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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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日々食べているものはとても質素なものであるのだけれど、
小さな部分部分でちょっとした贅沢を楽しんでいる。

例えばコーヒー。コーヒー豆が切れる前に、スポーツジムの帰りに、
専門店の南蛮屋に行くのが楽しみのひとつ。

店内に入るやいなや香り高いコーヒーのアロマに包まれて、それだけで
体がふっとゆるむ。さて、今日はどんなコーヒー豆を買おうかな。とざっと一通り
すべてのコーヒー豆に目を通す。

もちろんコーヒー豆を見ているだけでは、焙煎の深さ以外、わかる手立ては何も
ない。私が実際見ているのはひとつひとつのコーヒー豆の傾向を記す表みたいな
もので、その表は、その豆の焙煎度 酸味 苦味 香り コクについて、それぞれ
星三つ、星四つ半・・などと評価されているのだ。それを参考にしながらその日の
自分の好みに沿った豆を選ぶことができるというわけである。

私の好みは、酸味苦味の星数がそれほど多くないかわりに、香りとコクの星がたくさん
並んでいるもの。つまり私は、あまり”通”とは言えない、癖のないコーヒー豆が好きなの
である。

魅力的なのは、季節に合った期間限定のスペシャルブレンドで、今だったら「冬のドミニカ」
とか「クリスマスブレンド」で、それらは季節感をまとって別種の星数を増やし、楽しませて
くれる。

コーヒー豆を購入すると、顔なじみの店員さんが「お試しは何になさいますか?」と笑顔で
聞いてくれる。店内に設置された小奇麗なコーヒーテーブルで、ゆったりとコーヒーを楽しめる
のもこのお店に通う理由である。

そのテーブルで、別のお客さんと向かい合わせになった時、どちらからともなく話が始まる時が
ある。数日前のその方は、自分の大好きなチョコレートのことを話し始めてくれた。
南蛮屋は、コーヒー豆だけではなく、陶器やお菓子、雑貨、ちょっとした衣料なども売っている。

彼女は、その大好物の「イチジク入りのチョコレートボンボン」と好きなコーヒーを買って帰り、
家族のいないところでひとりで楽しむのだという。
彼女は続ける。「だって生きてると大変なこといっぱいあるでしょ?すごく嫌なこととか
落ち込むことがあったとき、一人でこのチョコとコーヒーを楽しむの。すごく癒される。
ちょっと高いけれど、これで自分の感情を人にぶつけたり押し付けたりしないで済むの
だもの。ね、良かったら買って食べてみて。美味しいよ。」

もちろん私は買って食べてみた。おいしいチョコレートを単純に食べたい気持ちのほかに、
彼女が言ったこと、とても素敵だなと感じたからだ。

その時私はイチジクのチョコレートを頬張りながら、彼女の癒しの時を想い、
ともに経験し、「また明日も生きていくんだな。」と、自然に思えたのである。
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