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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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2泊3日の旅行中に、家じゅうの植木鉢を風呂場に運んでおいた。
出発前にたっぷり水をやって日光から遠ざけておけば、干からびない
だろうと思ったからだ。

今朝、窓辺に一鉢一鉢戻し、水やりしながら元気のない葉っぱをむしっていたら、
片手にこんもり載るほどのかさになってしまった。2日間の放置が、けっこうな
ダメージを彼らに与えてしまったようだ。

引きちぎられたバジル ミント ローズマリーの枯葉は、それでもまだまだ
香り高く、締め切り状態でよどんだ部屋の空気に、清涼剤の役目を担ってくれた。

深呼吸してしばらくそのスーッとした香りをむさぼっていたら、その香りと香りの
隙間から、まったく違う種類のにおいが私の鼻腔に届いた。

私の体についた温泉の硫黄のにおいだ。

2日目に泊まった乗鞍高原にあるペンションの温泉は、今までで一番硫黄くさい温泉だった。

その湯水は、カルピスを何瓶もぶちまけたような白濁色で、そのむせ返る湯気は、
「ゆで卵の匂い」・・のようなかわいらしい表現ではいや一割だって表せ切れないもので、
脳天に直接ガツンと来るダイナミックな硫黄そのものの匂いとしか言いようがない。

硫黄の匂いに慣れてない息子は、湯あたりをしてしまったほどだ。
私はと言えば、効能書きの一番目に「リウマチ」と書かれているのを見て、
ふむふむとうなづき、じわじわ体に染み入る強烈な臭さを堪能していた。

お天気の良さに押されて、昨日はたくさん遊んでしまった。
ハルも短い脚でよく歩いて感心感心。しかもとても楽しげだった。
車山高原のリフトにも一緒に乗り、逆方向のすれ違うリフトに乗っている人たちが、
「ワンコも乗ってるね。」と、私たちに笑顔を向けてくれた。

昨日の夜8時頃こちらに戻ってきたので、仕事で一緒に行けなかった娘の仕事終わりに
合流して、一緒に夕飯を食べてお土産を渡して、この旅行の〆とした。







































二週間前に、久々に出席した英語のスピーチクラブで、久々に
皆さんの前に立ってスピーチをしたら、ベストスピーカーに
選ばれた。それだけでなく、一年間通してのBest Prepared Speaker
のひとりにも選ばれて、賞状と副賞を受け取った。

とてもありがたいことでありながら、この時私は何を思っていたか・・
というと、「このまま勝ち逃げはできないな。」

というわけで、今日も私は午後からスピーチクラブのミーティングに
おずおずと出かけます。

前回のスピーチは、自分の原稿を基にスピーチをする通常のものとは違って、
「物語の読み聞かせ」をするプロジェクトだった。

私がこの分野に対し さほど不得手感を感じないのは、昔々やっていたこと
に一部起因している。

ほとんど人に言ったことがないことを、今打ち明けようと思う。
私は若い時に声優の学校に通っていたことがある。

若い・・と言ってもすでに結婚していたから 26歳くらいで、
数年は子供を作らず2人の生活を楽しもう・・と二人で決めて、
「じゃあ何か学ぼう。」と思った時に、声優学校の生徒募集のちらしに
目が留まり、通いだしたのだ。

今思えば信じられない先生方に教えてもらっていた。
例えば、昔も今もときめく野沢雅子先生 肝付兼太先生。

この経験が、母親になってから役立つとは思ってもみなかったけれど、
実際寝る前の絵本の読み聞かせにどれだけ役にたったかわからない。

そして何十年も経った今、英語のスピーチにも一役買ってくれている。
何でもやっておくもんだな、と思う。

今日のミーティングでは、私は人のスピーチを評価する役目を担っている。

評価の仕方を教えてくれる学校には通っていなかったし、人を評価できるほど
の器でないという自覚が常々あるので、この分野は、大きな苦手意識が
私の上達を大きく阻んでいるようだ。










パスタランチのドリンクに「ピンクレモネード」を選んでみた。
不思議と今まで出会う機会がなかった私にとって初めての飲み物。

涼やかな氷の音と共に運ばれてきた「ピンクレモネード」は、
想像していたよりも穏やかな色合いだった。

バスタは、「ぷりぷりエビとそら豆のペペロンチーノ」をたのんだ。

たくさんあるメニューの中のひとつを選ぶとき、自分の中の、ある
傾向に気が付いた。

「味、おいしさ」を追求するのと同じくらいに「色」を追及している
ということ。

娘とだんなは、トマトクリーム系を選んでいた。
「ワタリガニのトマトクリームパスタ」は、かなり私の鼻腔にアピール
してきたけれど、最終的にそこに落ち着くことはなかった。

