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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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5回目のワクチンを打った。
もう二度と打ちたくないと思ったのに時間と共にぼんやりと忘れ、生真面目に打ってしまってから毎回思い出す。
あ~そうだった・・これがあったんた・・と。
私は副反応が出やすい体質なのだ。

発熱 倦怠感 頭重 関節痛・・まずこれらが翌日から1~2日私を寝たままにさせる。
食欲もなく主に水分だけで生きている時間だ。

そして熱が下がった後もふらふらと生活する。
持病のめまいがここぞとばかりに存在感を増してくるのもこの時期だ。

何もできないので、ゴロゴロしながらドラマや映画を観て暮らす。
読んでなかった本を(少しでも読めそうな時に)読む。

そうやってザッピングして何気なく3本立て続けに映画を観たら、偶然にも重いテーマのものばかりだった。

社会的弱者 モラハラ パワハラ 風俗 近親相姦 家庭内暴力 虐待 いじめ 殺人 
隠れサイコパス・・・
私が観た3本の映画 「茜色に焼かれる」「愚行録」「砕け散るところをみせてあげる」は、
これらの闇を根底に構築されていた。

出てくる人たちは、過酷な運命に生身を引きずられ、ゴツゴツの運命との摩擦で流れ出た血液で
体を汚し、その血が乾く前に傷の上に傷を重ねているような生き方をしている人達ばかりだ。

それぞれの映画は結末に光を伴ったり闇のままだったりする。
私が感動するのはそんな過酷な人生を送っている人たちがもがきながら到達せざるを得なかった
あきらめと、そのあきらめの中に生まれる柔らかさだったり、それが時には人に対する優しさだったりすることだ。

これはフィクションの世界であるのだから、現実過酷な人生を送っている人たちにはそんな
余裕はない、と言われればそれまでだが、私は自分の経験上「あきらめ」と隣り合わせに
いる「柔らかさ 優しさ」を知っている。

世の人は 諦めちゃいけない あきらめるな 頑張れ と声高に言うけれど、弱い私にとって
「あきらめ」は優しく、時に私を安定させてくれる。
そして安定すると、私自身も優しくなれることがある。

「茜色に焼かれる」の主人公 田中良子の「ま、頑張りましょう・・」という口癖にも柔らかい諦めが絶えずまとわりついているように私には感じられてしまう。


ちょっと前はネットフリックスの「舞子さんちのまかないさん」を一挙にみた。

出てくる女の子たちのキラキラピカピカの若さに、眩しくて目を細めながらも心底持っていかれ
てしまうのは、私もそれだけ年を取ったということなのでしょう。

今観ている連続ドラマで一番楽しみにしているのは、
イタリアの医療ドラマ「DOC あすへのカルテ」。日曜の夜にNHKでやっている。

DOCの主人公アンドレアは、事故で現在からさかのぼって12年間の記憶を失ってしまう。


大抵は 人間て今の自分が過去の自分を悔んだりするものでしょ。
でもDOCの主人公アンドレアは逆で、過去の自分が今の自分を嫌な人間として見たりする。

12年前は何物でもなかったが、医師として熱情に燃えていて家族も大切にしていた彼。
そこからの記憶がまったくないのに、事故直前の自分は医長となりメディアで偉そうに語り、
家族も崩壊し離婚までしてしまっていた。

まるでタイムマシンに乗ってやって来たように、12年前から12年後の現在にストンと落と
されてしまったようなアンドレアが、記憶の空白を抱えながらも 目の前の新しい時代で医師
として働き始め、周りの人間との関係性を修復していく様子がとても興味深い。

あ、つよぽんの「罠の戦争」もみてるよ。
ああいう悪い人といい人がはっきりしていて、予測のつく結末に向かっていくドラマも嫌いじ
ゃない。

私の高校時代の友人オッコが一番好きそうなドラマだ。

「ゴチャゴチャと複雑で結末のはっきりしない映画とかドラマじゃなくて・・ほらちいこが
好きそうなイタリア映画とかフランス映画みたいなヤツよ・・そういうのじゃなくて、
いい人と悪い人がはっきりしていて、しっかりと成敗の結果、悪は滅びてハッピーエンドって
いうのが好きなの・・」と言われて私は大笑いしてしまった。

いや私だって嫌いじゃないって。
「ごくせん」好きで良く見てたんだ。
熱血教師ヤンクミが悪者を片っ端からやっつけるのをワクワクしてみて、その後すっきり
してたんだから。

今日はヨガクラスが一クラスあるので、その時間まで体を整えながらも またひとつ映画を
みようかなと思ってる。


最近 20代や30代の時に編んだセーターやカーディガンを好んで着ていて、ヨガの生徒さんや友人から褒められることが多くなって気をよくしている。

また編み物しようかな・・って言ったらヨガの生徒さんが編み物の本を3冊貸してくれた。
そのうちの一冊が、
二ットデザイナーの三國万里子さんの著書「編めば編むほどわたしはわたしになっていった」。

三國さんのおじいさまの話が出てくる。
戦時中に体験したシベリアの寒さを万里子さんに語る場面がある。

「シベリアは寒すぎて何でも凍る。おしゃべりしても声がすぐさま凍ってその時は何にも聞こ
えない。でも春が来るとその声が溶け始めて誰もいない原っぱで話し声が聞こえはじめる」

私はこの部分が一番好きだった。何度も原っぱで話し声が溶けているのを想像した。

万里子さんはこのことを随分長く信じていて、今でも信じたい気持ち、いや半分信じている
と言っている。

子供に嘘をつくのはよくない と言われる。
でもうちのダンナもこれと似たようなことをよく子供が小さい時に言っていたっけ。

息子がダンナに聞いた。
「かっぱえびせんてさ、えび 本当に入ってるの?」
そしたらダンナがそれに答えて「エビは入ってないけどカッパは入ってるよ・・」

息子はぎょっとした顔をして、それ以降 随分とかっぱえびせんを食べない時期があった。

可笑しくてしょうがないんだけど、ちょっと後ろめたい気持ちもあって、説明しようかな
と思ったけど・・でもやめた。

息子がいつ事実を知ったのか、私にはわからない。

それとも今でもそう思ってるのかな?























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