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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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二月に入って日が過ぎるのが早くて。
雪が降ったり、ずっと新年明けてから元気だったのに少し調子をくずして寝込んだり。
 
 体の調子が比較的いいときはあまり気がづがなくてすむことがある。
自分がけっこうわがままであるということだ。

 いったん調子をくずすと影を潜めていた悪魔がうずきだし、ちらりちらりと顔を見せ始める。

 悪魔の餌食は99%主人。他人の前では悪魔もコスプレしてそんなにダークな色を見せないのだ。

 まずいつも何気なくやってることも恩着せがましくなる。
迎えに行った車の中、体調を気遣ってくれないと言ってむくれる。
 
 家に帰ってからもまだまだ続く。そうよ。この家は私が元気な時しかうまく行かないのよ。つまりみんな私に頼りすぎなのよ。ねえそこのところどう思うのよ。
 
 言葉にしてくれないと伝わらないんだから、感謝してくれてるならちゃんと言葉で言ってほしいよ。

 主人は仕事で疲れてるのに、反論もせず延々とこんなことを聞かされるのだ。
 
 次の日、またやってしまったな、と思う。
いつまで経っても成長しないものなのね。

 調子のいい時しか、冷静でやさしくいられないなんて、安泰の上にのみ存在する信念みたい。

 また元気になったからって調子に乗らないで、本当の自分を忘れないようにしないと。




 
 

 
同じ夢を何度も見る。というのは、どういう意味があるのだろうか。

 実際には存在しない街が 夢の中には存在する。
いつもは忘れているのに、目覚めたとき 久しぶりに訪れたその場所に懐かしさを覚えているのだ。

 でも今回見た夢は、様子が今までとは大きく違っていた。
大きくカーブする道を進んで行くと4,5階建ての小さなビルがあり、私の大好きな雑貨屋さんが2階にあるはずだった。なのにそこはドラッグストアーに変わっていた。

 大通りに出ると、前回まではなかったイトーヨーカドーが大安売りをしていて、その前の歩道は入場制限されている人たちであふれかえっていた。

 夢の中までデフレの影響があるなんて、信じられない。誰にも邪魔されない私だけの世界のはずだったのに。

 慣れ親しんだ街並み という表現は、今では存在意義が危ぶまれる。
現実世界ではこの傾向はより顕著だと言える。

 ちょっと間隔をあけると、ついこの間まであったおなじみの店がすっかりなくなっていたりするからだ。 そして実際、その代わりにドラッグストアーがどんどんはびこっているように思えるのは私だけ?

 あと何十年かしたら、世の中コンビニとドラッグストアーだらけになっちゃうんじゃないだろうか。

 夢の中の雑貨屋さんはもともと存在しないのに、お店で売られていた物の素材感、薄紫色の壁紙、物の形や色に惹きつけられた時の高揚感が現実味を帯びて、今でも私に迫りくる。              それはそれは不思議な感覚。

 秩序や常識の存在しない夢の世界なのだから、次の時には案外ちゃっかり説明なしにもとどおりになってたりするかもしれないしね。

 誰か、同じ夢を見たいときに見る方法 知りませんか?

 

 早朝のお散歩が日課となって早一ヶ月。
その日その日の風の勢いや気温の微妙な違いも、肌で感じられるようになってきた。

 今日は際立って空気がなまぬるく、極寒コートを着込んでいった私は途中で汗をかくほどだった。

 寡黙な人の横顔のように、いつもは氷をはって静かな緊張をたたえている小さな池の水面も、風にまかせて陽気に揺らいでいた。

 人は寒い寒いと言ってあたたかさを求めるが、私は冬の期間のこういうなまぬるさは苦手だ。体のいろんなところがゆるんでしまうような感じがするからだ。

 そんななまぬるい突風に枯葉たちが踊らされ、時折渦を描きながら空中にのぼり行く様は、洗練されたパフォーマンスを観ているようだった。 ハルと私は、観客になってしばらくボーっと見入っていた。

 帰りがけにふと横を見ると、 ひからびたすすきの茶色の中でカラスが地面をつついていた。こぶりなサイズからすると、まだ赤ちゃんカラスなのかもしれない。だからなのか カラスのくせに人なつっこい。

