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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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かしましい のは最近の私。

料理を作っていて、不注意にフライパンに指を触れては、うぎゃあ!あちっ・・と叫び、ちょっと
した段差に上がりきらないつま先をゴンと打ち付け あいてーー!と悲鳴を上げる。
数え上げたらきりがない。

がむしゃらに突き進んでいるときは、交感神経バッリバリに優位に立ち、身のこなしもスムーズ
だったのが、いったんお休みをもらいだしたら、そこは元来怠け者の私のこと、すぐに緊張を
手放しだして この体たらく。

「家にはブルースリーがいるって思われんじゃない?」
と、普段は無口なくせに、時々ボソッと何かを言っては私の笑いを取るダンナがすかさず言った。

このダンナが今朝、よくもそんなこと言ってくれたな、オマエ・・というようなことを私に
言った。それだけ聞いたらホント耳を疑うよ。

「ほんとうの クソばばあ になっちゃったじゃん・・」

すぐ離婚しろ・・って思うくらいひどく聞こえるでしょ。
彼を弁護するためにもいきさつを書くと・・

この2か月間、娘の所へ通うため環状4号を毎日のように運転していたのね。
往路、ちょうど瀬谷区に差し掛かったところ左手に、角度によって見え隠れする小さな建物を
初めて見つけた時、「うそ・・・」と確かに私は言ったと思う。

その建物には「株式会社 う〇こ」という看板に (〇の中にはちゃんと五十音最後の文字が
入ります) ソフトクリームのように見えて確実にそうではないおどけた絵がついていた。

何でも調べればすぐに何らかの回答が得られるこの時代に、私はなぜかそのことをそのまま
ほったらかにしていた。
そしてその建物が見えるたびに、「電話がかかってきたら、真面目な声で『はい、株式会社
う〇こでございます』っていうのかなあ・・」とか「公の伝票とかにも印字されているんだろ
うなあ・・う〇こって・・」と色んな場面を想像しては楽しんでいた。

自分の中の七不思議ってあるでしょ?
例えば私だったら、「どうしてハルはこんなに可愛いの?宇宙一可愛い。可愛すぎて意味わかんないってば・・」のような代表的な七不思議のひとつがあるが、この会社名も小さな七不思議
のひとつとして私の中に存在し続けていた。実に 今日の朝まで。

朝ベッドでTwitterを見ていたら、おすすめユーザーってあるでしょ?
ちょっと気になった所に入ってみたら、なんとそこから株式会社う〇こに繋がった。

で、わかったことは
「毎日をハッピーにする」おしゃれなう〇こスニーカーやTシャツを売っているネットショップ
を運営していたり、楽しいう〇こイベントを開催する会社だったのです。

そういえば、う〇こミュージアム行ってたねー。カラフルだったねー。

でもこっちも負けてないよ。
サイトに行くと結構面白くて、PVもすごい凝ってる。
社用車の、屋根にモリモリがのっかった「う〇こミニパト」の車検が通った!!
って喜んでいる動画があった。
車検通らなかったら、モリモリを外さなきゃならなかったらしいの。よかったねえ・・

で、ネットショップに行ったら、これが結構お洒落なのよ。
でもさすがに う〇こ ってはっきり見えるのは抵抗あるので、小さなモリモリの刺繍が
ついている黒いキャップを買ってしまった。
う〇この色は可愛らしいオレンジで。

嬉しそうにダンナに報告したら、「本当のクソばばあになっちゃったじゃん・・」
となったのです。

私何回 う〇こ って書いただろう。大事なことよね、う〇こは。
快便は健康の入り口だから。

・・って急に話題をう〇こから変えるのはメチャ無理あるけど、

薔薇を抱えた君も素敵だけど、お月さまのようなチーズタルトを抱えた君が好き。
チーズタルトがおいしそうですね・・それすなわち


今日は何にもせかされることなくこのテキストを家で書いてます。
月曜水曜は私の代わりに、娘の旦那さん(ヨッシイ) のお母さんが娘のお世話をしてくれること
になったのです。

前回のブログで触れた、問題の娘のラインを境に、ヨッシイも娘も「Chieko一人に全部を任せ
るには仕事があまりに雑多で大変すぎる」と改めて思ったらしく、そこで相談した結果、ヨッシ
イママの出番となったのです。私自身は頑張れば何とかこのまま続けられると思ってはいたけど、みんながそういうなら・・とそれに従いました。

