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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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12月の発表会に向けて、私の通っているバレエクラスでのリハーサルが白熱しつつある。
その合間にもヨガは欠かさず行っている。私にとってそれは、体や( 心 )のメンテのためにも
必要だから。

この二つの身体運動、ヨガとバレエは、外見はまったく違うもののように見えるけど、実は
身体の使い方だけににフォーカスすると、両者にはたくさんの共通点がある。

それは、揺るぎない体の軸や、適切な呼吸とリズムの必要性、加えてバランスや柔軟性が
不可欠である点だと言える。でもその中でも私が最近もっとも求めているのは、「つながり」
の感覚である。

床についているつま先から頭のてっぺんまでのつながり、体の中心から広げた腕から指先に
かけてのつながり。これらがうまい具合にコーディネイトできてこそ、たとえば、美しい
アラベスクをキープできるのだ。

ヨガを真剣にやりだしてから、嬉しいことに、その「つながり」の感覚が研ぎ澄まされてきている
のを感じている。

「ヨガ」という言葉自体、「つなぐ」という意味なのだそうだ。
自分と大切な人たちとのつながり。自分と宇宙とのつながり。それは自分と宇宙の神とのつながり
を示唆し、その神は、実はそれぞれの人の心にも存在する。

ちょっと宗教がかって聞こえるかもしれないが、私がこれを自然に受け入れることができるのは、
それが100パーセント個人個人の感覚に任されていて、同時に排他的なものとは程遠いから
である。

そのような境地にたどり着いた私の好きなヨガポーズは、すべて、自分が地球と宇宙の媒体に
なりうるようなポーズだ。大げさに聞こえる? でも本当なの。
今私が一番好きなアサナは「アルダ・チャンドラーサナ」・・半月のポーズ。

片足は地面に突き刺さり、片手が空の彼方へ・・説明しづらいのでアルダ・チャンドラーサナ
クリックしてみてください。このアーサナを完成ポーズに持っていくためには、強固な軸と
バランス力と柔軟性(骨盤の向きを90度回旋させなくてはならないので)が必要になってくる。
でもそこまで到達すると、何の力も入れずに体がつながる瞬間がくる。
自分の内側の中心エネルギーが外側へと流れだし、その方向性がどんどん広がって行くと、
大地と空のつながり、地球の奥底と宇宙のつながりの一部となる自分がイメージできる。
それは気持ちのいい瞬間なのだ。

この「つながり」の経験が、たとえば、人と人とのつながりの感覚をも敏感にする。

「海辺のカフカ」の舞台を先週観に行って来た。
場面数の多さと複雑な構成が一つの特徴である春樹さんの原作を読む限り、この世界観を
いったいどのように舞台上に創るのかまったくの疑問であった。脚本にももちろん興味が
あった。

まだ上演中なのであまり言うべきではないのでしょうが、種明かしのひとつは、いくつもの
巨大なガラス・・もしくはプラスチック?の箱で、それらが舞台上をなめらかに行き来して
スムーズにいくつものシーンの交換が行われていた。

私が一番驚いたのは、宮沢りえさんの佐伯さん、藤木直人さんの大島さん、老人ナカタさん、
青年ホシノさん・・すべての登場人物が、小説のイメージを少しも裏切っていなかったことだ。

舞台終了後、出演者のみなさんが一列になって挨拶をしてくれた。
後方の席であったにもかかわらず、私は宮沢りえさんや藤木直人さんとのつながりを一瞬感じる
ことができた。後方席の、暗闇の一点に過ぎない私であっても、媒体に徹っしさへすればそこに
つながりは生まれるのだ。

「つながり」は、最近世の中でとみに使われてきた言葉であるけれど、私にとっては永遠の
テーマであり、希求してやまない光なのだ。




ブログを書くときに、ほとんど無意識に実行していることがある・・はずなのです。
それを意識の上に持ってきて、具体的な言葉にすると、多分こんな風だと思う。

嘘をつかない。物事を大げさに書かない。自分の感情のはけ口にしない。
実存する登場人物を守る。  もっとあるだろうか? ま、基本はこんな感じ。

で、最近またシナリオセンターに通い出してシナリオを書いていると、同じ私が書いた物が
それとは反対方向へと突っ走る。
つまり、そこにあるものは、全部嘘で、物事がやたら大げさに展開し、登場人物に入れ込むあまり、
ふと気づくと自分自身の感情をその人物にぶつけ、熱く語らせていたりしているのだ。
その結果、気の毒なことに、そこに登場する彼女や彼は、その世界ですり減ってへとへとになった
りしている。

ちょっと罪悪感を感じるけど、フィクションも楽しいな。主婦の趣味としてはなかなかいいかも
しれない・・と最近思ってる。

昨日書いたせりふの一部に、
「・・・何かに書いてあったよ。悲劇ってのはさ、人の悪い部分からではなくて
良い部分から生まれるって。正義感とか優しさとか愛とかから悲劇は生まれるって・・」

