこさんのまなざしは、限りなく優しく特別なものだった。

早希のためにも美しいお花を持って来て下さったじゅん子さんは、早希の写真の前で
静かに手を合わせてくれた。

大学時代からの主人のバンド仲間 ママ友 ヨガの生徒さんからもお花が送られてきた。
私の場合、主人のバンド仲間が私の友人だったり、ママ友が同時にヨガの生徒さんだったり、
ヨガの生徒さんが、以前私が家庭教師をしていた娘さん息子さんのお母さんであったり と、
ここでも関係性が交錯している。
私のネットワークは一本線では描けない複雑な様相を呈している。

可愛く賢い早希ちゃんを、ずっと忘れません・・とみなさんが言ってくれる。
早希はみなさんの心の中に 永遠に。

美しいお花に囲まれた写真の中の早希がいっそう美しく、幸せそうに見える。
本当に喜んでいるんだと思う。

ね、私も美容に目覚めたよ。
私の命が尽き果ててあの世に行った時、「チエコ、年老いてしわくちゃでチエコってわかり
づらいわ・・」って早希にいじられそうな気がするから。

身体にいいもの食べて ヨガして バーレッスンして 感受性を刺激して 表情筋を豊かに
し・・その時が来たら ちゃんと早希に私だってわかってもらわなくちゃ。そう思って。

素質はあると思うんだ。
早希のお葬式で久しぶりにあったいとこ(小学生時代、弟のように従えて一緒に遊んでた)
むっちゃんが、なかなかすんごい表現で私をほめてくれた。

「ちいちゃん 全然劣化してないねー・・・ほんとすごいなあ・・」
劣化してないって・・そんな・・マンションの壁じゃないんだから。

もうすぐね、エレピが来るの。
プレミアムホワイトメープル調(つまり本当のメープルの木ではない)・・のピアノを迎え入れる
ために部屋をいっぱい掃除した。

ピアノがうまくなったら早希ちゃんが聴きに来てくれると思うから。
ドミナント7th(ブルーノート) とかおしゃれに 粋に 入れられるようになりたい。

そうだ、アメリカドラマのこと書くって言ってたのに、忘れてた。
次にします。
あ、ひとつだけ。ミッドナイトスワンで一果ちゃんのバレエシーンに心を動かされて、
バレエに少しでも興味を持った方がいらしたら、アマゾンプライムで観られる
『Flesh and Bone』がお勧めです。

とにかくバレエの技術が半端ない。素晴らしい。
ストーリーは途中なんか近親相姦的な暗い怪しい感じなんだけど、とにかく踊りが
すごい。練習風景からため息がでてしまう。

私 このシリーズ見てから、ヨガだけでなくバーレッスンも家でするようになったくらい。
そしてやってみるとバーレッスンはすべての理にかなっており その頂点に~美しさ~
がある (拍手)


あ、高校時代の仲良しグループ8人からラインが来た。
明日お花届くって。嬉しい。家 お花屋さんみたいになっちゃう。

そうだ、早希の幼稚園時代の将来の夢は、お花屋さんになることだったんだ。









息を引取った直後から、早希の身体に不思議な変化が生じた。
身体のすべての生の営みが止まったのに 膚が蘇っていくようだった。
きめが整い始め、陶器のような透明感のある肌へと変わっていく様子を 驚きと感動と共に
目撃していた。

表情も、・・もう苦しい呼吸はしないでいいのね・・よかった・・と言っているかのように、
ほっとしたような 安らかなものへと変わっていった。

常にマッサージを施していた彼女の温かい手がひんやりと冷たくなるころには、病気前の
「美しい早希ちゃん」に戻っていた。

「早希ちゃん・・解放されて自由になったんだね。きれいだよ」

        解放       自由 

自分をしっかりと持つ自由な早希を、魂となっても自由にさせてあげたかった。
それが私が彼女にしてあげられる最後のことだと思った。

そこにたどり着くまで、「人を送る」ということの意味や考え方の食い違いを埋めるため
に、時には感情的に 時には冷静に 我々の間でたくさんのやり取りがあった。

相手がだんまりを決めている場合や一方的に話している場合を除いて、会話と言うのは
キャッチボールであるのが基本だ。

でもここでは礼儀上、私の話したことだけを並べていこうと思う。
私の言葉で相手が誰なのか、私の言葉に対してその人がどういうことを返したのか・・・
それは想像してみてください。それぞれ話し相手が違ってます。

それを完成させていくことで、あなたの隠れていた価値観がひょっこり顔をみせることが
あるかもしれませんよ。

・・それは今から2週間ほど前、早希のお式やお墓のことに言及されたことで始まった。
早希のスマホには遺言のようなものが残されていた。

「・・お花に囲まれて送られたい。お墓は樹木葬とか自然なものにしてほしい。同じ
宗教の方々に囲まれるのは窮屈なので、自分の残したお金でできる範囲の小さなもの
にしてほしい。再婚してくれたら安心するけど、もしずっと一人だったら一緒にはいり
たい。何かもめた場合はこれを通してほしい」と。