結果 自分の家も片付き、ヨガで体をほぐし、ブログ更新まで余裕でできてしまうという夢の
ような時間の過ごし方をさせてもらってます。(3月は大事を取ってヨガクラスをすべて
お休みにしました)

 最初っから役割分担すればよかったのに・・って、多分誰もが思うでしょ?
これが色々あったのです。
ヨッシイママは実は今回お手伝いに来てくれる直前まで、ヨッシイに「出禁」を申し渡されて
いたのです。

理由は、一言で言うと、「宗教」です。
結婚後しばらくして娘にも入信をもちかけ出したヨッシイママは、娘が病気になると、
「業の起こるが故に病む」というその宗教の教えに従って、よりしつこい入信を勧める とい
う経緯があったのです。
 
娘は頑に入信を拒絶し、反抗期もなかったほどの優しいヨッシイが、おかあさんを非道だと怒
鳴りつけ、ヨッシイママは出禁となってしまったらしいのです。

その間私はどうしていたかというと、言いたいことは山ほどあったけど、とりあえずヨッシイ
に任せておく、という選択をしました。
なぜなら私とヨッシイママがぶつかると、ヨッシイと娘がより大変になると思ったからです。

出禁になってもアポなしで土日に急襲することもあったようで、宗教のことに触れることも
ちゃんと忘れない。

「自分の正直な気持ちをメールで送ったら?」 と、見かねて発した私のアドバイスに耳を
貸し、娘が率直なメールをヨッシイママに送ると、
「もうあなたの嫌がることは絶対にしません。今までごめんなさい」
というようなほっと胸をなでおろせるようなお返事をいただけたのです。

ヨッシイママの出禁も解かれ、月曜日に仕事の引継ぎをするために久しぶりにお会いした
時、正直それでもまだ私の中には不安があったのは事実です。

彼女は本当に良妻賢母のお手本と呼べるような方で、穏やかで素晴らしい方なのですが、事
宗教のことになると、人におしつけがち。そこだけ なのです。

 月曜日、とても和やかに家事や介護をヨッシイママと二人で進めていく中、私は見覚えの
ない紙袋の中に「チエコ様」と書かれたA4の茶封筒が入っていてるのを見つけてしまいました。

「これなんでしょう?」と私が聞くと、ヨッシイママは自分の手をこすり合わせながら
拝むような動作を取り、
「これのこと、ちょっと読んでもらいたくて・・」と言いました。

私はふ~っと、口から大きく息を吐いて、覚悟を決め、弾丸のごとく言葉を発し始めました。

「あのですね、おかあさま、出禁になって悲しかった・・と先ほどから言われていたけど、
なぜそうなったかご存知ですよね。宗教のことですよね。
まず言わせてください。
おかあさまがご自分の宗教を信心されていることを私は尊重します。そして前にも言いました
が主人の母がクリスチャンであり、可愛い孫のために毎日祈りを捧げてくれている・・そのこ
とにも敬意を表しています。
私が宗教を嫌うのはその排他性です。自分の宗教が一番で他の物を偽物呼ばわりするような
行為を果たして本当の神様は望んでいらっしゃるのでしょうか?

歴史を見てください。大きな戦争は宗教戦争が多くを占めています。何のための宗教ですか?
殺し合うためですか? 私はプロテスタントの大学を出ていますがクリスチャンではなく
無宗教です。でも信念はあります。その信念こそが私の宗教のようなものです。私にとって
宗教は個人的なものです。たぶんおかあさまはえらい方から色々教えを受けて布教がひとつの
使命であると言われているのでしょう。その上から下という一方向性の人間の関係性がまず
私には無理です。

この冊子を読めというなら、私がおかあさまに親しみを感じているという、その部分によって
のみ読んでみることにします。でも感想も言わないですし、聞かないでください。
おかあさまが宗教を信心する自由があるように、私や娘が無宗教である自由もあるということ
です。

私はこれを読んでみますが、娘には今後一切宗教の話はしないでいただきたい。
ある種アレルギーになっています。
今彼女に必要なのは ストレスのない穏やかな時間です。
宗教の話は確実に彼女に大きなストレスを与えます。
おかあさまは娘の寿命を縮めたいとは思ってらっしゃらないでしょ?

