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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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3時過ぎ。お風呂の時間も終えて、ほっと一息。

前々回に触れたマッスルスーツに加えて 今検討中のものが、「NOUPATHY脳パシー 」という
最新コミュニケーションツール。
聴覚に反応する脳波を使うことで、発語が難しい人たちの感情や意志を拾い上げてくれる
可能性を持つ、頼りになるツールだ。

現在、ずっとそばにいる私でさえ、娘が発する言葉の3割強くらいしか理解できていない。

この最新ツールはまだ市場に出されていない段階。
先ほど開発会社に電話して 体験できないか問い合わせてみた。
外に出ている担当者が戻り次第、折り返してくれるとのこと。

数時間後・・・開発者から電話をいただいた。
いつでも脳パシーの体験は可能です という丁寧な対応に感謝。
ただこの機械はALSの閉じ込め症候群に対応して作られたとのこと。
目が動くうちはアイトラッキングの方がより細かいコミュニケーションができるという意味で
お勧めします、ということだった。

 娘が元気な時、彼女のひとつの楽しみは、母親である私の揚げ足取りをすることだった。
その揚げ足取り というかイジリがめちゃくちゃ技巧的で、むかつきながらも時々感心させ
られていた。つまるところ、反抗期の彼女は、なかなかタフだった。

今、娘がやっとのことで発する「ありがとう」を一日に何度も聞きながら、私をいじり倒して
くれていたあの頃をぼんやり思い返してみたりしている。
今もなお マッスルスーツを身にまとった私を指さして「マッスルチエコ、頼もしい・・」
と、たどたどしく言う辺りは、まだあの頃の片鱗が残ってくれているのを感じるのだけれど。

とにかくね、家の子供たちは、私のことを面白おかしく友達にしゃべることが好きだった。
もちろん言ったよ、やめてって。でもそんなこと聞く子達じゃなかった。

小学校低学年までは「ママ」、小学校の高学年からは「ちいちゃん」、そして反抗期真っ盛り
の時からは「チエコ」と呼び捨てにされて、そのまま今に至る。

それに伴って、子供たちの友達から ちいちゃん とか ちえこさん とか呼ばれだして、
高校時代の娘の友達に至っては、私のことをなぜか「チエコ様」と呼ぶようになっていった。

「うちのチエコがね~・・」と始めると、みんなが楽しそうに聞いてくれる、と ある日
息子が言った。「え~?何言ったのよ!」と詰め寄っても笑ってるだけで教えてくれない。

 じくじたる思いをしていた私は、二人が、これはいくらなんでも人には言えない・・と負け
を認めるようなことをやらかしてやった。本当に実際 言えない・・と二人ともうなだれて
いたのだ。

 う~ん・・・でもここに書いたら完璧引かれるだろうな・・・
人志松本のすべらない話 でもしも話したら、すべらないかわりにみんな引きまくり必至だ。

 普通の状態だったら絶対書かないと思う。でも今私は明らかに「介護 high」。
そのものずばりではなくて なんとなく想像できるほどに輪郭だけなら・・

あのね、あれはおおよそ15年前のこと。息子が中学高校にかけて登校拒否をしていた時、
一方では母親が認知症になって壊れだしていたのね。
母は私に向かって
「家のちいちゃんはまだ小さいの。二階で遊んでるわ。あなた、お子さんは?」
というようなことをよく言っていた。

そのちいちゃんが大きくなって今あなたの目の前にいます。と何度か説明したけど、
元の木阿弥。悲しきリフレイン。
途中から半ば諦め出した私は「子供はふたりいます」と律儀に答えた後、でもやっぱりどこか
諦め切れずに、その子達・・あなたの孫なんだけどね・・ と聞こえないような小声で付け
加えていた。

そんな風に母親の介護と息子の登校拒否にサンドイッチされた毎日を送っていた私は、どん
どんすり減っていったのね。
そうこうしているうちにある日 プツンと頭の中で音がして、どうにもこうにもできなくて
旦那に泣きついた。
「心療内科に連れてって。私ヤバいかも・・」って。

先生の診断は、「体も精神も疲れ切っていて、軽い鬱状態になってます」ということで、
とても軽めの抗うつ剤を処方してもらった。

さて その薬を飲んで一週間位経った頃、お風呂に入っていた私は、自分の胸に違和感を
感じた。いや違和感というよりも、逆に懐かしい感覚。
それは、子供たちに授乳をしていた時の胸の張りだった。

思わずきゅっと絞ってみると、白色の乳汁が煙のようにふわ~っとお湯の中に広がった。
なんだこれは? 母乳 again ! ではないか。どういうこと?

驚いてお医者さんに相談すると、稀にある薬の副作用なんだそうで。
お医者さんに 薬変えますよね と言われた私は、「薬自体は私に合っているので母乳が
出るくらいいいです」と言って薬を変えなかったのだ。

さてさて 愛犬ハルが生まれて2か月で我が家にやって来たのはちょうどその頃。
さあ、私は何をして子供たちの度肝を抜かせたのでしょうか? 

うつ病にかかっていたのに、実に幸せな日々だったんです
ざまあ・・





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