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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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 すべりこみで年賀状を投函し終えてほっとするのは、押し迫った年末のいつものひとこま。
元旦に届いた友人の年賀状を見ながら、またしても無計画だった自分の反省をするのもいつものこと。死ぬまでなおらないのかな。もう50も超えてしまったんだし。

子供たちの世代は、もう年賀状は遺物になりつつあるようだ。
携帯メールで”あけおめ~!ことよろ~!”っていったいなんのこっちゃい。

面倒だけど残していくほうがいいんじゃないかな。と思えるのが年賀状のやりとり。これからの人たちがどうであれ、変わらず年末にばたばたしながら続けていくんだろうな。
あせって作った年賀状。でも結構まとまりよくしあがったし、おまけでつけたハルの写真がとてもかわいいの。で、ここにもアップします。

のせのせ芸で ハルが頭に乗っけているのは、娘が今マイブームと呼んでいるペーパークラフト。ポケモンキャラのフシギダネだ。

どっかのサイトからプリントアウトした平面展開図を、唯一の必需品、はさみとの
りで立体に仕上げていく。

全部で8体も完成させて、悦に入っている20歳。これってどうなの?

私の口癖は、ま、いいか。



 あけましておめでとうございます。
新年です。

 我が家で、もう四半世紀続けている元旦の朝が変わりつつあります。
ぎりぎりあせってお雑煮おせちを食べて出かけて行った息子は、正月三が日 バイトです。

 中華の料理人目指して専門学校で勉強しながら、有名中華料理店でバイトさせてもらっているのです。

 バイトでも三が日出勤があたりまえなんだ。。。と業界に無知な私は少しばかりさびしい気持ちになりましたが、親離れ子離れの最終段階に突入している事実を、しっかり受け止めるべきなんだと思いを新たにしました。

 そうは言っても、家の息子 ちょっと変り種で、12月25日に、 寸胴なべの大きいのをクリスマスプレゼントとして買ってくれないか。 と言い出す始末。

 専門学校入学以来、まじめにいろんなことに取り組んでいる様子だったので、甘い私は即答で、いいよ。と。

 それにしても クリスマスをガールフレンドや友達と時間を過ごす代わりに、母親と買い物に行き、ばかでかい寸胴鍋を買ってもらって喜んでいる18歳って、ほんと言うとちょっと心配。ま、いいか。

 少なくとも気力に満ち溢れているんだもの。

 勉強だらけの進学校で無気力に送っていた日々を思い返すと、今の状況をありがたいと思う。

 自分の子供が生きる気力を失って、不登校になり、どろんとした目でしょうがなく日々を過ごしているのを見るのはつらかった。

 今だって山ほど心配はあるけど、自立しつつある彼を静かに見守って行くしかない。

 寸胴鍋は、彼の炬燵の上で光り輝いています。
 主人は大学時代ロックバンドのギタリストだった。
同じ音楽サークルで出会ったことが、今年で25年目の結婚生活につながったんだ。

 ただし、サークルに入らないと大学もつまらないだろう。というようないいかげんな私の動機とは違って、彼のほうはかなり本気で音楽に入れ込んでいたんんだと思う。

 あっという間に時は経ち、子供も成人を迎えた。仕事の忙しさが音楽への情熱を消耗させたこともあったのかもしれない。ギターに触れる時間も年々少なくなっていた。

 ところがだ。今年になってバンド再結成のお誘いが突然舞い込んだんだ。

 なかなか実現するのはむずかしいんじゃないのかな。と私が思ったのはただの杞憂に終わり、実際スタジオでの練習も数回重ねることができた。

 おととい、息子が一緒にスタジオに行ってみたいと言い出し、父親がエレキギターを弾き鳴らしているのを不思議そうに見ていた。

 後でほかのメンバーに「親父どうだった?」と聞かれて、かっこよかった。と言った。照れくさいことを素直に口にした息子に、私は少しばかり驚かされた。

 30年近くの時を越えて、あの頃聞いた音楽を目の当たりにして私自身も感慨深いものがあった。

 でもよかった。。。彼自身で選んだ道とはいえ、あまり性に合わない長年のサラリーマン生活に 心身ともに磨り減らされているのを見ていると、罪悪感を感じないわけにはいかなかったものだから。

 これからは少しづつ自分の好きなことに移行していってもらいたい。そういう環境が整わなければ無理だけど。私もなんとかしなきゃ。

 でもエレキギターは重いらしいのよ。体に応えるって。やっぱ若い人のものなのかなあ。でもジェフベック、現役でまだまだ進化してるし。がんばってもらいたい。

 それにしてもボーカルのマリはかっこいい。
3人の子持ちに見えないし。半世紀生きてきたなんてとてもとても見えない。

 バンド仲間の娘さんに20代に間違えられたのも納得いくぐらい。
ロッカー恐るべし。だ。

 来年はライブもするみたい。ほんと楽しみ。
 思い切って新しい場に踏み込んでみた。
トーストマスターズという英語のクラブで誰もが参加できるもの。
レベルはかなり高く、事前に選ばれた人たちのスピーチをベースに進められていく。

 ビジターとして参加してみて、レギュラーメンバーになる決心をする。
英語を学ぶだけでなく、さまざまなバックグラウンドを持った人たちと英語を通して
交流できる魅力はとても大きい。

 それぞれのメンバーが自分の英語をブラッシュアップすることに、自分の考えや思いを人に伝えることに、また相手のアイデアを理解しようとすることに懸命だ。
私もその仲間に入りたいと思わせてくれた。

 会の最後に、一分間くらいのスピーチを求められた。
もっとしどろもどろになるかと思ったわりには、言いたいことは簡潔に言えたと思う。

 努力は裏切らない。
これを自分の中でもっと確実なものにしようと思った一日でした。

 

 
 私の好きな人達がこの世を去っていく。

テレビの画面やステージ上の彼らを一方的に見る側の私。
筑紫哲也さん、忌野清志郎さんの訃報もメディアを通して確かに聞きました。

直接的な交流のない私にとって、彼らの言葉や音楽は、生前であってさえも遺言のように届いていたのです。

事実上遺言に成り代わってしまった彼らの言葉や音楽を、私は変わることなくこれからも吸収し続けます。

 筑紫さんの愛した本 というコラムの中に並べられていた茨木のり子さんの詩集
私が持っていた詩に対するイメージ、それによって詩の世界から遠いところにいたの
かもしれない、その薄っぺらなイメージがぶっ飛んだ。
 
 なんと小気味よく、可笑しく哀しく、静かに尊大なものを語るのだろう。
日常にころがっている小さな物事にそっと扉をつけて、そこから広がる果てしない世
界にいざなってくれる言葉の数々。

 小さな子供でもわかるような言葉で編まれた平易な文章の背後に、永遠の時を 底知れない悲しみを 紛れもない真実を 静かに澄み渡る人の想いを、感じさせてくれる。

 いい映画だったな。と思った「理想の人」も、後で筑紫さんのお気に入りと知って、うれしくなったり。 一方的な交流は、続きます。
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