これはね、最近村上春樹さんの「海辺のカフカ」を読み直していて、再会した言葉でね。

来週、蜷川さん演出の「海辺のカフカ」観に行くんだ。
すごい楽しみにしているの。

春樹さんのカフカがアメリカで脚本化されて、それを逆輸入したような形で日本語に翻訳され
たものが蜷川さんの手にかかり上演されている。

お芝居なんてほとんど観た経験がない私。
でも最近は、ピンと来たら行動するようにしているの。
今日中に「海辺のカフカ」読み終わりそうです。



大学時代の友達の一人が、「行きたいと思っているの・・」と教えてくれた催し、
『70’sバイブレーション横浜』を目指して、先月とある日に、赤レンガ倉庫に女6人で行って来た。

70年代真っ只中に青春時代を過ごした私たちにとって、そこに展示されている物すべてが
懐かしくて、歳も忘れてきゃあきゃあと、女子力の高い時間を過ごしてしまうこととなった。

我々の一番のお目当ては、その催事期間のみ復活する「Pied Piper House」というレコード屋
さんであった。

 当時青山通りの片隅にひっそりと存在しながら、でも音楽好きの若者たちを強力に引き付け
ていた。LPがぎっしり入っているボックスを前に、お気に入りのレコードを探すために一枚
一枚手でひっぱりあげていくあの感触。ひっぱっては戻し、ひっぱってはまた戻す。
スコンスコンと木のボックスにレコードジャケットがあたる規則的で乾いた音を聞きながら、
気持ちが高揚していく。

 レコード屋さんと言っても、今のHMVとは趣が大きく異なり、小さなお店の面積のほとんどが
レコードで埋めつくされていて、ボックスの列と列の間の細長い通路を、他人のお尻や背中と
自分のものとをほとんどすり合わせながら移動したものだ。

ハメルーンの笛吹きの絵を真ん中に、蛇が楽しげに身をくねらせて描いたような「Pied Piper House」というロゴが印刷されているレコード袋も、この催しで復活していて、ロゴ入りの
Tシャツとトートバッグを買ったらそれに入れてくれた。


「よし、11月のライブでコーラスのお手伝いをする時に、このパイドのTシャツを着よう!」
とTaeが言い出し、レコード売り場で難しい通好みのレコードをチョイスしているChikaも、
最後にはTシャツも買っていた。

で、おとといの水曜日、TaeとChikaが、コーラス練習のために我が家に遊びに来た。
お昼ごはんに、パン好きのChikaのために2種類のパンを焼いたのだが、Taeが私の作った
ベーグルをとても気に入ってくれた。

スープやサラダ、チリビーンズと一緒にベーグルを食べながら、おいしい・・幸せ・・と、
ほんとうにくつろいだ幸せそうな顔を二人がした。

あ、同じだ。ヨガのクラスを教え終えた時と。みんなとても緩んでほっとしたような、穏やかな
顔をしていた。

なんとなく道がぼんやりと見えてきた。
私が今までやってきたことが人を緩ませることができるなら、それをしていきたい。

図らずも、前回のヨガのテーマは、「からだとこころをほどく」であった。
私の基本テーマになる予感がする。













だいぶ前に、バレエ友達のハトちゃんから「この占いけっこう当たるよ。」と
占いページのリンクを教えてもらって以来、更新日の月曜日には、スマホでの
チェックを怠らない。

いや本当に、自分の状況を言い当てられていることがよくあるのだ。同じ星座の人たちが、
みんながみんな、私と似たような毎日を送っているわけないだろうに。
でも、内容は結構具体的で、誰にでもあてはまることのようには見えない。
だからずっと不思議だなと思っていた。

そして先週あたりから、「着実に見えないところで何かが進んでいて、あなたの周りの
流れが大きく変わるでしょう」「今週から来週にかけて大きなことを始めることになるで
しょう」「ドラマのようなターニングポイントを経験するでしょう」
などと、その占いは言い始めたのだ。

半信半疑でいたら、あれよあれよと言う間に、ヨガの友達サークルができて、今日の午前中
インストラクターとしての初めての経験をさせてもらった。
場所は、友達の友達が住んでいるマンションの集会所を使わせてもらっている。

まだ場所が決まっていないとき、近くの地域ケアセンターに電話したら、これも話がトントン
拍子に進み、友達サークル以外にヨガの講座を2つ持たせてもらうことになった。

自分でも流れが変わってきているのをひしひしと感じている。
この流れには乗っちゃおうと思う。心地いいから。

実はまだインストラクター養成講座は終了していない。
明日が最終日で、お免状をもらって終了。

そこで知り合って半年間一緒に学んだヨガ仲間との関係も、予想外にとても深いものになった。
8月の暑い日曜日に、すでにスタジオを構えてフラメンコやヨガを指導しているAさんの
スタジオにみんなで集まり、自主練をしたのも思い出深い。

