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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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4月ついたち、エイプリルフール。

エイプリルフールはさておき、4/1は、元旦と同じくらいの
刷新感がある。学校だって進級月だし、若者は働き始め、
桜は確実に咲く。

で、連ドラのカーネーションも、とうとう終わってしまい、
新シリーズが始まろうとしている。

この一年間、病気になったり 子供たちが独立したり 母が
亡くなったりと、私にとってまさに人生の節目といえるような
ことがあい続いた。

そんな中、喜びのときも悲しみのときも、カーネーション
だけは欠かさず観ては、次の日へとつなげてきたのだ。

最初から最後まで一貫していた、小原糸子を中心に繰り広げ
られる 甘ったるさのない しなやかな人間関係によって、
また そこで交わされる歯切れの良いやりとりによって、
時には元気を 時には感情の振幅を 与え続けてもらって
いた。

糸子の比較的若い時代を演じた尾野真千子さんから、晩年
の糸子役の夏木マリさんに代わると聞いて、最初受けたショック
も、実際まったく必要のないものだった。

「歳をとりました。」・・・というナレーションで初登場する
夏木マリさんに、何の不自然さも感ずることなく 時を経た
オハラ洋装店に再度吸い込まれていった。

それどころか、観終えてみると、ひとつの続きのドラマで
ありながら、二つの素晴らしいドラマを見せてもらったような
気持ちにしてくれた。

こんなにのめり込めたのは、それぞれの俳優さんや裏方さん達
の素晴らしさ、またモデルである越野ファミリーの魅力に起因
することは言うまでもないが、「渡辺あやさん」という脚本家
の底力にも、私は完全脱帽です。

彼女についてネット検索させてもらってみると、
「メゾンドヒミコ」「天然コケコッコー」「火の魚」など、
私がこれまで印象に残っていた映画やテレビドラマの脚本を
たくさん書かれていることが判明した。

次はどんな作品を書いてくれるのかな。と楽しみになる。
「楽しみ」は間違いなく喜びであり、幸せにつながる。

昨日、3月30日生まれである娘に、ケーキとプレゼントを
持って彼女の新居まで行って来た。

リクエストの紅茶のケーキはふわんふわんにできて、一緒に
食べることを私も楽しみにしていたのだが、都合でかなわず
ホールごと置いてきてしまってちょっと残念。

彼女のために焼いたのに、こんな風に感じてしまうなんて、
歳をとっても、まだまだ子供っぽい母親です。

今日は昨日と違ってとてもいい天気。
お散歩日和です。















いつの間にか 春ですね。

冷たくはりつめた空気が緩むにつれて、硬いつぼみも内向的な
態度を素直に改め 緊張を解放してにっこり笑顔を向ける。

SDカードにためてしまった春の花たち。

梅 こぶし 沈丁花 菜の花 早咲きの桜。












貴美さん(母)の写真の横にも 春の花を飾った。
アネモネは私の好きな花のひとつ。

貴美さんは、どうだったかな。

母が亡くなって、一ヶ月が過ぎた。

その直後よりも、日が経つにつれて言いようのない
欠落感を抱いている。

父親には悪いが、この感覚は父のときには感じなかった
ものだ。

貴美さんの体温、匂い、やわらかい肌の感触。
これらはすべて、若い母と小さな私がもつれ合うように送って
いた 蜜月の日々に、みっちりと隅々まで敷き詰められていた。

さかのぼれば 私は貴美さんのビロードのような子宮の中で
何の心配も無く浮遊していた。

「逝った人を、自分勝手に追い求めるのではなく、亡くなら
れた方の世界に波長を合わせれば、直接的に再会することは
不可能でも、あなたの愛する人はいろんな形になって現れて
くれるものです。」告別式の時、お坊さんがおっしゃっていた。

波長を合わせることができたのかどうかはわからないが、
最近貴美さんが頻繁に夢に出てくるようになった。

夢の中の貴美さんはめちゃくちゃ明るく かしましく、
私は・・これよ。これこそ貴美さんだわ。と思うのである。

夢の中の私が、
「私、小学生の時、まだ貴美さんのおっぱい触っていたよね。」
というと、「そうやったねえ・・。」と、彼女はやさしげに
目を細めた。

そこで私は、押さえきれなくなり、貴美さんのやわらかな
胸の上にそおっと手を置いてみる。

こみあげてくるものがあり、気がついたら泣きながら目覚めて
いた。

とてもリアルな感触が残っている手のひらを、ふとんの上に
座ってしばらく見つめていた。








ブータンについてのスピーチ原稿の3回目、英語バージョンです。

What are ordinary Bhutanees like?