私の言いたいことはこれだけです。ずっと言いたかったんです。言ってすっきりしました。
ありがとうございました」

ヨッシイママはぽかんと口を開けて私の話を聴いていて、最後に
「わかりました。ありがとう」と言ってくれました。

わかってもらえないところもあると思うけど、言ってよかったと思う。

宗教・・難しいね。
煩悩を断ち切り悟りを開く というのならまだわかるけど、ご加護宗教が何とこの世に
多いことか。自分が幸せになるために信仰する宗教って、宗教って言えるのだろうか
_______________________________________

その人がね、私ではなくまったく違う方向に向けて言ったのだとしても、肯定の言葉って
すごく心に響く。その言葉がその人の表情から、動きから 本当に心から言っているって
わかるもの。もうその段階で 聞いている側は誰に言おうとしているのかなんてあまり
関係ない。

いいですね。本当にいいですね。
わかる。すごくわかる。本当にわかる・・

ーーーいくつか番組を観て。
結構これって君にとって都合のいい関係性なの? ならあってもいいかなって思った
「大丈夫・・わかってるから気にしない」
私が昨日の朝食時に言った言葉。

一日経って、今日から3月、新たな月。でも私の気持ちは重いまま。
気にしない と宣言しても気になってしまうことはあるものだ。

先週の金曜日、娘の所で手際よく家事を片づけながら、時計を時々チェックしていた。
治験情報のリストから、可能性のありそうな所にいくつか問い合わせようとしていたからだ。
何しろもう我々には手持ちの札は一枚も残っていない。
あとは公認されていない治療法に目を向けていくしかない。

10時過ぎから電話をし始め、臨床試験や治験の担当教授と直接話をさせてもらうよう交渉
していく。

いくつか電話するうちに2,3か所、期待できるフィードバックあり。
一つの大学病院で、外来診察が終了する4時頃に、教授に直接電話をすることを許される。
もうひとつは 向こうから担当医が手が空き次第、電話をくれるとのことだった。

3時半に約束通り担当医から電話が入り、「外来予約で来てくれればいつでも相談にのります」
と明るい回答をいただいた。
別大学の教授に電話をする4時過ぎまでの30分間、勢いのついた私は頭の中で計算する。
そうだ、夜はクリームシチューを作るんだ・・でも牛乳ないから買ってこなくては。
電話交渉で随分時間を取られてしまった・・お風呂タイムをどこに入れ込むか、夕方か。

「今すぐ牛乳勝ってくるからハルとお留守番してて。15分もかからないから」
娘が反応して、「ト・イ・レ」という。
「念のため?」と聞くと、うん とうなづく。

「4時に電話だから、我慢して。ちょっと待ってて、ね。すぐ帰って来るから」
と言って私はエプロンを脱ぎ去って、急いで出かけた。

大学病院の教授はとても温和な方で、私の話を忍耐強く聞いた後、いろいろな可能性に
ついて説明してくださった。おそらく近いうちに実際にお会いすることになると思う。

一日がビューンと音を立てて過ぎて行った。
娘が何度も ありがとう。と言ってくれた。充実した一日だと思っていた。
その翌日、つまり昨日の朝、娘のラインを読むまでは。

「トイレを我慢させるなんて見守りの意味がない。トイレの介助が嫌ならプロに頼もうか。
マッスルスーツも無意味。今月末で返却しようか」

あれあれあれ・・何がどうしてこうなるんだ?
頭がこんがらがる。色んな場面に自分の思考が飛ぶ。
あせらず、まずは深呼吸をしてぼんやりと考えがまとまるのを待つ。
方々の水蒸気の小さな粒が集まり始めてしずくになるほどのまとまりを持つように、
私の混乱が一つの所に落ち着く。
・・今の娘の状況で、これまでまったく我儘を言ってこなかったことが不思議なくらいだ

そうなんだ。そう思えたから、最初の言葉を朝食時に主人に向かって言ったのだけれど。
今私が暗いのは、自分に向けて言われた言葉に傷ついたからではないと思う。

少しずつ動きにくくなる指先を駆使して、追い詰められ 発した娘の叫び。
それは一番身近な私にしか言えなかったのだろう。
いつも一緒にいて、一緒に闘い、そして娘が心から感謝をしてくれている私にしか言えなかっ
たのかなって。
そう思って私はとてもとても悲しくなりました。

・・ここに書いたらより客観的に自分の感情や想いを見てみることができました。
幾分すっきりして目の前が明るくなった気がします。
もしもここまで面倒な話題にお付き合いくださった方がいましたら、ありがとう!



