日々の生活から気になる事柄やものたちを、日記を通して紹介していくサイトです。水曜日には「やわらかい英文法」と題して、英語に関することを載せています。(平成23年3月現在)
人の死に顔を、こんなに美しいと思ったのは初めてだった。
生前、小気味好くおどけてひょうひょうとしていた先輩の雰囲気が、彼の端正な顔立ちをあえて際立たせなかったことに気づく。
長いまつげ。通った鼻筋。外国の映画俳優のように彫りの深い顔立ち。
先輩の穏やかな人柄、音楽への造詣の深さと膨大な知識に対し 周りは敬意と愛情を表して、「おじい」とか「おじちゃん」とか失礼な呼び方をしていたりした。
おじちゃんは私を見ると、いつも搾り出すような声で、「ちえ~」と呼びかけてくれた。もうあの声を二度と聞けないなんて。
あんなきれいな顔・・・おじちゃんじゃないよ。
頭モサモサで目がとろんとしていて、でも鋭く物事を観ているあの視線がなくちゃ おじちゃんじゃない。
ほんとのおじいさんになって、いぶし銀のような”本物のおじい”を見るの楽しみにしてたのに。
きれいな死に顔のおじちゃんは、私におじちゃんの死を納得させない。
生前、小気味好くおどけてひょうひょうとしていた先輩の雰囲気が、彼の端正な顔立ちをあえて際立たせなかったことに気づく。
長いまつげ。通った鼻筋。外国の映画俳優のように彫りの深い顔立ち。
先輩の穏やかな人柄、音楽への造詣の深さと膨大な知識に対し 周りは敬意と愛情を表して、「おじい」とか「おじちゃん」とか失礼な呼び方をしていたりした。
おじちゃんは私を見ると、いつも搾り出すような声で、「ちえ~」と呼びかけてくれた。もうあの声を二度と聞けないなんて。
あんなきれいな顔・・・おじちゃんじゃないよ。
頭モサモサで目がとろんとしていて、でも鋭く物事を観ているあの視線がなくちゃ おじちゃんじゃない。
ほんとのおじいさんになって、いぶし銀のような”本物のおじい”を見るの楽しみにしてたのに。
きれいな死に顔のおじちゃんは、私におじちゃんの死を納得させない。
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