The professor Ueda said that people are all calm
and gentle partly because they value such state
of mind over any other ones.

Peaceful state of mind is the very attitude with
which people aim to grow.

People also believe in great relationship.
Relation with people and their surroundings is
regarded as an essential element that brings happiness.

Professor told that even the poorest people in the
village were willing to give her warm hospitality
and consideration during her stay.

So what is the great difference between Bhutan and Japan?

It is said that Bhutanees perform several roles with
a good sense of balance.

However a role relating to economic activities is seen
as temporary one because that will end when you retire.

They put much more value on life-time roles such as
being Parents, son & daughter, and Friend.

And flexible structure of society allows each role to
be performed properly.

This is completely different from Japanese situation
where productive activities tend to occupy most of
people's life.

The professor also described that Bhutanees know
better than to pursue their desire for getting
what they want.

They know such desire is endless and because of that
they will never be satisfied with it.

That is just like there will be no end to economic
growth.
How far are we going to seek after economic growth?

Can we find any significance in one growth after
another with no end?

Professor uniquely compared the profit-oriented nations
to a bicycle and Bhutan to a tricycle.

Compared with bike, tricycle will never fall down even
if you stop pedaling.

If you catch sight of something attractive, you can go
slowly or even stop for a while to enjoy it.

Happiness.....the term having a touch of seemingly
unscientific, subjective and private issue, it might be
a great hint to make our country better and healthier.

Needless to say , country consists of each people.
How can country be happy when people don't feel happy.

The study of Happiness is sure to help people's
viewpoint reflected on country's policy.
That is the point where numerical analysis of GNH will
make a lot of difference.

Combination of traditional relative data and fresh
subjective data might make an innovative standard
being established.

I think that is the process through which we'll be able
to see opening to the new brighter future.

I have to admit that the theme"Happiness" is too profound
to cover by making a few minutes speech.

But I hope my speech just as an introduction to the theme
will help myself and hopefully all of you consider a real
happiness more seriously .

Thank you.



春の野にすみれ摘みにと来しわれそ野をなつかしみ一夜寝にける

急に万葉集から歌なんぞ拾い上げたりして、またもやクリッと
ねじ巻き式のタイマーか何かが、変な方向に巻かれてしまった
んじゃないかと思ってるでしょ。

それも確かに否めないのだけれどね。

朝、ハルとの散歩から帰って、新聞を読む。(朝日です。念のため)
私にとってこれは、余裕がある証拠。  よしよし。

深めの呼吸を意識しながら わさわさとページを
めくっていたら、第四回万葉こども賞コンクールの記事に
出会ってしまった。

作文の部の受賞者は、中学一年生の女の子で、上にあげた歌を
とりあげていた。

と、もうこれがびっくりで・・。なぜなら私が50年
以上生きてきて、やっとたどり着いた心境に、まだ10年ちょっと
しか生きていない女の子が、より着実にたどりついていることが
その作文を読むと明白だったからだ。

しかも、輝かしいばかりのみずみずしさをもって、なんの不自然さ
もなく、彼女はそこに、すくっと立っていた。

いったい・・遠い将来、50歳になった彼女の目には
何が映るのだろう。
そのときの彼女の心は何を感じるのだろう。

私が来世(あるとすればの話だけれどね。)で、もみくちゃに
されて学ばなければ得られないような感覚を、きっと彼女は今の
私の年齢になったときに感じるに違いない。

貧富の差 能力の差 体力の差 運の良し悪し。
いろいろ文句を言いたくなるような個人個人の 差は数あれど、
この 言わば 魂の透明度の差 は、まったく文句の言えない 
ただひれ伏すしかないもののように私には思えるのだ。

