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日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
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雨のうるおいと太陽光をあますところなく摂りこんで、日毎に美しさの容積を増やしつつある紫陽花。表向き、私は紫陽花に魅了されている。これから盛りを迎えようとしている紫陽花は力強く美しい。

 その脇に紫陽花が並ぶ 公園の遊歩道の逆側は、竹垣で仕切られている。その竹垣にはみ出さんばかりにおおい茂った草木の、またその奥まったところに、ちょっと背伸びをして覗き込まないと気づかないような小さな池がある。

 ついこの間、その池に 睡蓮が2、3浮かんでいるのに出逢ったのだ。
睡蓮なんて生まれてこのかた何度も見ているだろうに、今回の”出会い”は確実に違っていた。睡蓮のある景色は、染みわたるように私の心に届き、そのうるおいは乾きそうにないみたい。

 水面に浮かぶ葉っぱの重なり、その上に丸いお花がぽっこりと突出する。 
お花はたいていの場合、土の上に根を生やしその上に咲くものでしょ?

 時折揺れる水面に根っこを泳がせながら 地に足をつけることもなく咲く睡蓮に、自分が少しづつ占領されていくように魅せられていたのだ。

 写真も何枚か撮っていたのに、このブログで触れることもなく 密やかにその想いは進行していた。

 そのことがきっかけに、晩年睡蓮ばかりを描き続けた「モネ」にアンテナが向いてしまうという単純さは、私ならではのものなのかもしれない。

 最近不思議な現象があって、自分が向いた方向と、メディアがスポットライトをあてるものとが一致する場合が 笑ってしまうくらいよくあって、今回も買ったことのない筋肉雑誌「BRUTUS」の特集に唖然とし、あせって買い求めた。

 「印象派、わかってる?」という雑誌の問いかけに、「ぜーんぜんわかってないの。」と買い求めたのだ。

 おとといバレエから帰ってテレビをつけると、天才画家の肖像「モネ~移ろいゆく光~」という素晴らしい番組がちょうど始まったところで、神様のプレゼントではないかと思ったくらいだ。

 モネがどうしてあんなに睡蓮のとりこになったのかは、私にわかるような具体的な言葉で説明されてはいなかったが、「水とその反映を描くことにとりつかれてしまった。」というモネの独白的せりふがあった。いや待てよ、「水とその繁栄・・・」かな? いずれにしても奥深い。

 暴力シーンが嫌いで、食わず嫌いであった北野武監督の「HANAーBI」にも、監督自身の作である印象的な絵画が、画面と重なりあい映画を立体的にしていた。3Dなんて使わなくても。

 流血シーン過多な部分はやっぱり生理的に受け付けないけれど、それとの極端な対照として映し出される、自然世界とそこに位置づける人間のカットが素晴らしくて、それも美しい絵画のようにも私には見えた。

 私の一番好きだったのは、蓮さんが(役名忘れた)車椅子で満開の桜を見上げているシーンです。
 
 テレビを見てたら、今は泣き、いや亡き清志郎の絵画にスポットライトをあてた番組の宣伝をやっていた。 

 すごく嬉しいの。


 



 
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