私はトマトクリーム系はめったなことでは頼まない。
ソースの濃度の高さから、具もパスタも絡むというよりすべてソースにコーティング
され、結果 全体がトマトクリームソース一色の色になってしまうからだ。

「あっちの方がおいしそう。あれにすればよかったな。」という後悔が
私にはほとんど皆無であることを思うと、この「色からの選択」という
アプローチも、なかなか悪くはないんじゃないかと思っている今日この頃である。






















お花が終わってから、少しばかり散髪しておいたラベンダーの葉っぱが急に
元気がなくなった。きれいな緑色の葉っぱが寝ぼけた色になり、所々茶色い
斑点が出てきている。

子供の病気の前兆を見落としてしまって、あせっておでこに手を当てている
母親のように、茎の根元をかき分け様子を見てみたら、所々葉っぱが
ベタベタするのに気がついた。

アブラ虫にやられたんだ。
そうだ。ちょうどアレを試すのにいい機会・・。

つい最近、テレビ番組「金スマ」の人気シリーズ、「ヘルムートさんのひとり農業」
を見ていた時に、(ヘルムートさん、尊敬しております。)
「アブラ虫には牛乳を薄めたものを噴射するといい。」と知ったばかり。
牛乳の皮膜がアブラ虫を窒息させてしまうんですって。

早速試して一週間が経った。
ベタベタは消え去り、葉っぱは元気を取り戻しつつある。

それにしてもこういう知識とか情報ってありがたいというか、感心するというか、
すごいなと思ってしまう。

「アブラ虫に牛乳。」いったい誰が考え付いたんだろう。
普通ではとても結びつかない。試行錯誤の末、誰かがたどり着いたのでしょうね。
それとも化学音痴の私にはよくわからないけれど、理屈で考えれば
すぐに思いつくようなことなの? 

いずれにしても、すごいなと思うのよ。
それに、この超効果的な方法は、誰にでもできてとても安全。というところが
またまたすごい。

別の番組で、ゆで卵をむく時にはがれず残りやすいあの「薄皮」に、関節を増やす
コンドロイチンがたくさん含まれている・・ということを知り、関節を大切に
しなくてはいけない私は、食べようと試みたけど、これはなかなか難しいことが
わかった。でも知っておくだけでも、何かの時には・・と、得した気分になる。

先週だったかな。「うずらの卵の殻」を話題にしている新聞漫画があった。

漫画の主人公は、「うずらの卵の殻のような色をしたお湯呑茶碗が欲しい。」
と言う。「外側が茶色い斑点模様で、内側がちょっぴり悲しい水色の・・」と。

うずらの卵を何度も見て食べては来たけれど、「ちょっぴり悲しい水色」と
言われて、うずらの卵の見方が変わった。

次にうずらの卵を料理に使うときは、「ちょっぴり悲しい水色」を眺めながら
薄皮をはがして食べようかと思う。








私にとって「習慣」は、いつも危ういところにいる。
毎日同じ時間に同じことをして、数か月、いやもっと過ぎたとしても、
それを本当の意味での「習慣」と呼ぶことはむずかしい。
ざっくり言って、自分を信じてないからだ。

あることを繰り返している。たとえば早朝のヨガだとしよう。
どこからともなく口をへの字に曲げた裏切り者の自分が顔を現し、ある日突然ぷっつりと
早朝起きるのをやめそうで、そんな自分が怖いのだ。

唯一それをくいとめているのは、「基本 現状維持。時折訪れるわずかな
進歩 上達 効果 というご褒美に感謝を・・」というささやかな方向性だ。

世の中には地道な努力を習慣として積み上げ、結果仰天するほどの偉業を成し遂げる
方々がいる。

例えば、人生の大先輩である三浦雄一郎さん。
三浦さんの行動、お話の全てが、私の理解できる範囲外へと飛び越えてしまっていて、
私の耳には彼の偉業がもはやファンタジーのように聞こえてしまう程だ。

それでも、あの方は特別な人だから・・と目をそむけずに、雲泥で言えば、泥側の私
だって、泥にまみれながらも何かを続けていくことができるはず。

究極のところ、「今日もヨガを終えることができたてよかった。」は、
「今日も人生の一日を無事終えられてよかった。」につながる。

一日一日を生きていくことが、実は私の一番の習慣となっていることに、
今初めて気がついた。











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