 好きな人がいたら、その人の好きな物事、そして周りにいる人まで興味が広がって来る
ものなのね。そして今度は、その周りにいる人達の好きなものにも目を向けてみたり。

こうやっていくと、無限大に広がっていくね。
今朝は「高校生あるある」のUtube見て、うまいなあ~ほんとあるわ~と感心しながら、
時々クスッと笑って観ていた。

インスタライブは全部細かに聞いたり見たりしているわけではなく、時には子守唄のように
聞きながらうつらうつらしています。

窓を開けると雪だった・・は文学的ではないかもしれないけど、実生活で誰もが体験し、
誰もがその景色に直結できる、「素晴らしき普通」だと思う。

私も今日携帯機種変に行きます。今持ってるのはiPhone5s。
フィリピンの友達から、「5sはスティーブジョブが生きていた時の製品だから秀逸で
なかなか壊れないらしいよ」っていうデマっぽい情報をもらっていたけど、実際よくもった
方だと思う。今でも使えるけど、たまに誤作動するし、数年後の状況を考えると替え時かなと。

私の場合アップルテレビで画面ミラーリングすることが結構あるので、やはりiPhoneにしよう
と思う。11は高いから8くらい?

昨日の夜、ライブ中にピンク色の綿菓子のようなものが上部に見えて。
そんなんでも結構嬉しいもんだよ。色っていいよね。残像が続くから。

みんなが元気でありますように。






3時過ぎ。お風呂の時間も終えて、ほっと一息。

前々回に触れたマッスルスーツに加えて 今検討中のものが、「NOUPATHY脳パシー 」という
最新コミュニケーションツール。
聴覚に反応する脳波を使うことで、発語が難しい人たちの感情や意志を拾い上げてくれる
可能性を持つ、頼りになるツールだ。

現在、ずっとそばにいる私でさえ、娘が発する言葉の3割強くらいしか理解できていない。

この最新ツールはまだ市場に出されていない段階。
先ほど開発会社に電話して 体験できないか問い合わせてみた。
外に出ている担当者が戻り次第、折り返してくれるとのこと。

数時間後・・・開発者から電話をいただいた。
いつでも脳パシーの体験は可能です という丁寧な対応に感謝。
ただこの機械はALSの閉じ込め症候群に対応して作られたとのこと。
目が動くうちはアイトラッキングの方がより細かいコミュニケーションができるという意味で
お勧めします、ということだった。

 娘が元気な時、彼女のひとつの楽しみは、母親である私の揚げ足取りをすることだった。
その揚げ足取り というかイジリがめちゃくちゃ技巧的で、むかつきながらも時々感心させ
られていた。つまるところ、反抗期の彼女は、なかなかタフだった。

今、娘がやっとのことで発する「ありがとう」を一日に何度も聞きながら、私をいじり倒して
くれていたあの頃をぼんやり思い返してみたりしている。
今もなお マッスルスーツを身にまとった私を指さして「マッスルチエコ、頼もしい・・」
と、たどたどしく言う辺りは、まだあの頃の片鱗が残ってくれているのを感じるのだけれど。

とにかくね、家の子供たちは、私のことを面白おかしく友達にしゃべることが好きだった。
もちろん言ったよ、やめてって。でもそんなこと聞く子達じゃなかった。

小学校低学年までは「ママ」、小学校の高学年からは「ちいちゃん」、そして反抗期真っ盛り
の時からは「チエコ」と呼び捨てにされて、そのまま今に至る。

それに伴って、子供たちの友達から ちいちゃん とか ちえこさん とか呼ばれだして、
高校時代の娘の友達に至っては、私のことをなぜか「チエコ様」と呼ぶようになっていった。