 背の中央に几帳面にたたまれている羽の先が、少し紫がかっているのがすごく美しかった。

 朝の公園は、ほとんど私たちが独り占め。
仲良くなればなるほど、いろんな表情をみせ始めてくれる。

 
もともと出不精な私は、寒くなると余計に家にとじこもりたくなる。
かと言ってまめに家事をするのかと言ったら、そりゃまた別問題だ。

 アイロンされるのを待っているシャツやハンカチたちの山が、日ごとに大きくなっていくのを視野の隅のほうで確認しつつも、見なかったことにして、ハルとじゃれたり、雑誌をめくったり、ちょっと勉強みたいなことしてみたり。

 アイロン超嫌いなんです。

 嫌いなことは、ながら作業でごまかすに限る。
ということで、アイロンの時間イコール、私のテレビを見る時間 映画鑑賞の時間となる。

 右手を絶えず動かしながら、河瀬直美監督の 「沙羅双樹」を見始めた。
でもすぐに、河瀬監督の映画は、何かをしながら見れるようなものではないことに気づいた。
 
 台詞が少なく、つまりそれこそ言葉で何かを説明することを忌み嫌うほどに少なく、目の前の圧倒的な映像を、そのままポーンと無垢の状態のまま見る側に気前よくあずけてくるのだ。映画の原点て、こういうものなのかなと思った。

 この沙羅双樹では、監督自身も役者として 重要な位置を担っている。

 お産のシーンは、自分のお産を思い出すほどにリアルだった。
これまでドラマや映画で見たお産の典型的シーンは、うそ臭さ満点の騒ぎ過ぎ、ってやつだった。

 お産は、陣痛と次の陣痛の間は結構普通でいられるものだ。私なんてまだ間隔があいている時は居眠りしていたくらいだから。

 河瀬映画は、余計なことをしない。役者に演技をさせない。(出演した役者さんは、演技する。ということについて改めて考えさせられるのだろうな。)商業的なうけをねらわない。そして私たち観る側は、価値観を試されてしまうのだ。

 実際私は、カンヌで新人監督賞を受賞した「萌の朱雀」をあまり理解できていないと思う。

 それでも私は河瀬さんの映画が好きだ。河瀬さん自身も好きだ。

 あの器のでかさは、やはりただものではない。半端なく器がでかい女性というのは、女神に近い。男性はたちうちできないだろうな。

 そういえば最近もうひとり女神を見つけたの。
写真出版社 赤々舎代表の 姫野希美さんだ。
無名の写真家を年月かけてじっくり見守り世に送り出す。

 二人には大きな共通点がある。商業ベースでけっして動かないところだ。
 
 女神たちの活躍を陰ながら応援したい。

そして私のアイロンの山は増えるばかり。

 


 
 
 
忙しい朝の一こまに必ずしていることがある。

とりあえずさーっと一通り、朝刊に目を通すことである。
その一環として、必ずラテ覧にもチェックの目を入れ、いい映画や気になる番組がないかを確かめるのである。

 毎日それを繰り返していると面白いもので、番組内容をまったく知らないのに、番組タイトルだけでやたらと惹きつけられるものが出てくるのだ。

 NHKhiビションのテレビ覧に、猫のしっぽ とだけ書かれたそれを、気になって仕方がなくなるまでにそう時間はかからなかった。

 それでも忙しさに紛れて日々が過ぎていった。

 ある日の兄との電話中、兄の口からその番組名が飛び出したのでびっくりした。

見てないのなら見たほうがいいよ。あなたにすごく合った番組だと思うから。と。

 実際の番組名は、 「猫のしっぽ かえるの手」という、より愛らしいものだった。

 英国から日本に移り住み、現在京都大原の古民家で暮らしをたてているベニシアさんの日常がていねいに映し出される。

 自然を愛し、古いものをいつくしむベニシアさんの生活は、季節の移り変わりとともに素敵な彩りがそえられる。

 丹念に育てられたお庭のハーブが、料理や薬、季節のオーナメントとなって活躍する。

 ベニシアさんに憧れるのはもちろんのことだが、ベニシアさんに所有されたものたちが、とてもうらやましく思える。

 ふっくらとしたベニシアさんの手で、育てられ磨かれ愛されているからだ。

 それにしても、こんな素敵な番組を私に合った番組と兄が言ってくれたことが、嬉しい。

 実際のところ、忙しさを言い訳にしながら 人に対しても物に対しても細かい思いやりを忘れがちになっていることを反省しつつ、目指している方向はベニシアさんの生活だからだ。

 ほったらかしにされてベランダでしおれてしまった鉢植えを見て、ごめんね、私変わるから。と手を合わせる。
 

 
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