「お式にお花をひとつも飾らず 葉っぱひとつなんて早希が可哀そうです。
お式は本人を送るためにあるものでしょ? なぜこうでなくてはいけない・・というのが
あるのでしょう。送られる本人が望んでいることをしてあげることが最優先ではないの
ですか?・・決まりだからしょうがない、というのは信者でない私たちには関係ないこと
です。今時お嫁に行かせたのだから嫁ぎ先の言う通りに、なんて通用しません。
古すぎます。私はあなたが大好きなんです。言葉にできないくらい感謝もしています。
でも宗教の話をするあなたは、大嫌いです」

「あなた私にバカヤローと言いましたね。確かにバカなところがあるのは認めます。
でも私がバカヤローなら あなたは私の何十倍何百倍の『大馬鹿野郎』です!」

「あのさ、さっきの電話で言ってくれたじゃん。『自分の立場を人に押し付けることは
人を不幸にします。それはハラスメントです。あなた古臭い考えに縛られるのをやめて
、自分の頭でちゃんと考えたらどうですか?』って・・。本当は無口で争いが嫌いなのに
頑張ってくれてありがとう。すごい感動したよ・・」

「ちょっとの間の我慢だから。単なる脅し文句。可愛いあなたと縁を切るなんてできるはず
がない。落ち着いたら自然に戻るから・・わだかまりがある場合は私が間に入るから」

「ここに来て何ぶれてんの?決心したんじゃなかったの?
早希のことだけ考えるって言ったの あれは嘘だったの?
あなたをぶれさせた相手の言葉は何?言えないの? 
それを言ったら自分たちのことだけ考えてるって私に悟られるからでしょ?
たぶん向こうの言葉は・・このまま行ったら家に大不幸が起きる そんなの困る・・とかで
しょ?お布施をしなかったら不幸になる とか この宗教に入っていなかったらこれから来る大災害で助からない とか、それとおんなじじゃん。宗教って何なの?
ブッダはもともととても自由な人だったのよ。泣いてないでちゃんと説明しなさい!」

「決心してくれてありがとう。今のあなたにできる最高のことをしてくれたと思う。
紙の上だけでのことなのだから、これからも私が生きている限り あなたは変わらず私の義理
の息子だよ。主人が言ってた。喪主になって欲しいって。
あなたの優しさは、ご両親に温かく優しく育てられてきたことが大きく起因していると思う。
早希の介護をあなたほど愛情持ってできる人はいなかったと思うの。
ね、自分でわかってるんだよね、優しさと自分の弱さの表裏一体。ちゃんと親離れして
自分の頭で考えて行ってね。いつか素敵な人に出会って その人と幸せになるために」

 このようなことを予期していたのか、早希は一年前から離婚届を用意して、自分の欄を
きっちり自分の筆跡で埋め、判を押していた。

早希らしいお式だった。
花に囲まれ 早希を愛する人たちに囲まれ 早希の好きなジャズが流れていた。

ダンナがふっと提案した。
「ペットと入れるお墓があるんだよ。早希ちゃん、あとでハル君が来てくれたら寂しくない
よね」
私は自分の顔がカーッと熱くなるくらい興奮した。

それにしよう!
早希の残したお金に 旦那さん と 主人と 私 と 息子 でお金を出し合って、「ペットと
入れるお墓」を購入した。今 ハル君の墓石(ハル、あと5年は生きて・・)に掘るハルの線画
を友達の画家に描いてもらった。

早希の墓石には『 愛 』という字、その左上と右下に流れるように 彼女の好きだった
ブーゲンビリアを彫ってもらうことにした。お墓はぐるりと緑に囲まれた風通しのいい高台に
ある。

シナリオを勉強していた私にとって、現実はフィクションを超えると思った。
半沢直樹最終回よりも ドラマチックであった。

雨の降る金曜日、ミッドナイトスワン を観に行った。
こだわりのない素直な人が 役者に向いているんだなって改めて思った。
この作品がひとつの分岐点になるかもしれないね。

あまりにも絶賛されているので、あえて私は正直な感想をひとつ。

「なんで私だけ? なんで? なんで私だけ・・」を繰り返し凪沙に言わせる場面があった
けど、そこだけは違和感を私は感じた。

ずっと苦悩してきた人はその言葉はすでに通り越しているはず。
もし万が一思っていたとしても、凪沙の表情だけにとどめてほしかった。

私が早希のお葬式で 「なんで私だけだいじな娘を失うことになるの?」と泣き崩れない
のと同じで。

でも映画はいいな。
また少ししたら 浅田家 だっけ? 観に行こうかな?

次は私の好きなアメリカドラマについて書いてみたいなって思ってる。
わかんないけど。




 

娘 早希が、昨日安らかに旅立ちました。

とても自然で美しい最期だった。

この2年間ぴったりと傍にいた私は、彼女の芯の強さに何度も感心させられ、いろいろなことを
考えさせられた。

私の残りの短い人生、彼女の母親であることを誇りに思いながら生きていきます。
彼女に恥じないように生きていかなくちゃ。

最後の最後で色んな事があったけど、今はただ穏やかに時間を過ごしたい。

大好きだったジャズの音源が流れる中で、お花に囲まれて、早希を愛する人たちに囲まれて、
彼女らしくさわやかに送りたい。

早希ちゃん、お疲れ様。よく頑張ったね。
今度はもう少しいい母親になるから、来世でまた私の子供として生まれてきてね。

楽しい時間をありがとう。





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職業:
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