日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
愛犬ハルを連れて、だんなと箱根に行ってきました。
紅葉には少しばかり遅いのでは という心配を、気持ちよく打ち砕いてくれる圧倒的な風景だった。
成川美術館で名画を堪能する。合間合間にある大小の、一点の曇りもなく磨かれた
窓ガラスに迫りくる景色も、これまた秀逸な絵画として静かに存在していた。
特に芦ノ湖と山々を一望できるカフェテラスは、そのあまりの尊大さに 自分の視野の限界を口惜しく思うほど。
いやちょっと待って。美術館で名画を堪能? まるで絵画に造詣深く聞こえるのがこっぱずかしい。むしろ真逆で、図工の時間、自分が描いたぺったりとした絵を周りと比べ、才能のあるなしの存在を初めて知ったほどなのだから。
美術館を訪れるというのは私にとって、踏み込んではいけない聖域になんかの拍子に許されてしまったという感覚。神業に近い行いに、天にも届くような高いレベルで完成されたひとつひとつの宇宙に 出会える場所。手持ちの本のページをいくらめくろうとも、記されていない世界がそこにある。
片隅に 世界の万華鏡がたくさん展示されていた。とたんに私の目は小さいな子供
のそれになり、貪欲に覗いてみてまわった。
建物を後にして、圧倒的な色の洪水に気おされたのか、三半規管がうまく働かない。そんなアンバランスな感覚を楽しみつつ、車の中でお昼寝しているハルの元に戻ったのです。
ハルは、私たちが戻ると 大きなのびとあくびをした。活動開始準備完了とばかりにくりくりの目を光らせて、エネルギーをもてあましているようだった。
ハルのお散歩に最適な所として、箱根ビジターセンターを選んだ。
これが good choiceだった。
子供たちが小さかった頃に何度か訪れたときとはまったく変化していた。
きれいに整備された遊歩道があり、それは自然と調和できるほどのさりげないもので、何が良いってほとんど人がいないのが私にとってはこの上なく素晴らしいのだ。
ビジターセンター内の展示や説明も、以前より情報が引き出しやすくなっていてとても楽しかった。
お散歩中に、芝を掘り起こしたような土穴がたくさんみられ、ハルがくんくんと執
拗に反応した。なんだろうね、と言っていたら、偶然にも今日の朝刊でセンターが取
り上げられていて、イノシシがみみずを求めて掘った穴だとわかった。
なんとタイムリーなんだろう。ハルはこれで、イノシシのにおいを覚えたのね。と
ても臆病なハル。あんな獰猛な相手とは、露ほども思っていないでしょうね。
きっと。
ハル、また一緒に旅行行こうね。

紅葉には少しばかり遅いのでは という心配を、気持ちよく打ち砕いてくれる圧倒的な風景だった。
成川美術館で名画を堪能する。合間合間にある大小の、一点の曇りもなく磨かれた
窓ガラスに迫りくる景色も、これまた秀逸な絵画として静かに存在していた。
特に芦ノ湖と山々を一望できるカフェテラスは、そのあまりの尊大さに 自分の視野の限界を口惜しく思うほど。
いやちょっと待って。美術館で名画を堪能? まるで絵画に造詣深く聞こえるのがこっぱずかしい。むしろ真逆で、図工の時間、自分が描いたぺったりとした絵を周りと比べ、才能のあるなしの存在を初めて知ったほどなのだから。
美術館を訪れるというのは私にとって、踏み込んではいけない聖域になんかの拍子に許されてしまったという感覚。神業に近い行いに、天にも届くような高いレベルで完成されたひとつひとつの宇宙に 出会える場所。手持ちの本のページをいくらめくろうとも、記されていない世界がそこにある。
片隅に 世界の万華鏡がたくさん展示されていた。とたんに私の目は小さいな子供
のそれになり、貪欲に覗いてみてまわった。
建物を後にして、圧倒的な色の洪水に気おされたのか、三半規管がうまく働かない。そんなアンバランスな感覚を楽しみつつ、車の中でお昼寝しているハルの元に戻ったのです。
ハルは、私たちが戻ると 大きなのびとあくびをした。活動開始準備完了とばかりにくりくりの目を光らせて、エネルギーをもてあましているようだった。