明日は、講習終了後、近くの美味しいイタリアンレストランで打ち上げをすることになっている。ここの「鴨のロースト」がめちゃくちゃおいしい。

ヨガの講習が終了するのを見込んで、9月からまたシナリオセンターに通い出した。
基礎講座と違って、本科は横浜にもあるので・・しかも隔週という私にぴったりのペースなので、
横浜に通うことにした。4か月のブランクがあって少し不安だったけれど、初めてみんなの前で
読み上げた私のシナリオを、先生も他の生徒さん達もとても褒めて下さった。

すごくうれしかった。自分の書いた物が他の人の心に届くんだ・・「心があたたかくなった」
と言ってもらえた。これで味をしめたのか、フィクションを描く楽しさを感じ始めている。

気持ちのいい流れに身をまかせてできることをやっていこうと思う。


今もっともホットな話題の又吉直樹さんの小説、「火花」を読んだ。
ちょっとへそ曲がりな私は、2百万人以上の人が持っている単行本を買う気になれず、
芥川賞受賞作二作が全文掲載されている文芸春秋を購入した。

それでもすぐにそれを読まなかったのは、その時一緒に本屋さんに並んでいた又吉さんの
エッセイ、「東京百景」と「第2図書係補佐」を立ち読みしたら面白くて止まらなくなり、両方
とも買って帰ってしまったからだ。エッセイ2冊を堪能した後、やっと火花にあり付けたのだ。

又吉さんの才能や成功を、うらやましくないと言ったら嘘になるが、その才能や成功より
も私がうらやましいと思うのは、彼の持つ 静かでやわらかな優しい視線 である。

エッセイを読んでいても小説を読んでいても、オイコノミア(テレビの経済番組)で彼が
話しているのを聞いていても、その視線はいつもそこにあった。

驚くべきは、彼が理不尽な状況に追い込まれた時でさえ、その視線がぶれないことだ。

一緒に住んでいた友達が、又吉さんの置いていた3万円をネコババして突然消える。
でもそれだけではすまなかった。その友達が作った借金の取り立てが、なぜか又吉さんへと方向を
変え、催促の電話が鳴りっぱなしに。その友達が「又吉という男が代わりに返すから・・」と彼の
電話番号を借金取りに教えたからだ。

それを知った又吉さんは当然のことながら怒る。
でも、その友達の居場所を突き止めて顔を合わせた時には、彼の怒りはすでに消えてしまっていた。
「どうしてここがわかった?」と焦る友達に、可笑しさを感じたからだという。
そこで友達の全財産の4千円の半分、2千円をむしり取って帰ったと又吉さんは書いていた。

3万円取られたのにどうして2千円? 4千円持ってたのにどうして2千円だけなの?
怒ってたのでしょ?ひどいことされて。裏切られて。
計算高い私にはわからない。というか、そのやわらかい視線がうらやましい。

オイコノミアに、ギャンブル好きの「平成ノブシコブシ」の徳井さんがゲスト出演されていた。
経済学の先生が、徳井さんは又吉さんにお金のことで迷惑かけたことはないのですか?と
たずねたら、徳井さんはちょっと考えて「多分ないと思う。」と答えた。

そしたら又吉さんが、「迷惑かけられたことはないのですが、同じ貧乏人時代から、なぜか
ごはん食べると僕が必ず払うことになっていたのですが、なぜだろう?ってずっと思って
ました。」と、長年の疑問を初めて打ちあけるように言った。

そしたらまた徳井さんが、「最初から彼は大物になって大金を稼ぐヤツだとわかっていた。
だからそうしてきたんだ。実際大物になってからおごられ始めるのは嫌なんで・・」みたいな
道理が通っているようないないようなことを言ったのだった。この番組は芥川賞受賞前。

でもすごおい。徳井さんの言うこと、ずばり当たっていたね。
ずっとおごってもらってて正解だったね。
さすがギャンブラー。これっ!ていうところは外さないね。

文芸春秋を買ったことで、文学界大御所の方々の芥川賞選評も読むことができた。
何よりも選者の方たちの人間性を、かなりストレートに垣間見せてくれているのが興味深かった。

それにしても「何でも屋」とか「一発屋」という、それこそ一発でそのものの価値をグンとさげ
ることが可能な、悪意が微妙にまとわりついている揚げ足取り的言葉が、こんな高尚な選評に使
われているとはびっくりした。

読み手側は、さまざまなテーマの下に流れる作者の思いを感じたいのだし、静かでやわらかな
優しい視線で作者が見るいろんな世界を、これから共有したいだけなのだ。

そうだ、私ずっと又吉さんて、ファーストネームだと思ってたんだ。
直樹さんて素晴らしいお名前があるにもかかわらず、私にとって又吉さんは、
「又吉又吉」なんだ。

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