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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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いつもの金曜日なら家を10時に出るので、ハルとの早朝散歩も早歩きが
普通。でも、先週骨盤周りの筋肉を痛め、バレエに行かないから今日は
何も焦る必要がない。

道端に咲いている薄紫色の花をしゃがんで(しゃがめなかったのに、もう
しゃがめるの・・回復早いかも。)楽しんだ後、老人施設の敷地内で
飼われているオウムの巨大な鳥かごに初めて近づいてみる。
オウムは警戒しているのか、鋭い爪で金網に張り付きながらも羽を大きく広げ、
こわばった表情で見下ろし威嚇する。コバルトブルーの羽とレモンイエローの
胴体のコントラストが、眩しいほどに美しい。
ハルはその圧倒的なエネルギーにすぐさま降参してしまい逃げ腰だ。
オウムさん怒らせて悪かったかな・・と、ハルに引っ張られるまますごすごと
その場を去ったら、後ろから聞きなれた声で「おはよー。」と、明るく言ってくれた。

今度は、道路を挟んで斜向かいにある亀の水槽を覗いてみる。
何十匹もいる亀が、石のように動かずにいた。
半数が水に沈んでいて半数が陸地に上がり甲羅干しをしていた。
私が顔を近づけると、目の前にいた亀が、掃除機のコードが機体に収まるような速さで、
ヒュンと頭を甲羅に吸い込んだ。

私、もしかしてウザイ存在になっているのね。とすぐに気づいて、肩をすくめて
その場を去る。

散歩道の中間あたりに、昔ながらの日本の家がある。
植木は端正に整えられ、玄関前はいつ見ても竹ぼうきで掃いたあとが見えそうな
ほどに清められている。

お庭が奥に見える。いつ見てもたくさんの洗濯物が干してあり、風に揺れていた。
時々麦わら帽子をかぶって真っ白な前掛けをしたご婦人が、洗濯物を
干されている最中に出くわすこともあった。
でも、昨日も今日も、物干し竿には洗濯物がひとつもなかった。

どうしたんだろう。喋ったことも視線を交わしたこともないのに、なぜだか
彼女のことが心配になる。

自分の干した洗濯物には何も感じることはないけれど、知らない家の洗濯物が
綺麗に干されていると、それだけで嬉しくなる。

生活がある。そこにある。人が毎日を営んでいる。そこに生きている。

洗濯物の風景が恋しい。
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