「うちのチエコがね~・・」と始めると、みんなが楽しそうに聞いてくれる、と ある日
息子が言った。「え~?何言ったのよ!」と詰め寄っても笑ってるだけで教えてくれない。

 じくじたる思いをしていた私は、二人が、これはいくらなんでも人には言えない・・と負け
を認めるようなことをやらかしてやった。本当に実際 言えない・・と二人ともうなだれて
いたのだ。

 う~ん・・・でもここに書いたら完璧引かれるだろうな・・・
人志松本のすべらない話 でもしも話したら、すべらないかわりにみんな引きまくり必至だ。

 普通の状態だったら絶対書かないと思う。でも今私は明らかに「介護 high」。
そのものずばりではなくて なんとなく想像できるほどに輪郭だけなら・・

あのね、あれはおおよそ15年前のこと。息子が中学高校にかけて登校拒否をしていた時、
一方では母親が認知症になって壊れだしていたのね。
母は私に向かって
「家のちいちゃんはまだ小さいの。二階で遊んでるわ。あなた、お子さんは?」
というようなことをよく言っていた。

そのちいちゃんが大きくなって今あなたの目の前にいます。と何度か説明したけど、
元の木阿弥。悲しきリフレイン。
途中から半ば諦め出した私は「子供はふたりいます」と律儀に答えた後、でもやっぱりどこか
諦め切れずに、その子達・・あなたの孫なんだけどね・・ と聞こえないような小声で付け
加えていた。

そんな風に母親の介護と息子の登校拒否にサンドイッチされた毎日を送っていた私は、どん
どんすり減っていったのね。
そうこうしているうちにある日 プツンと頭の中で音がして、どうにもこうにもできなくて
旦那に泣きついた。
「心療内科に連れてって。私ヤバいかも・・」って。

先生の診断は、「体も精神も疲れ切っていて、軽い鬱状態になってます」ということで、
とても軽めの抗うつ剤を処方してもらった。

さて その薬を飲んで一週間位経った頃、お風呂に入っていた私は、自分の胸に違和感を
感じた。いや違和感というよりも、逆に懐かしい感覚。
それは、子供たちに授乳をしていた時の胸の張りだった。

思わずきゅっと絞ってみると、白色の乳汁が煙のようにふわ~っとお湯の中に広がった。
なんだこれは? 母乳 again ! ではないか。どういうこと?

驚いてお医者さんに相談すると、稀にある薬の副作用なんだそうで。
お医者さんに 薬変えますよね と言われた私は、「薬自体は私に合っているので母乳が
出るくらいいいです」と言って薬を変えなかったのだ。

さてさて 愛犬ハルが生まれて2か月で我が家にやって来たのはちょうどその頃。
さあ、私は何をして子供たちの度肝を抜かせたのでしょうか? 

うつ病にかかっていたのに、実に幸せな日々だったんです
ざまあ・・





3日連休初日。
介護に明け暮れてる私が自分に与えられた時間を何に使うか。
毎日現実に向き合っていると、どうも真逆の方に行きたくなるようだ。

美容に構う時間のない私は今何もかもほったらかし。
鏡に映った自分を見て、「そうだこの頬のシミを取ってもらおう」と思いつき、早速皮膚科に
予約した。

短時間の施術が終わり透明なシールをペタッと貼ってもらい お会計に。
考え事をしながら支払いのためカードを差し出す。外に出る。
駐車場まで歩きながら領収書を何気なく見る。すると金額が言われていたものと全然違ってる。
保険適応外の高額代金の代わりに滅茶苦茶安い金額が印刷されていた。

引き返そうと思い立ち止まったが、ふと邪悪な考えが浮かび、そのまま歩き続けた。
「私すごく頑張ってるもん、だからこの位いいかも・・神様からのプレゼントだ」
いや、神様はそんな「ズル」をプレゼントするはずはない。

そのまま家に着いてしまって、でも罪悪感からそわそわして気もそぞろ。
そうこうするうちに皮膚科からの電話。金額が間違えてました、すみません。と。
すみません は私です。私気づいていたのにそのまま知らんぷりしたんです。

元々の私はとても業の深い人間。
でもまるでそんなこと忘れたかのように、穏やかに生活していた。

久しぶりに出会った私の悪魔。
もうできることなら一生会いたくない。

すみません、この場で懺悔させてもらいました。



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