ハルのお散歩に最適な所として、箱根ビジターセンターを選んだ。
これが good choiceだった。
子供たちが小さかった頃に何度か訪れたときとはまったく変化していた。
きれいに整備された遊歩道があり、それは自然と調和できるほどのさりげないもので、何が良いってほとんど人がいないのが私にとってはこの上なく素晴らしいのだ。
ビジターセンター内の展示や説明も、以前より情報が引き出しやすくなっていてとても楽しかった。
お散歩中に、芝を掘り起こしたような土穴がたくさんみられ、ハルがくんくんと執
拗に反応した。なんだろうね、と言っていたら、偶然にも今日の朝刊でセンターが取
り上げられていて、イノシシがみみずを求めて掘った穴だとわかった。
なんとタイムリーなんだろう。ハルはこれで、イノシシのにおいを覚えたのね。と
ても臆病なハル。あんな獰猛な相手とは、露ほども思っていないでしょうね。
きっと。
ハル、また一緒に旅行行こうね。
彼がいなくなった我が家。平和を取り戻したものの少し気にかかるのは、未練のある証拠なの? いやいやたいしたことじゃないんです。たかが、蝿なんです。
でも本当にあなどれない強敵だった。蝿がつきまとってうざい、と誰もが感じ始めたときから、我が家の蝿君追い出し作戦、捕獲作戦は始まったと言っていいだろう。でも実に軽く見すぎていたんだ。窓を全開すればすぐに出て行くだろうと。
そして事実彼はオープンスペースめがけて屋外に飛んでいくかに見えた。ところがだ。窓枠の位置ぎりぎりのところで、ブーンと旋回したかと思うと、何と私の目前すれすれを余裕で横切ったのだ。それを数回繰り返された日には、こいつ、完全に私をおちょくっていやがる。と確信せざるをえなかった。
その後、ほーら、ここだよ。といわんばかりに人の視界の中でうろちょろして注意を自分に向けさせる。時折、その存在をなくすかのようにひとっ所にじっとしている。今だ!と忍び足でビニール袋を持ってきて、まるで小さなボタンでも落っこちているように見える彼の上に広げ、その位置を合わせる。息を殺しながらじりじりとしぼんだ風船のように膨らんだビニール袋をおろしていく。彼は微動だにしない。
すれすれの所まで袋を下げることができた時、私はすでに9割りがた勝利を確信していた。意を決して、えいやっと敏速に袋を彼に覆いかぶせた、はずだった。
袋の中に彼の姿はなかった。この行為を何回繰り返したことだろう。その間、彼は人のおでこにとまってみたり(しかも必ず右上の生え際のところと決まっていて、計4,5回ピンポイントでそこにだけにとまられた。)、だんなが仕掛けたコロコロカーペットの、べたべたのないわずかな端っこにとまって、ほ~ら全然平気だよ~。
とばかりに再び飛び立つのだった。
もしかしたら彼は蝿の形をしたロボットで、誰かに操られているのではないだろうか、という疑念が湧いてきたとしても、誰も責めないでほしい。そう。本当に宇宙人が、調査のために無差別に選んだ家庭に 彼を飛ばしているのではないか と、半ば真剣に思い始めていたのです。
翌日、娘も悪戦苦闘しながら でもやはり とことん彼にばかにされ 開け放ったベランダに向かってこの野郎!!と、お下品にも叫んでしまっていた。
彼は何事もなかったように、その背後で踊るように飛んでいた。
私は、極力冷静に彼に言った。私をを怒らせたら怖いんだからね。と。
相手を蝿と思ってはいけない。私は集中力をたかめた。無心でビニール袋を彼の上に被せた。入った!と娘が言った。だがしかし ここからも彼のことだ、油断は禁物だ
と自分に言い聞かせ 袋ごとベランダに放置した。
長い長い戦いだった。
敵ながら本当に心からあっぱれだ!!とできることなら伝えたいものだ。
でも本当にあなどれない強敵だった。蝿がつきまとってうざい、と誰もが感じ始めたときから、我が家の蝿君追い出し作戦、捕獲作戦は始まったと言っていいだろう。でも実に軽く見すぎていたんだ。窓を全開すればすぐに出て行くだろうと。