彼女が、万葉歌の作者 山部赤人と、彼女の大好きな
「赤毛のアン」の作者モンゴメリからメッセージを受け取った
ように、私も彼女から「心の自由」というメッセージを
みずみずしい香りとともに受け取りました。


ブータン王国についてのスピーチ原稿の3回目です。

ブータン人の気質についてですが、ブータン人だって
声をあげて怒ったり、短気だったりすることもあるそう
です。人間だから当たり前だと思います。
ただし、このスピーチでは、上田教授個人のブータン人
の印象を、私は参考にしています。

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では、普通のブータン人はどんな人達なのだろう?

上田さんによると、人々はとても穏やかであるそうだ。
それは、ブータン人が、喜びとか興奮という状態よりも、
穏やかで平和な精神状態であることに価値を見出すからだ。

常にそういう精神状況でいられる大人に成長することが
望ましいことであると、ブータンではあたり前に考えら
れている。

彼らは、関係性 というものにも重きを置いている。
人との関係、自然との関係 は、自分たちに幸せをもたらし
てくれるものであり、なくてはならない重要要素であると
考えている。

その村で一番貧しい人たちでさえも、あたたかいおもてなし
と行き届いた気配りを、ブータン滞在中の上田さんに向けて
惜しみなく与えてくれたそうだ。

では、ブータンと日本は、いったいどこが違うのだろうか?

ブータン人は、微妙なバランスをとりながら、複数の自分の
役割をうまくこなしているそうだ。

しかしながら、経済活動にかかわる役割は、一時的なもの
として軽んじられる傾向にある。
なぜならそれらは、引退してしまえば終わってしまう役割
だからだ。

一生涯続く役割、つまり母親 父親であったり、息子 娘
であったり、友達であったり・・これらの役割を中心に
存在させる傾向がある。

社会そのものが、その傾向を受け入れる器を持っているとも
言える。


このことは、生産活動に人生のほとんどを費やす傾向に
ある日本人とは大きく異なるところである。

また、ブータン人は、自分の欲望を満たそうと、躍起になる
ほど愚かではないそうだ。

彼らは、欲望とは限りがなく、それゆえ どんなに追い求めても
いつまでも満足することはありえない、ということをよく知っ
ているのである。

それはまるで、経済成長に終わりがないことによく似ている。
と上田さんは言う。

本当にそうだ。次から次へと経済成長を求めて、どこにたどり
着くというのか?

上田さんは、ブータンを三輪車、日本を二輪車に例えて、この
状況を面白く説明してくれる。

三輪車は二輪車に較べて、ペダルをこぐのを止めても、傾いて
転がることはない。

それどころか、素晴らしい景色があれば、ゆっくり進めたり、
その景色を心から味合うために、しばらくぼーっと止まったり
することができる。


幸福。・・ぱっと見、主観的、非科学的で、とても個人的である
言葉のように見えるが、我々の危うい国を少しでも健康へと導く、
大きなヒントが隠されているような気がする。

言うまでもなく、国は人々で成り立っている。
ひとりひとりの人が幸せでないのに 国が幸せであることは、
ありえないのである。

「幸せの検証」をすることの利点は、人々の感じ方が国の政策に
反映されることを可能にすることだ。

そこで、数字化された「国民総幸福量」の分析が生きて来るので
ある。

過去の伝統的な客観的データと、新しい主観的なデータをあわせ
考えることで、ひとつの革新的な基準の設定を容易にする。

そしてそれこそが、より明るい未来への扉を開く唯一の鍵で
あるのかもしれない。

「幸福」 というテーマは、7~8分で話すには奥が深すぎる
ものであったことは、認めざるをえない。

でも、導入的役割を果たしたであろう私のスピーチが、自分に
とって、願わくば皆様にとって、今まで以上に幸福について
真剣に考えてみるきっかけになることを 心から望みます。

終わり

英語バージョンは、後日載せます。

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