そして事実彼はオープンスペースめがけて屋外に飛んでいくかに見えた。ところがだ。窓枠の位置ぎりぎりのところで、ブーンと旋回したかと思うと、何と私の目前すれすれを余裕で横切ったのだ。それを数回繰り返された日には、こいつ、完全に私をおちょくっていやがる。と確信せざるをえなかった。
その後、ほーら、ここだよ。といわんばかりに人の視界の中でうろちょろして注意を自分に向けさせる。時折、その存在をなくすかのようにひとっ所にじっとしている。今だ!と忍び足でビニール袋を持ってきて、まるで小さなボタンでも落っこちているように見える彼の上に広げ、その位置を合わせる。息を殺しながらじりじりとしぼんだ風船のように膨らんだビニール袋をおろしていく。彼は微動だにしない。
すれすれの所まで袋を下げることができた時、私はすでに9割りがた勝利を確信していた。意を決して、えいやっと敏速に袋を彼に覆いかぶせた、はずだった。
袋の中に彼の姿はなかった。この行為を何回繰り返したことだろう。その間、彼は人のおでこにとまってみたり(しかも必ず右上の生え際のところと決まっていて、計4,5回ピンポイントでそこにだけにとまられた。)、だんなが仕掛けたコロコロカーペットの、べたべたのないわずかな端っこにとまって、ほ~ら全然平気だよ~。
とばかりに再び飛び立つのだった。
もしかしたら彼は蝿の形をしたロボットで、誰かに操られているのではないだろうか、という疑念が湧いてきたとしても、誰も責めないでほしい。そう。本当に宇宙人が、調査のために無差別に選んだ家庭に 彼を飛ばしているのではないか と、半ば真剣に思い始めていたのです。
翌日、娘も悪戦苦闘しながら でもやはり とことん彼にばかにされ 開け放ったベランダに向かってこの野郎!!と、お下品にも叫んでしまっていた。
彼は何事もなかったように、その背後で踊るように飛んでいた。
私は、極力冷静に彼に言った。私をを怒らせたら怖いんだからね。と。
相手を蝿と思ってはいけない。私は集中力をたかめた。無心でビニール袋を彼の上に被せた。入った!と娘が言った。だがしかし ここからも彼のことだ、油断は禁物だ
と自分に言い聞かせ 袋ごとベランダに放置した。
長い長い戦いだった。
敵ながら本当に心からあっぱれだ!!とできることなら伝えたいものだ。
あー、よく笑った。こんなに笑ったのは久々です。
バレエの発表会の打ち上げが、夕方からあったのです。時間が進むにつれて話題は一気に本番の反省へ。 といっても堅苦しい反省とは程遠く、それぞれが自虐 的なほどにユーモラスに自分たちを評する。内情を知っているし かつ連帯感ができあがっているからこそ、これが極めておかしいのです。おなかの皮がよじれ るほど笑った。これは大人バレエの醍醐味のひとつと言えるかもしれない。
かなり皺がふえた気がするけど、笑えるということは幸せね。
NK細胞が相当活性化された気がする。 口角を上げただけで脳みそが勘違いして、いろいろいい影響を及ぼす、って何かで読むか聞くかしましたが、無理にそっちに持っていくのは、いくらなんでも悲 しいしやっぱり不自然。 気が置けない友人たちと楽しい時間を過ごし、声をあげて笑ってしまった今日という日に、そして仲間に、感謝。
バレエの発表会の打ち上げが、夕方からあったのです。時間が進むにつれて話題は一気に本番の反省へ。 といっても堅苦しい反省とは程遠く、それぞれが自虐 的なほどにユーモラスに自分たちを評する。内情を知っているし かつ連帯感ができあがっているからこそ、これが極めておかしいのです。おなかの皮がよじれ るほど笑った。これは大人バレエの醍醐味のひとつと言えるかもしれない。
かなり皺がふえた気がするけど、笑えるということは幸せね。
NK細胞が相当活性化された気がする。 口角を上げただけで脳みそが勘違いして、いろいろいい影響を及ぼす、って何かで読むか聞くかしましたが、無理にそっちに持っていくのは、いくらなんでも悲 しいしやっぱり不自然。 気が置けない友人たちと楽しい時間を過ごし、声をあげて笑ってしまった今日という日に、そして仲間に、感謝。
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